まあ、そんなわけで、
新年に入ってもじゃんじゃん新プログラムを開発しているわけだが、もうこのレヴェルになると使い手のイマジネーションが必要になってくるわけで、…
たとえば、グラスホッパーのボロノイと新エヴァンスを使えば、
こんな感じの亀甲抜きの抜型はあっっっ。という間に作れるのだが、…
まあ、こんな感じである。
ところが、これがブーリアンで、なかなか抜けないのだ。
素のライノではもちろんのこと、高性能を誇るエヴァンス・ブーリアンを使ってもなかなか抜けない。
そこで、ワタシは考えた。
これらの抜型は、ポリサーフェスで出来てしまっている。
ブーリアンができないのは、多くの場合、抜かれる側と抜き型のエッジの干渉が問題になっていることが多い。
いうまでもないと思うが、ポリサーフェスというのは、サーフェスとサーフェスの合わせ目がすべてエッジである。
それに比べてシングルサーフェスは、ソリッドの状態になっている場合、エッジは基本的にひとつしかない。
そこで、
新機能の「ポリサーフェスをサーフェス化」というコマンドをこれらの抜型にかましてみた。
このコマンドは、複数のポリサーフェスを同時に処理が可能である。
オプションで、「変換不能なサーフェスをデリート(D)=はい 」を選ぶと、サーフェス化できない抜型の裏板の部分はデリートされた状態で出来てくる。
ここに、エヴァンス・キャップをかます。(笑)
エヴァンス・キャップは、複数のキャップを同時に作ることができる。
全てにジョイン・コマンドをかけると、いっぱつで処理できる。
全て、裏板がついたポリサーフェスの状態になる。
これらを全部選んで、「ポリサーフェスをサーフェス化」コマンドを、再びかます。(笑)
するってえと、全ての抜型が裏板も含めて、単一サーフェス化される。
これで、マイナス・ブールをかけてみる。
さすがに、素のライノでは無理だったが、エヴァンス・ブーリアンをかけると、エッジの干渉の問題が解消されたらしく、
あっさり、抜けました~!
まあ、少し前の記事にも書いたが、コマンドをどう使うかは、使い手のイマジネーションに委ねられている。
「なんとかとハサミは使いよう」という言葉があるが、おなじツールをつかっても使い手によって、その威力には天と地ほどの差が出てしまう。
それ以前に切れ味の鋭いハサミを持っていなければハナからお話にならないが。…(笑)