夜になった。

優太は、沙希の家の前で沙希が出てくるのを見張ることにした。


優太「あ・・・。」


っと、待ってる矢先に沙希が出てきた。


沙希「さ、行くわよ。クリス。」

クリス「そうだね。」


優太「アイツ、何独り言いってんだ?」


とりあえず、優太は、沙希の行く方向についていった。

しばらく歩いて、街のど真ん中にあるテレビ局についた。


優太「アイツ、こんな時間にテレビ局に何か用事か?」


そうなのだ。今の時刻が22時ぐらいで、一般人が入れる時間帯でもないのだ。

っと、優太は、驚いた。

なんと、沙希が宙に浮き、屋上まで行ったのだ。


優太「え・・えぇ!沙希のヤツ、いつのまに・・・!」


優太は沙希をじっと見た。

すると、沙希の周りから、黒い渦のようなものが出てきたのだ。

そして、それを放った。

その瞬間だった。本当に一瞬の出来事だった。


母親(優太・・・、優太・・・。)

優太「う、うう・・。」

母親「優太!大丈夫?!」

優太「こ、ここは・・・。」

母親「病院よ。もうバカ息子なんだから!」

優太「あれ?俺、テレビ局の近くにいて、それから・・・?」

母親「覚えてないの?アンタ、テレビ局の近くにいたのよ?それで、テレビ局が爆発して、巻き添えを食らったのよ。本当によかったわ・・。う、うう・・。」

優太「わ・・わりぃ。あ!沙希は!」

母親「沙希ちゃん?沙希ちゃんはいないわよ?」

優太「俺、アイツを見たんだぜ?!そんで、アイツ空を飛んでさ、何かこう黒い渦みたいな・・・!」

母親「何いってるの?まだ起きたばかりだから混乱してるのね・・。今日はゆっくり寝なさいよ。」

優太「あ・・ああ。」


母親は優太の話しを聞かず、帰っていった。


優太「あれは、何だったんだ?」


優太は、疑問に感じながらも、いつのまにか寝てしまったのだった。

そして、次の日になった。

少しの間、入院することになった優太は、病院で退屈な日を過ごしていた。

暇な優太はめずらしく、新聞を読んでいることにした。


優太「あいも変わらず新聞ってのは、文字だらけだなぁ。ん・・・、ええ!!」


優太はある記事を見て、驚いた。

何と、昨日行ったテレビ局がコナゴナになっていたのだ。


優太「や、やっぱり、あれは沙希が・・・。」


優太は、このままでは沙希がダメになると思い、警察に相談してみることにした。

優太は、すぐに電話をした。

っが、誰も電話に出ない。

警察なら、電話に出ないということは100%ないと思った優太は、何回も何回も電話をかけた。

だが、誰も出ない。

っと、看護士が優太の部屋に突然やってきた。


看護士「影橋君!すぐに避難してください!」

優太「え・・?」

看護士「早く!」


優太は訳が分からないまま、看護士に言われるがまま避難した。

たくさんの患者や病院の職員が避難している。

優太はただ事ではないと肌で感じた。

そして、外に出た優太は唖然とした。

何と、街全体が壊れているのだ。まるで、戦争でボロボロにされたかのように。

優太は、思わず、走り出した。

看護士が呼んでも、優太の耳には聞こえてなかった。

優太は走って、走って、走りまくった。


優太「はぁはぁ!な、何だこれ・・。はぁ。警官がたくさん倒れている!」


警察に電話しても出ないはずだった。

あまりに多くの警官が倒れていたからだ。


沙希「優太・・・。」

優太「沙希?!」


何と、突然沙希が現れたのだ。

たくさんの警官が倒れている中で、建物やビルは殆ど壊れている・・。

優太はどこから出てきたのか不思議に思った。


優太「お、お前どこから・・・。」

沙希「フフフ。どこから?ここからよ?」


っと、いうと、沙希の後ろに黒い渦のような空間のような物がでてきた。

優太はあまりの驚きに唾の呑んだ。っと、同時に沙希の異変にハッキリと気づいた。


優太「さ、沙希・・。お、お前、本当に沙希か?」

沙希「ええ。」

優太「こ、これをやったのはお前・・・なのか?」

沙希「フフフ・・・。ええ。」

優太「なんでだ!」

沙希「なんで?優太には分からないでしょうね。いつも自由に生き、家に帰れば暖かい家族が待ってる。そう、私とは全くの逆。私は変えたいのよ。全てを!だからこそ、クリスと契約し、力を手にいれた。」

