「三菱自動車が商用EVリリース」 去る11月24日、三菱自動車は軽商用EV『MINICAB-MiEV(ミニキャブ ミーブ)』の販売を開始すると発表した。同車両は既存の『ミニキャブ バン』をベースにし、販売実績のある『i-MiEV』で使用しているモーターや、駆動用バッテリー(リチウム)等を搭載し、EVの商用バンとしてリリースするもで、『i-MiEV』の開発で得られた技術やノウハウを生かしたEV第二弾となる。販売は全国の系列販売会社を通じて12月8日より発売する予定。

「走行距離でニーズ二分」 今回販売が開始される『MINICAB-MiEV』は、商用車EVとして自動車メーカーから発売されるのは国内では始めてとなる。新たな需要が見えてきた商用車では食料品や生花などの運搬用途で、電気自動車ならではの高い環境性能が要求されてきた結果だ。
三菱自動車では、これらユーザーの用途に合わせて選択できるよう搭載するバッテリーの総電力量を
変えた二つのグレードで販売する。その大きな違いは駆動用バッテリーを「10.5キロワット:一充電走行距離100km」と、「16キロワット:同150km)。の2種類が設定されており、200ボルトで充電すれば4.5時間/7時間で満充電となる。
いずれも経済産業省の補助金制度が適用され、それらを利用した場合、実質的な車両本体価格は、前者が173万円から、同じく後者が202万円からとなるよう価格設定されている。量産型EVが発売され1年を経過するが、早くもEVの「低価格」が売りとなる気配をみせている。
「EV短距離利用が浸透」 前記『MINICAB-MiEV』の背景は、昨年に三菱自動車から量産型EVが世界に先駆け発売されたが、当初は、ガソリン車に比べ走行距離の少ないEVに対し不安視する声があり、さらに高額なことも重なり導入には慎重な様子が見られた。
しかし、最近になり充電器が少しずつ普及し始めた事や、様々なEVの実験実証等で、EVの利用方法はガソリン車とは異なり、比較的近距離の利用に効果があると判明してきた。
これらの情報が社会に少しずつ浸透し、徐々に走行距離への不安が解消してきたのだ。その結果、同社では高コストの原因とも言えるバッテリの搭載量を減らし、走行距離を短くしても、十分需要が見込めるほか、より低価格で販売する事でEV普及のきっかけになるとし、軽乗用EV『i-MiEV』の低コストのグレードを設定(『MINICAB-MiEV』同様)した経緯がある。
トヨタ自動車から発売が予定されている「プラグインハイブリッド」もEVモードで約23キロメートルの走行が出来るなど、今後のEVは短距離型と長距離型の両立で発展するであろう。