最近、テレビがまったく面白くないので、ユーチューブを見ていることが多いのだか、面白かったのが山下達郎氏と大滝詠一氏の毎年新年になると、ラジオのFM放送でやっていた新春放談というやつだ。
まあ、いまとなっては、いわずと知れたジャパニーズ・ポップスのレジェンドだが、そのなかで大滝氏が自分のことを「ジーニアス」といっていた。
その心は、天才(天災)は、忘れたころにやってくる。…だって。(笑)
密かにワタシは、自分のことをその突き抜けたマニアックさで、ジュエリーCAD界の山下達郎だと思っていたが(笑)、どちらかというとタイプとしては大滝詠一氏にそっくりである。
なるべく人に会わないでヒキコモって、自分の世界に浸ろうとするところとかそのまんまである。
まあ、前回の記事で書いたエヴァンス"RRAP"だって、今まで誰も思いつかなかった発想なわけで、ライノのオペレーションといえば、エッジ線を描いてその間にサーフェスを張っていくというのが定番なわけだが、もっと他にモデリングのやり方はないかと常々考えていたわけである。
参考になったのが、ZBrushなどのPCの高性能化に伴い凄まじく性能が上がってきたポリゴンモデラーと、なんとなくワタシの中にイメージとしてあったのは、ターミネーターのアーノルド・シュワルツェネッガー扮するT-800型のライバルとして登場するT-1000型のイメージである。
変形自在の液体金属で構成された最新モデルT-1000型は、かつてのサイボーグ009のサイボーグ007 、グレート・ブリテンのように自由に自身のスキンを変形させられるイメージである。
これをライノで出来ないかと思ったのだ。
発想から苦節5年、ようやく完成した。…わけではなく、とりあえず格好になったというだけで今も常に改良は続いている。
で、そのプログラム性能にハードウェアがやっと追いついてきたというのが昨今の状況である。
現状ではまだ、通常のノート型PCの処理能力では、前回の記事で紹介したレベルまでもっていくのにほぼ一昼夜かかる。(笑)
もちろん、200×200の4万コントロールポイントくらいなら、現状でも十分実用になるのだが、なにぶん、100万コントロールポイントとなるとねえ。…桁がふたつ、25倍も違うのである。
ちなみに、200×200の4万コントロールポイントでどのくらいのものができるかというと、このくらいのものなら余裕で表現出来る。
むろん単一サーフェスである。…この程度なら、秒殺だ。
前回の記事のモデルとなると、プログラムでは百万コントロールポイントを制御するのを100セット以上も繰り返すのだから、当然といえば当然だが、プログラムも軽く作られていて、メモリーリークも抑えているので、いちばん高速なCPUを載せているとはいえなにぶん、普通の小型のモバイルノートPCなのでメモリも16GBくらいしか載っていないのだが、ほぼ安定して無事に最後まで完走する。
もしこれが、数秒とは言わないが、数分で処理できるPCがあれば、凄いことになると思うんだけどなあ。…
まあ、例に出すのもおこがましいが、山下達郎氏と大滝詠一氏だってデビューした当時としては斬新すぎて、全然理解されないでたいへん苦労したらしいが、なにか人と変わったことをしようとすればイバラの道が待ち構えているのはいつも、世の常なので、まあそういうものなのである。
評価されたからよかったものの、一歩間違えばただのイッちゃってる人たちになってしまう。
いい年して、天才もへったくれもあったもんじゃないし(笑)、天才かどうかなんて周りが勝手に言うことで自分で決められるものではないし、自分のことを天才と言っている人は自分が凡才だという自覚のある人がシャレでいっていることが100%なわけで、そもそもワタシにはどうでもいいことだが、まるで全然理解されていないという点においてはワタシは天才レベルであると敢えていえば、言えるかもしれない。