優太「何をいってんだ・・?」

沙希「フフフ。まぁ、言っても分かる訳ないわよね。優太・・・、私の為に死んで。」


っと、言うと沙希は手からとてつもなく、深く黒い玉のようなのを出し、優太に放った。

その瞬間、優太は色々な思い出が蘇った。

沙希の事、家族の事、色々な経験・・・。

っと、その時だった。


何かが、黒い玉を防いでるのだ。

っと、同時に沙希の後ろに何かが見えた。


優太「な、何だ?沙希の後ろに何かいる・・。」

???「あれは、悪魔だ。」


優太は、ハッと気づき、黒い玉を防いでる方を見た。

すると、光の中から、何者かが現れたのだ。


優太「な、なんだぁ?」

ルシレム「やぁ。僕はルシレム。ギリギリだったね。優太。」


優太は、返す言葉も何を言ったらいいのか、頭の中が真っ白になってしまい、意味不明だった。

優太の名前を知ってるのも疑問だが、その者は大きな白い天使のような翼を持ち、白い服。そして、何より、頭の上にある浮いてる輪のような物。優太の頭の中は停止状態になってしまった。








































次の日になった。

優太はめずらしく早起きをした。

沙希のことが気になり、目が覚めてしまたようだ。


優太「今日は、俺が直接沙希の家に行って、起こしてやるか。アイツ、絶対ビックリするだろうなぁ。」


っと、優太は制服に着替え、下の階に下りた。


母親「あ!優太!優太!大変よ?!」

優太「あぁ?何だよ、母さん。人がせっかく早起きしたってのに。」

母親「アンタの学校が壊れてるのよ!ニュースでしてるわよ!」

優太「はぁ~!?」


優太はテレビを見た。


テレビ「○○町の寛大高校が、深夜に突然爆発し、壊れるという不可思議な事件が起こりました。警察は、不発弾が学校の地盤の下にあったものと考え、捜査を進めています。」

優太「なんだ!これ!ちょ!!ちょtt、学校に行ってくるわ!」

母親「気をつけてねぇ。」


優太は、学校に行く前に、隣の沙希の家に行った。


優太「おはよーございます。沙希、起きてますか?!」

沙希の母親「おはよう、優太君。」

優太「今、テレビしてんですけど、学校が大変みたいなんですよ!」

母親「そうなの。沙希ー?」

沙希「どうしたの?お母さん・・。」

母親「何でも、学校が大変な事になってるみたいよぉ?」

沙希「そう・・・。じゃ、学校に行く必要はないわね。」

母親「ええ、そうね。」

優太「え?え?」


優太は何か全く違う家庭に感じた。


優太(いつもの沙希のお母さんじゃねぇ。それに沙希もどうしたんだ?)

沙希「あら、優太いたんだ。めずらしいわね。こんな朝から起きてるなんて・・・。」

優太「ま、まぁな。たまにはな!それより学校に行ってみようぜ!」

沙希「行くだけ無駄よ。行っても何もできないわよ?」

優太「いいから!」


っと、優太は沙希の手を引っ張り無理やり連れて行った。

走って走って、二人は学校についた。

そこには、テレビ局の人達がたくさんいた。


優太「す、すげぇ、生中継かよ。」

沙希「・・・・・・。」

アナウンス「見てください!この、まるで戦争の後のような風景を!学校が、まるで消えたかのように焼けクズとなっております!不発弾が本当にあったとして、この学校だけを指定しているかのような爆弾があるのでしょうか?私には、まるで自然の大きな力によって、壊されたようにも見えます!」

優太「す、すげえなぁ。確かに不発弾が爆発したとしても、学校だけなくなるなんて、おかしいよなぁ。なぁ、沙希・・・。って、あれ?」


っと、後ろを振り向くと、いつのまにか沙希はいなくなっていた。


沙希「あんな、面白くない学校なんて消えて当然よ・・・・。フフフ。ねぇ、クリス?」

クリス「そうだね、沙希。ククク。でも、もう魔力を使いこなしてるなんて、さすがは僕と波長が合うわけだ。」

沙希「感謝してるわ・・・。自分の力で何でも思いのまま。いらないものは壊せばいい。私の親も、思い通り・・・。」

クリス「それはよかったよ。よ~く、感じるよ。僕自身も強くなっているのが分かる・・・ククク。」


優太は、走って、家まで帰った。

そして、私服に着替え、沙希の家に行った。


優太「すいません。沙希のヤツ、帰ってますか?」

母親「ええ、帰ってるわよ。」

優太「そうですか!」


っと、言うと、優太は自分の家に戻った。


優太「さぁ~って、どうしたもんか・・・。沙希のヤツ、絶対おかしいよなぁ。それに沙希のお母さんも絶対感じ違うだろ・・・。とりあえず、しばらく機嫌がなおるまでおいとくか。」


そして、優太は気にしないようにした。


それからと言うもの、毎日毎日何かしらの事件がおきた。

建物やビル爆発、人が死んだり、見たという人がいうには、悪魔に取り付かれている、女子高生ぐらいの子が怪しげな術を出しているとか。

色々な噂が噂になり、不可思議な現象と悪魔を背負った女を合わせた、悪魔の女と噂されるようになったのだ。

そして、二ヶ月が経った。

その中で、優太は沙希を怪しんでた。


優太「毎日、毎日、何かしらの事件はおきている。爆発した建物も、死んだヤツも俺は知っている。」


そうなのだ。実は、爆発した建物やビルは沙希が辛い目にあった場所ばかりなのだ。死んだ人も、沙希をストーカーしていたヤツや、沙希に嫌がらせをしていたヤツばかりだった。


