優太「う・・・。こ、ここは。」

レシレム「目が覚めたかい?」


優太は知らない間に、家のベッドで寝ていた。


優太「あれ・・。傷が治ってる。」

レシレム「傷は僕の癒しの力で治癒したよ。優太が気絶して、知らない人が君の家を調べて送ってくれたよ。」

優太「そうか。ってか、治癒とかできるんだな。」

レシレム「あぁ。」

優太(早く言えっての。)


とりあえず、優太は沙希の家に行ってみることにした。


優太「こんにちはー。」


優太は、玄関のチャイムを鳴らし、待った。

だが、一向に誰も出てこない。


優太「おかしいなぁ。」


優太は何となく、玄関のドアに手をつけた。

すると、ドアは開いている。

優太は玄関に入り、再度呼んでみた。


優太「こんにちはー。優太ですけどー。」


それでも、誰も出てこない。

優太は仕方なく玄関を出た。


優太「いないのかぁ?」

レシレム「僕が見てこよう。」


っと、いうと、レシレムは家をすり抜けて沙希の家の中に入っていった。

そして、しばらくしてレシレムが出てきた。


優太「どうだった?」

レシレム「・・・・・。」


レシレムは黙ったままだった。


優太「おい!」

レシレム「魔力の名残を感じた・・・。」

優太「え・・・。」

レシレム「おそらく、小山沙希の両親は、クリスの魔力、もしくは小山沙希に操られて、どこかに消えてしまった可能性が高いね。」

優太「はぁ?そ、それって大丈夫なのかよ?」

レシレム「実の親に、酷い事は小山沙希もしないだろう。悪魔クリスも契約者に逆らって勝手な事をしないはず。契約を破棄されたら、困るからね。」

優太「そ、そっか。でも、人を操るって、何だよ。」

レシレム「悪魔っていうのは、人を魅了する力を持っているのが多いんだ。ランクが上になればなるほど、その力は強くなるしね。」

優太「そういえば、クリスって悪魔は、どのランクなんだ?」

レシレム「言っただろ?クリスは、暗黒界の頂点に立つ、魔王に近い魔力を持ってると。」

優太「ってことは・・・。」

レシレム「クリスのランクは、最上級Sクラスだ。」

優太「レシレムと同じかよ。」

レシレム「Sクラスの悪魔の契約者が人を操った場合、同じランクの天使や悪魔が、どれだけあがいても、100%目覚めさすのは無理なんだ。それだけ、Sクラスの悪魔は魔力が強い。それも、契約者を持ったんだ。その力は、除々に上がってるはずだ。」


優太は、冷や汗をかいた。


優太「ちなみに、ランクってどこまであるんだ?」

レシレム「天使も悪魔も、大きく、6つのランクに分かれているよ。人間同様の力を持つ者はDランク・・。人間界に行きゆきでき、多少の力がある者はCランク・・・。人間界に入れないC、Dランクを統率する力を持つ者はBランク・・・。そして、そのB,C,Dランクの者を全て従える事のできる者はAランク・・・。そして・・・、以下のランクの者を全て、従え統率でき、全ての権限を持ち、絶対なる力を持つ者がSランクだ。」

