優太「じゃ、どうしろっていうんだ・・・。」

シン「方法はある。」

優太「本当か!!早く教えてくれ!」

レシレム「シン様!まさか、その方法とは・・!」


シンは静かにうなづいた。


シン「レシレムの契約者・・・優太よ。その方法を使えば、お前は、レシレムとクリスと同等の力を手にいれることができる・・・。だが、問題もある・・。」

優太「なんだ!」

シン「もしも、お前の器が小さき物ならば、力は破裂し、お前は死ぬ。」

優太「死ぬ・・・。」

シン「それでも、やるか?その方法を知りたいか?」


優太は、顔を下に向けたまま、黙りこんだ。


シン「無理はするな。その方法は、レシレムでもしないのだ。人間のお前が無理をし、無駄死になるのは嫌だろう?」

優太「いや・・。やる。」

シン「何?」

優太「やるっていってんだろ!沙希を助ける為なら、この命なんかなくなってもいいんだ!」

シン「・・・・・。」

レシレム「優太・・・。」

シン「分かった。」


シンは、優太をじっと見ながら言った。


優太「さぁ、早く教えてくれ。」

シン「いいだろう。その方法とは・・・。」

レシレム「シン様・・・。私が説明いたします。」

シン「そうか。」


っと、言うと、レシレムが話しだした。


レシレム「優太?堕天使って知ってるかい?」

優太「堕天使?」

レシレム「堕天使とは、元々は天使だった者が、望んで悪魔になった者のことだ。悪魔の源、魔力を手にいれた堕天使は、片方の翼が白く、片方の翼が黒くなってしまうんだ。そして、力はSSランクといってもいいぐらいだ。」

優太「それで?」

レシレム「ハッキリ言おう。方法とは、優太の中に堕天使の力を注ぎ込み、暗黒界にいけるようにする方法だ。」

優太「俺の中に?!」

レシレム「だが、先ほどシン様がおっしゃったとおり、器が小さい者なら、それが契約者であろうが、身体は破裂し、死んでしまう。」

優太「堕天使の力ってどんなのなんだ?」

レシレム「堕天使の力は光と闇の力。その力があれば、暗黒界の悪魔達も、そうそうは近づいてこれないからね。」


優太は、よく分かっていなかった。













優太「クソ!」

レシレム「クリスは、暗黒界では珍しい慎重な悪魔だからね。」

優太「沙希を取り戻したかったのに・・・。」

レシレム「小山沙希を取り戻すには、どうやら簡単にはいかないみたいだね。」

優太「あいつらはどこにいったんだ・・。」

レシレム「分からない。闇の空間は天使でも探知できないんだ。この地球のどこにでも移動できるからね。」


そして、優太は、トボトボと家に帰った。

一方・・・。


沙希「まさか、優太が天使と契約してるなんて、驚いたわ。」

クリス「少々、やっかいだね。まだ力を完全に使いこなせていないみたいだし、早めに始末したほうがいいかもね。」

沙希「・・・・・・。」

クリス「沙希?」

沙希「そうね。クリス・・。あの、天使をどうしたら殺せる?」

クリス「レシレムは、僕と同じレベルだからね。それを超えるしかないね。」

沙希「どうやって?」

クリス「一つだけ方法がある(汗)けど、失敗すれば、僕は殺され、君は魂を抜き取られ、消滅する・・。」

沙希「難題の試練ね。教えてくれる?私は世界を変えたいの。」

クリス「分かった。」


そういうと、クリスは話しだした。


クリス「前に話したよね?ランクがあって。僕はSランク・・。その上にいる魔王がSSランクだ。ヤツを殺せば、君は、天界にいる神に匹敵する魔力を得ることができる。僕もね。」

沙希「SランクとSSランク・・・。そんなに違うの?」

クリス「残念ながら、次元が違うね。魔王がこの人間界に来ただけで、世界は天変地異を起こし、自然は色々な現象を起こし、地球は壊滅状態になるね。」

沙希「かなり、難しいわね。」

クリス「さて、どうする?君は僕の契約者。君が決めるんだ。」

沙希「フフ。どうせ、死ぬ時は死んでしまうのが、人間よ。魔王を滅ぼせるかは分からないけど、0%ではない。魔王を殺し、貴方が魔王になるのよ。そして、私は魔王の契約者とし、最強の魔力を得る・・・。そして、世界を理想の世界に変える。」


クリスは息を飲み込んだ。


クリス「ククク。つくづく君は、僕との波長があうね。やってみよう。」


そして、沙希とクリスは暗黒界に入った。

そして、またまた一方・・・。


優太「沙希のヤツ、世界を変えるって言ってたけど、どうするつもりなんだ・・・。」

レシレム「あの子が、どういう行動をおこすか、分からない。だけど、まず強さを手にいれようとするだろうね。」

優太「強さ?」

レシレム「おそらく、今のレベルを超えようとするはずだ。あり得ないと思うけど、あのクリスならSSランクを倒し、自分の力をはるかに上げようとするかもしれないね。」

優太「お、おいそれって・・・。」

レシレム「うん・・・。SSランクなんて神と魔王しかいない。」

優太「あ、あのヤロウ!沙希を連れて、魔王のところに行く気かよ!沙希が、殺される!」

レシレム「いや、もしかしたら、小山沙希が望んでるのかもしれないね。あの子の目は本気だった。自分の命なんて考えていなかった。クリスでさえ、自分が消えるのは嫌だからね。」

