「LIXIL住宅研EV組み込む」 今回は、2015年型住宅の具現化を目的とし様々な検証を進めている株式会社LIXL住宅研究所(社長:今 城幸氏:東京都葛飾区)の次世代スマート住宅「GURU GURU(ぐるぐる)」の取材を行った。この住宅は、まさに最先端のエコ技術を盛りだくさんに利用した実験住宅で、災害時など電気が遮断してしまった際に、EVからの給電で安全に生活を行うためのシステムが、近未来のスマート住宅には必要不可欠なアイテムとなってきたようだ。
「15年度の普及を読む」 同社は、トステムやINAXなどのブランドを擁するLIXILグループの傘下企業で、「アイフルホーム」、「フィアスホーム」 と、新たに子会社化(4/1より)する「ジーエルホーム」の住宅ブランドで事業を全国に展開している。現在では同傘下に加わった事で国内最大の住宅FCブランドに成長を遂げてた。
同社は2009年、三菱自動車から発売されたEV「i-MiEV」の登場に合わせ、一早くEVのある住宅を前面に出し各住宅商品にEVの普通充電器をオプションで用意、一般家庭でEVが利用が出来る近未来住宅の展開を開始してきた。
今回取材した、LIXIL住宅研究所では2015年に普及しているであろう住宅の姿を具現化するための検証を行っているが、この実験住宅「 GURU GURU」では、自ら発電するソーラパネルからの電力をマネジメントしEVに充電する事はもちろん、災害時のライフライン遮断時に大容量の蓄電池を持つEVの電力を住宅で利用すべく、現行システムへの組み込みが予定されている。

「完全自立電気代ゼロ」 既存にはソーラー発電の電力を売電するなどして経費を節減するシステムは存在しているが、本システムでは電力消費を極端に減少させるシステムを取り入れているのが特徴だ。その内容は地中熱交換式の採用や家の中心に水盤を設けた効率の良い空調、さらに有機ELD照明などが導入され消費電力を大きく減少させている。
この方式での年間消費電力は約6千キロワットで、1日平均が16キロワットとなり、これは「i-MiEV」の蓄電池容量とほぼ同じ値いで、これら通常の電力を4.4キロワットのソーラーパネルで全てを賄えるそうで電力を使いながら余剰電力をEVに充電する事も可能だ。
本システムが実現した事で災害時などでも冷蔵庫や空調、またテレビや照明まで、住宅の24時間分をEVだけで賄える事は魅力的だ。これほどに一般住宅の省電力化が進むと「i-MiEV」などのEVを利用し、充電・消費のやりくりで電気代ゼロを実現出来る事となった。3年後にEVを利用したスマート住宅が標準化している形を実感する。