次の年のやはり夏祭りのときだったと思うが、今度は亀を連れてきた。
縁日のお店でよく見るミドリガメのような可愛らしいのではなくて、しっかりと大きくなっていくやつである。亀を飼うのは初めての経験なので僕も結構喜んで、興味を持って取り組んだ。水槽を用意してその中に放り込んでおけば良さそうだし、比較的簡単に思えたからである。
大きい容器が必要になり、僕の学校の廃棄処分品置き場を覗いたら丁度いい大きさのデシケーターが捨ててあったので、戴いて来た。その中に、やはり夏祭りですくってきたきた金魚と一緒に入れておいたら、亀も金魚もかなり長い間仲良く動き回り、泳ぎ回り、結構大きく育っていった。
そんなある日、「あれっ。」と思った。金魚の数が減っているのである。どうも亀が金魚を捕まえ、エサ代わりに食べてしまっているようである。
「これは大変だ。一緒に入れておけないのだ。」
と気づいて、やむを得ず亀を川に放流することにした。
後で気づいたが、縁日などで打っている亀はどうも日本古来のものではなく、外来の亀である可能性が高い。その時はそのようなことに考えも及ばず軽率に放流してしまった。生態系を乱す一因をつくってしまったと反省している。
これまでこんなことがあり、娘たちは動物が本当に好きで、また動物との触れ合いは子供の心に計り知れない潤いを与えてくれることが確信できたので、とうとう我が家でも小鳥を飼うことを決心するに至った。小鳥ならば隣近所に迷惑をかけることもなく、大きくなった娘たちには鳥アレルギーの心配もなさそうだったからである。
結局、小鳥はこれまで手乗りインコばかりを計四羽飼ったことになる。名前は全部ぴーちゃんだった。