嫌いなキャッチコピー | エバンジェリスト ZORO

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嫌いなことや、嫌なことというのは、出来ることであれば、
口にすることなく、つまり言葉として発することなく、
当然のように文章にもすることなく過したほうが良いと言われます。

私もその考え方には概ね同意ですが、
伝えておかねば、わからないまま私が嫌いだと思うことや、
嫌だと思うことと同じ経験をしてしまう人が、
出てきてしまいかねないですし、嫌なことをする人も後を絶たない。

ですので、あえて嫌いなものシリーズと言いますか、
私が嫌いだと思うことや、嫌だと思うことも伝えていこうと思います。

その第1回目として、今日は、私の同業者、コピーライターの、
ここが嫌だ!これが嫌いだ!という部分を伝えます。

題して「私が嫌いなキャッチコピー」です。

特にインターネット上では、ライティングスキルに関して、
セールスレターにおいて、以下のような記述をよく目にします。

文章が苦手な人でも、文章を書くことが嫌いな人でも、
このノウハウさえ、つまり方法さえ知れば、誰でも簡単に云々


のように、誰でも、ライティングスキルのノウハウやテクニック、
あるいは方法さえ知っていれば、簡単にセールスレターが書けて、
そして、セールスレターさえ書ければ儲けられるかのような、
そんなキャッチコピーを良く見るのですが、

コピーライターがそれを言うな!

と思うわけですよ。
大抵そういうキャッチコピーを書いているのは、
私と同じコピーライターであったり、ライティングスキルがあると、
そう自任している人たちなのですが、ハッキリ言いまして、

売れる文章というのは、書ける人は書けるし、
駄目な人は、どんなノウハウを知っても書けるようにはなれません。

このコピーライターとしての文章力も、ひとつの資質だと思います。
ですので、資質の無い人が方法を知っても無理です。

もちろん、資質は磨くことで輝くこともありますが、
方法を知っただけでは光りません。

また、文章を書くのが苦手だと思っている人や、嫌いな人も、
実はライティングの素質があるという場合もありますし、
逆に文章を書くことが得意だと思っている人や、好きだという人の、
文章が、コピーライターの文章として見た場合には、
まったく売れない文章と言いますか、的外れだったりもします。

ですが、私が言いたいのは、人の持つ素質にあたる部分を、
簡単な方法論だけで、全てが解決するような軽い発言を当事者がする
その神経自体が嫌いですし、また、苦手な人や嫌いな人も・・・・と、

苦手な人に苦手なことをさせるな!嫌いな人にさせるな!

とも思うわけです。
ライターが偉いわけではありません。ライティングスキルがあるから、
だから稼げるというほど甘くありませんし、
人にはそれぞれ適性もあると思います。

ライティングのスキルなる物が、
如何にも素晴らしく便利な金儲けの道具のように、
誇大で陳腐な表現をして、煽り、さらに嫌いな人にまで、
それを強要しようとする姿勢が嫌いです。

小説家や詩人の文章力は、ひとつの才能だと思います。
学んでも売れる小説家や、
芸術的な詩が書けるようになるとは限りません。

そして、小説家も詩人もひとつの職業にすぎず、
ノウハウなどというチャチなものを使って金儲けのためだけに、
目指すものでもありません。

自分の書く文章を「ライティングスキル」などと呼び、
誰でも方法を知れば自分の真似が出来るかのように言う程度の、
そんなコピーライターの書く文章は、

単なる煽り文章にすぎません。
方法と言っても「煽り方」を教えるにすぎません。

昨日話をした、安易な営業ノウハウと同じですね。

そのレベルのものを高額な料金で教えようなど、
薬代をもらって毒薬を飲ませるのと同じようなものです。

ですので、私は、例にあげたようなキャッチコピーが嫌いですが、
私の言うことを理解して頂けましたら、
あなたは、安易な挑発に乗らないように、充分ご注意下さい。

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