ライフスタイルと、細~い大黒柱。 | くうねるあそぶ。ニュージーランド

くうねるあそぶ。ニュージーランド

南半球の果てで見つけたわたしの楽園

 

3年前の今頃、

私は15年間楽しく勤めたフィティアンガの語学学校を退職して、

キャプテン(夫)の仕事がある、離島に引越しをしたんだった。

 


 

そこから2年、個人所有の、店も一軒もない離島での生活をしましたが、

本当に美しい大自然の中で暮らし、夢のような2年間でした。

しかも、ただの食いしん坊なだけの素人の私が、

島のオーナーである大富豪のお料理番になるという、

無茶ぶりからの、新しい冒険。

ここでの生活、本当に面白かった。

 

 

 

最近ライフスタイルについて時々考えます。

最近じゃないか、わりといつも考えてます。

好きなテーマです。

 

 

私は昔から、仕事をするのは好きだし、

私たちに子どもができていたとしても、

保育園とかに預けてきっと仕事をしていたんじゃないかと思います。

そういう家庭で育ったし。

 

仕事は、やるからにはしっかりやりたい方だし、

要領も悪くないので、どんなことでもわりとちゃんとできるタイプです。

ただ昔から、仕事でバリバリやるとかキャリアを積む、ということには

漠然と人生の重きを置いていなかったというか

あまり興味がなかったんです。

 

好きで好きで、極めたい仕事に出会うことがなかったからかもしれないけど、

好きで好きでゆずれないものが、他にあったからとも思います。

 

それが私の場合、

豊かな自然の中での(いけてる)暮らし

でした。

 

これが、20代の始めごろからずっと、

私の中で一番のプライオリティでした。

 

何になりたいとか

どんな仕事に就きたいとか

そういうのはほとんどなかったんですが、

とにかく、大自然に囲まれて(素敵に)暮らしたい、

だけは明確にあったんですよねー。

 

(このカッコの中のいけてる、とか素敵に、とかが結構重要で

田舎なら何でもいいわけではなかったのが、私のこだわりw)

 

 

まだ日本にいた20代前半は、

毎年、1ヶ月とか海外の放浪旅に出るために、

長期で仕事をお休みしたり辞めたりしながら暮らしていました。

 

「ここではないどこか」

「まだ見ぬ夢の場所」

を求めて、あちこち旅をしていました。

 

ニュージーランドに出会うまでは。

 

ここに来てから、私の「ここではないどこか」へのウズウズ、

英語で言うとItchy feet?これがパッタリなくなったんですよね。

不思議なことに。

ここにいると、心が満たされて

どこにも行きたいと思わなくなったんです。

 

 

そりゃ住みますよね、そんなところを見つけたら。

というわけで、私がニュージーランドに来た当初、

全国旅して周って、とても気に入ったコロマンデル半島に、

約20年を経た今でも住んでいます。

 

 

 

ライフスタイルを決めるにあたっては色々な要素があると思います。

どこにプライオリティをおくか、

人それぞれ違うと思います。

 

生活スタイル

環境

仕事(やお金)

趣味

家族

その他の人間関係(友人など)

 

 

できれば全部、自分の望みどおりになってほしいものですよね。

私も、正直全部欲しい!w

 

 

でも、やっぱりこういうい環境にいると

「仕事」あたりがかなり制限されてきますね。

会社員やオフィスワークの類はなかなかありませんし

フルタイムの仕事すら、なかなか難しいです。

 

ここいらに住んでる人はだいたい

 

リタイアした金持ちか(ファーマーや土地成金)、

大工か教師か(本当に多い)、

自分でスモールビジネスやってる人か、

リモートで都会の会社に勤めているか(IT系)

あとはパートタイム系、

 

って感じでしょうか。

 

 

仕事をしていいお給料もらいたいなら

都会に行くべ方がいいんでしょう。

でも、特にコロマンデル半島に住んでる人は

この環境に住みたくて住んでいる人が圧倒的に多いようで、

(他から移ってくる人もとても多い)

皆さんそれぞれ、色々工夫しながら

ライフスタイルのために頑張ってる感じがします。

 

 

 

私が、離島に行くために辞めるまで、15年勤めたフィティアンガの語学学校は、

小さい学校ながら、職員も学生も国際色に富んでいて、

仕事内容も面白くて、やりがいもあったし、

残業するほど忙しいフルタイム職だったので、

 