優太「AとSで、そんだけ違うんだなぁ。じゃ、レシレムの上の神様か?それもSランクかぁ。」

レシレム「ごめん、ランクとしてはSランクが最高なんだけど、特別ランクがあって、神や、暗黒界にいる魔王・・・・・・つまり、全ての頂点に立つ者をXクラスなんだ。」

優太「エックス?」

レシレム「そう・・・。あまりに次元が違うんだ。神や魔王は・・・。僕は、神に近い力を持っているといわれるが、それは皆が思っているだけ。天と地の差だよ。」

優太「す、すげぇなぁ。それなら、何で、クリスを神が何とかしないんだよ!」

レシレム「頂点にいる者は、人間界に来ることができないからね。人間界に来ただけで、天変地異が起きてしまい、偵察も何もあったものじゃないからね。」

優太「な、なるほどな。」


優太は、改めて、神様や魔王の凄さを理解した。

優太とレシレムは、何かテレビで情報が得れるかもと、自分の家に帰った。

だが、今は、壊滅的な街の様子や想像など、重要性のないものばかりだった。


優太「今思ったんだけど、お前いつまで俺のそばにいるんだ?」


突然、優太がレシレムに言った。


レシレム「何をいってるんだい?契約した時点で僕は君から離れる事ができないんだよ。」

優太「はぁー?マジ?」

レシレム「離れようとしても、10メートル以上は無理なんだ。」

優太「仕方ねぇか。沙希を助けるまでだ!じゃ、とりあえず探しにいこうぜ。」

レシレム「わかった。」


気まぐれな優太は、気ままに沙希とクリスを探しに出ることにした。

レシレムも契約者を優先し、ついていかなくてはならない為、何も言わなかった。













































レシレム「君がいうなら、分かった。君しかいないからね。」

優太「そうだ。先に教えてくれ。何で俺にしか、沙希を元に戻す事がないんだ?」

レシレム「それは、彼女の心の中に君が一番大きく残っていたからだよ。それは、唯一、信頼でき、唯一安心できる人間だからだ。」

優太「・・・・・。」

レシレム「ん?どうした?」


優太はニヤッと微笑んだ。


優太「サンキュ。その玉っころをさっさと渡せ。」

レシレム「分かった。」


そして、レシレムは優太に波長玉を渡した。

優太はそれを受け取り、手にとった。

すると、波長玉は突然とてつもない光を発したのだ。


優太「うあぁぁぁ!」

レシレム「こ、これは!」

優太「ん・・・んん。あ、あれ・・・。」


突然の大きな光を発した波長玉だったが、優太は平然としていた。


優太「お、おい。何もおきないぞ・・。」

レシレム「いや、もう起きてるよ。契約成立だ。波長玉は君を受け入れた。どうやら、君は光の心を持っていたようだ。それに、今の大きな光は・・・。」

優太「どうしたんだ?」

レシレム「いや・・。何でもない。とりあえず、よろしく、優太。」

優太「ああ。」


そして、優太は天使レシレムと契約を成功させた。


優太「じゃ、お前の全てってヤツを教えてくれよ。」

レシレム「そうだね。話そう。」


そういうと、レシレムは優太に全てを話しだした。

自分がなぜ現れたか、どうしたいか、天界での立場を全て話した。


優太「なるほど。あの悪魔クリスが人間界にいることに気づき、来たってわけか・・・。そして、クリスを倒したいってか。」

レシレム「そうなんだ。」

優太「だけどな、俺はそれよりも驚いた。」

レシレム「???」

優太「オ、おお・・お前!そんなすごい天使だったのかぁ!」

レシレム「え、ええ。自分でいうのは何ともいえないけど、僕は最上級Sクラス天使で、全ての天使を率いてる。」

優太「いやいや、驚くだろ?ってことは、お前と契約した俺って、ものすごい力を手にしたってことか?!」

レシレム「それは、分からないんだ。」

優太「どういうことだ?」

レシレム「悪魔は自分の契約者に自分の魔力を与え、代価として、その闇の心を餌とし、力を得る。それに対して

、天使と契約した者は、力を得ることはできるが、基本的な力のみ。その契約者によって、力は異なるんだ。ちなみに、その力を天力というんだ。」


優太は理解したようで、理解していない感じだった。