優太「そ、そんな。」

レシレム「一度いったけど、君しか小山沙希を止められる人はいない。けど、暗黒界に行き、何とかできる問題でもない・・・。どうする?」

優太「行く!行って沙希を元に戻して、こんなムチャクチャな事なんて終わらせてやる!」

???「待つのだ・・・。」


っと、突然、優太の部屋全体が光に包まれた。


優太「なっ!」

レシレム「こ、これは!も、もしや!」


光に包まれた空間から何かが降りてきた。

それは、神々しく優太には、とても眩しく見えた。


レシレム「あ・・・あ・・あ。シ、シン様・・・。」

優太「シン?」

シン「レシレムよ。久しいものだな。」

レシレム「は!」

優太「レシレム、誰だ?」

シン「お前が、レシレムの契約者か。私は、神だ。」

優太「か、神!?」

シン「人間界の様子は、天界から見ていた。」

優太「見てたって・・・。」

シン「悪魔クリスは契約者と共に、闇の空間に入り、暗黒界に入った。魔王を倒すつもりだろう。魔王もそれは気づいているはずだ。」

優太「や、やべぇ!早くいかねぇと!」

シン「待つのだ。今のお前が行っても、暗黒界の悪魔達に殺されるだけだぞ?レシレムから聞いたと思うが、天使との契約は、悪魔と違う。レシレムが強いからといって、お前が強いという訳ではない。」

優太「くっ・・・。」


優太は悩んだ。





































クリス「ん・・・?」

沙希「どうしたの?」

クリス「天使レシレムが近づいてくるね。それと、沙希の知っている男も一緒だよ。」

沙希「優太も・・・。とにかく、しつこく邪魔するのなら、消しましょう。」

クリス「OK、僕の力もだいぶ強くなったしね。」


クリスと沙希は、待ち伏せることにした。

一方優太とレシレムは・・。


優太「一体どこにいるんだ?」

レシレム「悪魔の気配はするんだけど、正確な場所がハッキリしないなぁ。」

優太「仕方ない。あの公園も探してみるか。」


優太は、目についた公園を探すことにした。

と、思い入ったら何と、沙希とクリスが目の前にいた。

優太とレシレムは、驚いた。


優太「いたー!」

レシレム「何と!」

クリス「やぁ、君達。僕達を探しにきたのかい?」

優太「お前に用はねぇ!探しにきたのは沙希だけだ!」

クリス「ククク。契約者の沙希を探すイコール、僕を探すってことにもなるよ?」

レシレム「優太、悪魔も契約すれば、天使と同じなんだよ。」

優太「10メートル以上は離れる事ができないってか。」

沙希「優太、これ以上私の邪魔はしないで。」


っと、突然沙希が話しだした。


優太「何いいってんだ!こんな、ムチャクチャな事すんな!」

沙希「この世界は変えないとダメなのよ。」

優太「なんでだ!」

沙希「いいわ。教えてあげる。痛みを知らない貴方には分からないでしょうけどね。」


っと、言うと沙希は話しだした。


沙希「私のお父さんとお母さんは知ってるわよね?」

優太「そりゃ、小さい頃から隣同士なんだから、知らない訳ないだろ。」

沙希「アンタが知ってるのは、外見上の親よ。家では、気にいらない事があれば子にあたり、自分の娘に対して、自分達のいう事通りに生きろというのよ。機械のように・・・!今まで生きてきて本当に辛かった!とくに最近の親は、子を虐待したり、子を道具のように考えるのが増えてきてる。私は限界がきた。どうにかしてやりたいと思った。私は何もかもが嫌になったわ。私だけじゃない!世界中に同じ私みたいな子がいると思ったら、憎しみさえも出てきた。そして、クリスと出会った。正直、嬉しかったわ。自分の世界を変える事ができるとわかったときは。だから、クリスと契約し、力を手にいれることにした。」

優太「だからって、街を壊したり、ムチャクチャにしてもいいのかよ!」

沙希「いいのよ・・・。こんな世界だから、辛い人間が増えてしまう・・・。それなら、一度リセットして、私が人間界の神となり、新しく理想の世界にすればいいのよ。」

優太「それじゃ、何もかわらねぇ!」

沙希「やはり、痛みを知らないおぼっちゃま君はダメね。もう死になさい。」


そういうと、沙希は、優太に向けて、黒い玉を投げた。


(ドゴーン!!)


沙希「残念ね・・・。優太は唯一安心できる人間だったけど、所詮はその程度。さぁ、行きましょう。クリス。」

優太「まだだ・・・。」

沙希「!!!」


沙希は、振り返った。


沙希「な!」

優太「俺は、簡単にはしなねぇよ。」


優太の身体全体からは、大きな光が放たれていた。


沙希「どういうこと?」

クリス「どうやら、天使と契約したみたいだね。かなり手ごわいね。」

沙希「死ぬまで黒玉を放てばいいのよ。」

クリス「いや、レシレムと契約し、そしてあの力・・・。相当強い力を手にいれたはず。もう少し力をつけよう。」


そういうと、二人はまた消えてしまった。


優太「まて!」


だが、二人は無視をし、さっさと消えた。