右目の硝子体手術からひと月半。順調に視力も回復していたのですが、術後1ヶ月検診で新たに穴が2カ所あいているのが見つかりました。放っておくと、また網膜がはがれるようなので、即日レーザーで穴を塞ぎました。いわゆる対症療法です。


右目の根本がおかしいのだと思いました。外的衝撃はないので内部からの要因に思います。次回の検診も少し心配です。ちょっとショックでしたが、原因を探ってみようと思いました。


良い機会でしたので、目の仕組みを学んでみようと思います。友人から簡単な目の解剖学の資料をいただきました。一部添付しますので興味ある方は覗いてみてください。とても分かりやすいです。


https://www.hari-care.jp/目の解剖学/


ひとの器官には血液やリンパなどにより酸素や栄養素が運ばれます。特に目の働きには、多くの血液が必要のようです。豊富な血液が目に届いていないから、栄養が滞り劣化していたのだと思います。


⚫︎なぜ血液が滞っている⁉︎


特に多くの血液を必要とする目には、毛細血管がびっしりと張り巡らされています。肝臓の働きが鈍ると目に健康な血液が十分に行き渡らなくなり、目が疲れる、ぼやける、霞む、視力低下、ドライアイといった症状が現れてきます。さらに白目が血走り目の周りにクマやシワが出やすくなるようです。肝臓の状態がとりわけ現れやすいのが『目』だったのですね。




中医学の五行思想(陰陽五行説)によると、肝臓と目には深い関わりがあることが分かります。


https://seiseido-shinkyu.com/information/2016/08/-8.html

 

肝と目は経路(けいらく)(ツボとツボをつなぐ線路で気と血の通り道)でつながっていて、肝に異常があると目にトラブルが起こりやすいのです。目の不調の大きな要因にはこんなカラクリもあったことを学びました。




↑足の甲(図の中央・足背動脈上付近)に太衛(たいしょう)と呼ばれるツボがあります。こちらが肝と目を繋ぐ経路(けいらく)にあたるツボになるようです。定期的に刺激してあげると効果的に思います。

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⚫︎中医学での肝のはたらきは⁉︎

①全身の気を巡らせて精神情緒を安定させる。

②血を蓄えて、他の臓腑や器官に分配する。


肝はストレスの影響を受けやすく、ストレスを受けると生血の流れが滞り肝が熱を持ち腫れます。イライラしたり目が充血したり目が疲れるということがあります。肝熱を鎮め、気の流れを整えることが大切です。


眼底出血には瘀血(おけつ)という血流障害が関与しますが、老化や近視などのリスクになります。予防には瘀血改善と肝腎の強化、網膜強化のための補生薬などの漢方薬が有効のようです。


飛蚊症(ひぶんしょう)は、東洋医学では肝臓の血液不足(肝血虚)と考えられ肝の血を補うことを重視します。飛蚊症の見え方が急激に変化した場合は、硝子体出血や網膜剥離などの可能性が出てきます。このような目のトラブルにも五臓や気血水の流れをみて整えると良いようです。具体的に確認し実践してみようと思います。治癒力にも大きな影響を与えてくれるように思います。


https://gansupport.jp/article/treatment/alternative/kampo/4227.html




年を取るにつれて、人生ピンチの連続のような気がするのですが、ピンチのときこそ深い学びがあるような気もしないでもありません。


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◎参考

五行思想によると腎臓に深い関わりのある器官は『耳』になります。腎臓に不調があると耳にも影響を及ぼすことがあるということですね。難聴や中耳炎など、耳に不調がある場合には腎臓の状態も確認してみると良いかもしれません。


腎と耳も経絡(けいらく)でつながっているように思います。おそらくこちらがそのツボになると思われます。


太渓(たいけい)※難聴緩和のスイッチ


ご参考程度にどうぞ!