ラヴァーグジュエリースクールのCADコースの初期のテキストは、校長先生がワタシのところへ勉強しに通って(当時は甲府だったので忙しい中、大変だったろうと思う。)、そのときの教習をベースに彼なりに纏めたものである。
もう、それから10年近い時が経ているので、ライノもヴァージョンが3.0から5.0(もっともその当時3.0の出来があまりにも悪かったので、ワタシは2.0を使っていた。)になり、ラヴァーグのテキストもソフトの進化に沿って何回もの改定を経たと思うが、今見ても、少し要領の悪いところはあるものの、まあ、まったくの初心者にライノというCADソフトを楽しく覚えてもらえるように、一日ごとにそれなりに何か作れて飽きない様に工夫されていて、それなりによく出来ていたと思う。
こういったテキストを見てしまうとコマンドの使い方などの思考が固定化されてしまうのでよくない。・・・と批判する人もいるようだが、限られた時間の中で、まったくの初心者に手っ取り早く教え込むのには他に方法がないと思うのである。
ただ、勘違いして欲しくないのは、このテキストをこなしたからといって、自由に何でも作れるようになるわけではない。・・・ということである。
まあ、この手のテキストに批判的な人は、そういうことをいいたいのだろう。ということで、気持ちはわかる。(笑)
で、はっきりさせておかなくてはならないのだが、この手のテキストは、たとえば野球とかテニスとか卓球とかでいう「素振り」の仕方が書いてあるのに過ぎないのだ。
違う喩えで言うと、小学校のときの「算数のドリル」である。
または、高校時代の「日本史の教科書」でもよい。
つまりは、とっかかりとして、ここからまあ、大体の型を覚えなさいという訳で、一通りやればマスターできるということではなく、何回も何回も繰り返しやって、空でもスラスラできるようになってから、いよいよ応用問題に取り組む準備ができる。(テニスなどで言うと、そろそろ練習試合でもやってみるかという段階だろうか。(笑))・・・と、そういうレヴェルのものである。
一通りテキストをマスターしたのに、実践で使えない。・・・と嘆いている人がもし、居たら、勘違いも甚だしいので、ちょっと念のために書いてみた次第である。
ついでに言うと、以前から、ワタシがスクールをやっていないのは、スクールをやると時間をとられすぎてワタシのメインである開発に割ける時間がなくなってしまうことと、「講習料が高い」だの、「時間の拘束がきつすぎる」だのという、ゆるい人ばかりになってきて、いずれ、それまでのような結果が出せないだろうことを確信したから、とっとと終了した。・・・ということである。(爆)