私が望む大自然環境に住みながら

こんな「ちゃんとした」w仕事が長年できたことは

本当に幸運でした。

 

 

でも離島に夫婦で行くことになって、

これはいい転機だとも思いました。

めちゃくちゃ忙しい週5日のデスクワークだったので

このままこれをあと10年間続けたいか、

と自分に問いかけた時に

 

機会があったら

他のこともしてみたい、

そろそろ冒険したいかも

と思ったんです。

 

 

 

なんかとりとめないダラダラした感じになってきちゃいましが

何が言いたいかというと、

 

 

今の環境は、

自然いっぱい、

人の少ないビーチタウン、

気持ちのよい家に

歩いてサーフィン行ける極上に美しいビーチ

優しい夫(AB型さそり座なので時々理解できず悩むけど)

かわいい動物達

友達みたいな義父母

 

控えめに言って最高ですし

こういう生活が夢でした。

 

ただですね、

じゃっかんユルすぎるかなーとか。

 

私まだミドフォーなので、

こんなリタイア生活みたいのしてていいのかなとは

思ったりします。

この先まだだいぶあるよなーとかw

 

 

私は今、このビーチタウンのカフェでアルバイトをしておりますが、

こんな私をなかなかの自給で雇ってくれて

好きなバリスタの仕事をさせてもらえて

時々キッチンで料理もさせてもらえて

それはとても幸運なことだと思っていますが

 

私がかたくなに「アルバイト」と言い続けるのには

なんとなく私の気持ちの奥底に

理由があるのだと思っています。

 

 

今のライフスタイルとしては

自分が望む以上のもので

めちゃくちゃハッピーですが、

 

もうちょっと仕事や金銭面でも

成長したい

成熟したい

冒険したい

という思いはあります。

 

 

かといって、ここで、私に何ができるか、

それがまだ全然わからないんですけどね。

漠然と、リタイアするにはまだ早いぞと。

 

仕事の機会は都会と比べて極めて少ないので

試行錯誤しながら、また何か新たな機会にめぐり合うよう

アンテナ張って行きたいです。

 

 

 

とりあえず今はカフェ仕事がんばります。

と言っても週4日だけど。 ゆるw

 

 

話ついでに言っちゃうと、

実は、キャプテンがパートタイムで続けていた島の船のお仕事を今月で辞職したんです。

島のレンジャーを辞職してからも、

船で物資を供給する仕事はパートタイムで続けていたのです。

他に大きな船を動かせる人もいなかったので。

 

でもそろそろそれも終わりにして、

ちゃんと本土ベースで出来ること始めよう、と。

 

ただ、キャプテンも同じで、ここでは仕事の機会が限られています。

彼はもともとキャリアとしてはセイラーなので、

この地域では仕事がなく、これまで仕事はほとんど外国でしていました。

結婚してからも長期間単身赴任でしたしね。

やっとこの国で仕事ができると思ったらまさかの離島で。

私も行くことになるという。

人生何が起こるかわからないのが面白いですね。

 

 

私もセーリングの仕事に就いて

2人で外国でヨットの仕事をする、

という案も一時期あったんですが、

 

動物の家族もいるし

ずっと外国の船の上で暮らすのは

不安だったし

私には経験がないので

なんとなく立ち消えていました。

具体的なオファーがあれば、挑戦していたかもしれないけど。

 

 

というわけで、本土でできることを模索中の彼。

なんか資格のための勉強をするようです。

来月から4ヶ月~5ヶ月くらい、

オンラインのポリテクコースやるんですってびっくり

 

えらいなぁ~。

高校以来ちゃんと勉強なんてしてないよと不安そう。

頑張れ~グッド!(他人事)

 

 

え、でも待って。

もしかしてその間、無職?

お給料ないの?

 

まじかwwww

 

というわけで、当面は

私がカフェワークで家計を支えることとなりました。

無茶ぶり~笑い泣き笑い泣き

 

 

でも不思議と不満も不安もありません。

こういうことはまあ、何とかなるものですからね。

お気楽かw

 

 

今まで開いていた扉をちゃんとしめないことには

新しい扉は開かないと思っています。

キャプテンも、いつまでも頼まれるままに島の仕事をちょいちょい請け負うのではなく

きっぱり辞めたのはいいことだと思う。

新しいことに挑戦しようとすること

資格のために勉強すること

どれも素晴らしいことだと思うので、

頑張って欲しい!

 

 

私は取り合えず、

テンポラリーの大黒柱を頑張る所存真顔