とある方のブログにコメントして

思い出した。
はるか遠い記憶のかなたに
甘酸っぱい想い出があった。
その女の子とはうちが近くて
あまりにカワイイからよく
イジメられていて
なんかの拍子に
なんか急にオレが助けた記憶がある。
オレもケンカやかけっこが得意じゃないほうだからたしかボコボコにされたと
思う。
まあ同級生とはすぐ仲直りして
そんでもって
それ以来 恵(けい)ちゃんとは
一緒に帰るようになった。
あとで知ることになるが
うちの魚屋の常連さんの娘だったと
ボクは
まったく知らなかったから
長野に引っ越す時もほぼ突然だったし
9月なんて中途半端な月に転校なんて
ボクだって寝耳に水だった。
なにも話せず
引っ越しの当日
トラックに乗り込むその瞬間
坂道のいちばん下から
女の子の大きな声がした。
ボクを呼ぶあの声
恵ちゃんだ!
DJなんてしたこともない。
機材があってもほぼ趣味レベル
しかし何故DJを名乗るか。
そこに秘密があるんだ。
坂道を息を切ってかけ上がった恵ちゃんが
これって
渡してくれた最初で最後のプレゼント
ラジカセの模様に作られた
厚紙製のレターボックス
今じゃあまり見ないけど
画用紙とか鉛筆とか学校行く時に
必要なものが入れられるA4サイズくらいの箱に
クラスみんなからのテガミが
入っていた。
さようなら じゃあね。
それが音ではないが
ボクの音楽とのつながり
あの瞬間に胸を打つメロディが
アタマのなかを駆け巡った。
出会い 別れ 生きていくこと
それが全て音楽の気がした。
トラックの中で
小さなボクは悲しくなっても
絶対負けない。
今は辛くても絶対泣かない。
そう決めた。
とは言え
プレゼントの上を
めちゃくちゃ濡らしていたことは
間違いない。
いつか
恵ちゃんにお礼を
言いたい。
きっと叶わない夢
もう30年以上も風化した過去の想い出
だけど
それがあるから
今も挫けず
がんばれるんだ。
届かないテガミだけど
想いを乗せて空を眺める。
ありがとう恵ちゃん。