とりあえず、傷ついた体を治す為に、医者に行くことにして、街を歩いた。

街中がボロボロで、たくさんの人が病院に向ったり、救急車に乗ったりとしてるのが、見えた。


優太「レシレムっつったっけ。お前、そんな堂々と羽広げて飛んで、皆に見えるぜ?」

レシレム「心配はいらない。本来、天使や悪魔は人間には見えない者だからね。契約者を除いてね。」

優太「そ、そうか。それなら、あ・・んしん・・だ。」


っと、突然優太は倒れてしまった。









































天使レシレム・・・、沙希もクリスも優太も突然の出来事に一瞬時が止まった。


クリス「な、何だと!何故天使が!?」

沙希「クリス・・・。あれ、何・・・?」

クリス「やっかいなヤツが出てきた。アイツは天使レシレム!天界の頂点に立つ神と近い力を持つ天使だ!」

沙希「優太と一緒にやっちゃえばいいんじゃない?」

クリス「ククク。その心がけが嬉しいんだけどね・・。ヤツは簡単にやれる相手じゃないんだよ。ここは、一旦引こう。」

沙希「仕方ないわね。アンタがこんなに取り乱すなら、今は引きましょう。」


っと、沙希はクリスと沙希は、一瞬で消えた。


優太「さ、沙希ー!クソぉ!一体どうなっちまったんだ!!」


優太は悔しかった。現状を理解できず、何もできない自分に。


レシレム「優太・・。君には、全てを話そう。契約者となってしまった小山沙希を元に戻すには君しかいないからね。」

優太「俺しか・・・?ど、どういうことだ?」


優太はレシレムから話しを聞いた。


レシレム「君にも、見えたろう?小山沙希の後ろにいたヤツを。」

優太「あ、あぁ。」

レシレム「アイツは、悪魔クリス。小山沙希はその悪魔と契約し、力を手にいれたんだ。」

優太「な、何で沙希が、そんなことに・・・。」

レシレム「おそらく、日頃の生活の中で、心が闇に落ちてしまったんだろう。原因が分からないが・・・。」

優太「クソ!契約って何なんだよ!」

レシレム「契約とは、天界、暗黒界に住む、天使や悪魔が人間界にいる人間と繋がりを結ぶことだ。ただ、契約といっても、簡単ではない・・・。天使と悪魔は契約する人間に自分の考え、欲などの自分を含めた全てを話し、承諾を得なければならない。」

優太「それじゃ、沙希は承諾したってことかよ!」

レシレム「そういうことになるね。後、契約するには、契約する者同士の波長が合わないとできない。それを考えると、小山沙希はとても深い闇の心を持ってしまい、あのクリスと波長があってしまった。って感じだね。」

優太「契約については分かったぜ。じゃ、沙希は、どうしたら元に戻せる・・・?」

レシレム「それは、小山沙希が自分自身で闇の心を解き、悪魔との契約を破棄するか、小山沙希と契約している悪魔クリスを倒すかだよ。ただ、自分自身で闇に落ちた者に、契約破棄をさせるのは難しいけどね。」


優太はニヤッと笑った。


優太「簡単じゃねぇか・・・。沙希の意志が無理なら、クリスを倒したらいいんだろ?」

レシレム「だが、アイツは普通の悪魔じゃないんだよ?暗黒界の頂点に立つ魔王に近い魔力を持った悪魔なんだ。」

優太「・・・・・・。」


優太は何かを考えてた。


優太「レシレムつったっけ?天使も悪魔も契約できるんだよなぁ・・・。」

レシレム「そうだよ。」

優太「じゃ、俺と契約しろ!」


レシレムは以外な言葉に驚いた。


レシレム「なるほど。それなら、可能性は高くなる。ただ、条件をクリアしないと契約はできない。」

優太「波長か・・・。」

レシレム「そう・・・。天使は光の波長。悪魔は闇の波長だ。」


っと、言うと、レシレムは光の玉を出した。


レシレム「この玉は天使特有の波長玉なんだ。この玉に触れてこの玉を吸収できれば、その時点で契約成立だ。その後に、僕の全てを話そう。だが、もし君の心が闇だった場合・・・・波長が合わないときは、君は天使の力により浄化され、天界で新しい命に創りかえられる。」


優太は唾をのんだ。


優太「わかった。その玉をよこせ・・・。」


レシレムは唖然とした。

まさか、人間界に躊躇なく、波長玉に触れようとする者を見たことがなかったからだ。