優太「まさか、沙希が・・・。いや、でもアイツはそんな事をするなんて・・・。確かめてみるか!」


そして、優太は沙希の行動を確かめる事にしたのだ。













































次の日になった、

いつもは、優太と登校していた沙希であったが、今日は一人で学校に向った。


優太の母親「優太ー。優太ー。早く起きなさい?」

優太「ん・・んん。何だよ、まだ沙希が来てないだろ?まだまだ時間はある・・・ってぇ?!

母親「この子ったら。沙希ちゃんを目覚まし変わりにしてたのね。」

優太「いやいや!それどころじゃねぇって!完璧遅刻だぁ!」


さすがに時計を見た優太はあせった。


優太「いってきまーす!」

母親「いってらっしゃい。」


優太は沙希のことが気になったが、今は学校に急いで走った。

ギリギリ間に合った優太は、教室に行き、気になっていた沙希に話しかけた。


優太「おす。」

沙希「おはよ。」

優太「どうしたんだよ。いつも一緒に行ってるのに、今日は一人かよ?本当に調子悪くないのか?」

沙希「優太には関係ないでしょ・・・。」

優太「お・・!お前、人が心配して言ってやってんのに!」

沙希「何・・?アンタは私の家族なの?恋人なの?違うでしょ?ただ小さい頃から家が隣同士ってだけの他人でしょ。」

優太「ぐっ!わ~ったよ!勝手にしろよ。」


その日、お互い何もしゃべらずに学校が終わった。

家に帰るのも別々だった。

沙希は、早く家に帰った。


沙希「ただいま。」

母親「あら?今日は早く帰ってきたのね。」

沙希「うん。」

母親「やっと分かったようね、沙希。子供は親の言うとおりに生きるのが当たり前なのよ。機械のようにね。余計な感情や考えは大人になってからにしなさい。」

沙希「・・・・・・。」

母親「返事は?」

沙希「はい・・・・・。」


そして、夜になった。

沙希は、また親にばれない様に、家を出て昨日の公園に行った。

そして、公園につくなり、心の中でクリスを呼んだのだ。

っと、一瞬で目の前にクリスが現れた。


クリス「んん??やぁ。どうしたんだい?」

沙希「クリスって言ったわね。本当に私は今の状況を変えれるようになるの・・・?」

クリス「その気になったみたいだね。本当だよ。本来悪魔と契約者は、契約した時点で波長が繋がり、一つになるんだ。そう、僕の力は君のもの。君の力は僕のもの。君の心に損傷を受ければ、僕もダメージをくらい、いい事がない。逆に、君が変わっていけば変わるほど僕も強くなる。」

沙希「一心同体ってわけね。」

クリス「そゆこと。」

沙希「契約するわ。貴方は私に世界を変える力を。」

クリス「僕は、君を糧に強さを。それじゃ、契約をしようか?っと、その前に一つ言わないといけないことがある。」

沙希「???」

クリス「契約をするにあたって、契約する悪魔は契約者に自分の全てを教えないといけない。力も欲望も全てね。」

沙希「いいわ。言って。」


そういうと、クリスは沙希に自分の考えや、力などを教えた。


沙希「なるほどね。いいわ。」

クリス「よし。じゃ、僕が今からいう呪文を唱えるんだ。それで契約完了だ。いいかい?」


そういうと、クリスは呪文を言った。


クリス「悪魔クリスよ 我の欲望の為 我に力をあたえん 覇者の門 解放せん 」

沙希「悪魔クリスよ 我の欲望の為 我に力をあたえん 覇者の門 解放せん」


っと、いうと沙希の手首に、まるで黒い宝石のような輝きを持つ、ブレスレットが現れた。


クリス「それで契約完了だよ。君は、今この時より、僕と一つ、そしてこの人間界にいる中で世界一人の力を持つ者だ。」

沙希「実感がないわね。」

クリス「ククク。今の君は闇の魔力を持っている人間だ。想像すればできるよ。空を飛ぶこともね。」

沙希「想像・・・。」


っと、沙希は想像した。その瞬間何と、身体が宙に浮いたのだ。


沙希「すごい。」

クリス「ククク。ただし、僕が死んだ場合、その時は契約も破棄され、ただの人に戻るよ。」

沙希「悪魔も死ぬのね。」

クリス「まぁ、自然死はないね。ただ、悪魔同士で殺し合いしたり、人間と契約して、人間が死んで消滅してしまうってのがあるからね。」

沙希「それで、一心同体なのね。」

クリス「これからもよろしくね。沙希?」

沙希「こちらこそ。」


そして、沙希はとうとう悪魔クリスと契約をし、魔力を手にいれてしまったのだった。