シンガポール空港の搭乗口で書いている。今回、おそらく四半世紀ぶりにシンガポールだ。前回、何年だったかよく覚えていないが、前世紀だったのは間違いないからだ。

前回もだが、今回も学会参加のための出張である。場所はサンズエキスポコンファレンスセンター。屋上にばかでかく細長いプールのあるシンガポールの象徴的な建物だ。2月のクアラルンプールの学会会場はかなり立派だったが、その上をいく、豪華な内装にも驚かせられる。もっとも、参加人数はクアラルンプールの学会より一桁以上少なく、割とこじんまりしていたが、同じ建物内で同時進行でいくつかの学会が開催されていたこともあり、コンファレンスセンター全体としては非常に賑わっていた。

宿泊はチャイナタウンの安ホテル(といっても、日本円で素泊まり2万円程度)だが、近くに食事場所は沢山あり、地下鉄駅もあるいて3分程度なのでとても便利だ。以下にこれまでに起こった出来事を書いてみよう。

まず、入国審査で引っかかった。事前に電子入国申請をしていたにもかかわらず、パスポートをゲートでスキャンしたら、未申請とエラー表示がでる。係官に聞いたら、一度エラーが出たら、再申請するか、係官窓口で入国審査を受けるかだと言い、行列のできている窓口を指すので、潔く諦めて、急ぎ、パソコン開いてネット接続をして、シンガポール移民局ホームページで再申請した次第。なんだかんだと十分くらいかかり、無事入国できた次第であった。同行者に同じ会社の社員2名がいたが、私がなかなか出てこないので、心配顔で待っていた。

翌日は、学会ホームページでは朝から展示会場で準備できるとあったので、行ってみたら、午後5時開場との案内板があり、我々ばかりでなく、一同、唖然。確かに展示会場からは、ブースセッティングと思われる工事の音が響き渡り、会場自体がその工事の為にヘルメット着用エリアになっていたこともあり、大人しく従うしかなかった。夕方になって再度会場に直行し、ブース展示の準備をした次第。

二度あることは三度あるというか、サプライズは以後は起こっていない。もっとも、違う意味で少し驚いたのが、手荷物検査が出国した後の搭乗口であることだ。何もないまま出国してしまい、デューティーフリーショップ街を歩いていたので、あれえ?と思ったが、やはりないわけがなかった。手荷物検査は、半分予想したことだが、かなり大雑把であった。今後、事故が起きないことを祈念するばかりだ。

仕事自体を総括すれば、まあまあであったであろう。very goodでもないが、bad でもないといったところか(fair?)。この学会のための次回出張は来年6月、フランスのブレストらしいが、まあ、また私がいくのだろうな。

今回、久しぶりに英語漬けの毎日だったので、大分、英会話の感覚が戻ってきたのは良い兆候だ。羽田には明日金曜日早朝に到着するが、会社から在宅勤務で良いと仰せつかったので、せいぜい自宅で体を休めることにしよう。それでは帰ります。