「地獄変」という小説をご存知だろうか。
芥川龍之介の代表作のひとつなのだが、東海村の放射能漏れのニュースを見て、ワタシはこれを連想したのである。
芸術のために、自分の娘が火に焼かれ、もがき苦しむ姿を描写する絵師。
研究のために、危険な放射能を浴び、それでも、さらに、研究を続けようとした研究者たち。
未知なるものへの探究心という、悪魔に魅入られた人たち。・・・
人間は、畢竟、多少小賢しいだけの「動物」である。
したがって、基本的には、動物ライクに、難しいことは考えず、与えられた範囲で生活して、与えられた寿命を全うすればいいわけである。
多分、それが一番リスクも無く、一般的に考える、「人生」としても、幸せだろう。
が、中には、身の程も省みず、神の領域に迫ろうという人が出てきてしまう。
ダイナマイト、原爆および、原子力、それらは、結果として、人類に多大な不幸をもたらすが、それでも、人間の探究心は、留めることが出来ない。
ワタシはここに、他の動物とは違う、人間の業とでも云うべきものを見るのである。
東海村の放射能漏れだが、そのとき、強い陽子ビームが当てられていたのが、「金。・・・」だというのが、ジュエリーにずっと携わってきたワタシには、興味深い。
地球上で、最も安定した物質の一つと思われている金、それが、秘めていた危険なエネルギーを炸裂させてしまったのである。
あらゆる元素は、じつは、それ以下の細かい要素で構成されており、さらに細分化することが可能で、そして、とてつもないエネルギーを宿している。・・・
と、まあ、このまま書いていくと、話が長くなるので、このへんにするが、そんなわけで、ワタシたちの新ブランドのテーマは、まさに、自然の美しさ、そして、自然のエネルギーである。
いよいよ、明日、業務スタートするのである。(笑)