十年選手を三ヶ月で追い抜く?!(笑)エヴァンス・使いこなし講座、第ニ講。 | EVANCE-DG 開発日誌

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ライノセラス用プラグイン・モジュール「エヴァンス」開発者のワタシが、日々の感想やライノのTips、開発状況を綴っていきます。

ワタシが初めてライノを使ったのは、2000年の4月か5月のことである。

 

その時のバージョンは"1.1"だった。(笑)

 

そしてそのときからいまのいままで、ずっと改善されてこなかった欠点がある。

 

ライノユーザーなら当然と思っているだろうが、

 

 

こういう断面線を使って、

 

 

普通にリングを作るとすでに、ポリサーフェスになってしまっていて、コントロールポイントで編集できなくなる。

 

最近のバージョンではケージ編集や、ヒストリ設定で多少融通が利くようになったが、ケージ編集はどんどんデータが重くなるし、ヒストリ設定では、できることが限られるし、そもそも使うことを前提に事前に用意しておかなければ使えない。

 

ところが…である。

 

エヴァンスの新バージョンに搭載されている件の「ポリサーフェスをサーフェス化」コマンドを使えば、

 

 

瞬間的にコントロールポイント編集できる単一サーフェスにしてくれる。

 

もちろん、エッジなどの形状は維持したままで。

 

単一サーフェスなので、「サーフェスUVをリビルド」コマンドでコントロールポイントの列の数を自由にあとで変更できる。

 

すなわち、20年持ち越してきた難問にケリをつけたのである。(笑)

 

単一サーフェスでこのようにエッジのある形状を描くことは以前から研究されていて、手間を惜しまなければできる方法もあるのだが、このようにポリサーフェスで作ってしまったものを一発変換できるようになったのは初の快挙である。

 

これが出来るのとできないのでは、オペレーションが根底から変わってくるだろうことは、容易に想像がつくだろう。(笑)

 

昔のバージョンでは、ポリサーフェスの修正は即、作り直しを意味したが、新バージョンでは、簡単に修正出来てしまうケースが少なくない。

 

十年選手を三ヶ月で追い抜く?!…というのが、まんざらハッタリではないのがわかってきただろう。

 

次回はこのコマンドのさらにすごい性能について説明する。