ひとは意識がなければ時間が止まった状態の『感覚』になると言うことです。
至極当然のことなのですが、とても不思議な『感覚』だなぁとずっと思っていました。
例えば好きな音楽を聴いていると、その曲が時間と共に経過して、次第に楽しい気持ちになったり高揚したりさまざまです。
リラックスしていますが何気なく脳を働かせているので、時間は緩やかに経過します。
また眠っている間でも、ほんの一瞬でも目が覚めれば、(まだ眠いからもう少し寝よう)と瞬時に脳を働かせているのです。
このようにどこかしらのタイミングで脳が働いているので、眠りについてから一瞬で目が覚めたと思ったことは個人的には一度もありません。
眠っていても、時間の経過を無意識に感じ取っているのです。
ですが長時間まるっきり意識がなくなれば、時間を感じることができないのではないかとずっと思っていました。
ホント当たり前のことを言っているのですが、ずっと不思議に思っていた衝撃的な経験だったのです。
時を飛び越える感覚であり、時間が止まるという感覚です。
肝がん切除手術当日の想いを綴った記事ですが、以下のような疑問をもっていました。
【当然ながら、手術が始まってから終了するまでの記憶は一切ありません。
長時間眠っていたにもかかわらず、(10時間以上)目が覚めた瞬間は、ほんの数分の短い時間に感じました。
ものの五分、十分くらいにです。
例えば数日、更には数ヶ月意識がない状態から、突然目を覚ます。
そんなことが稀にあると思いますが、彼らもほんの数分の出来事だと感じているのでしょうか?
なんとも不思議で神秘的な、時を越えた感覚を体験することになりました。】
以上が、手術後に感じたことでした。
そして10年が経過して、先日このような方にお会いすることになりました。
この方は半年間意識がなかったのですが、お話しを伺っている途中でこのような質問をさせていただきました。
「目が覚めた瞬間は、どれくらい眠っていたように感じましたか?」
この方のお話しでは、事故から記憶が一切ないどころか、それ以前のことさえも思い出せなかったのです。
ですので、どれくらい眠っていたのかもイメージが湧かないようでしたが、半年も目が覚めなかった感覚はないとのことでした。
数日くらいで目が覚めた感覚に近いようでした。
やはりこの方も時間はずっと止まっていたのです。




