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高圧発電所の場合、遠隔監視システムを設置している比率は高いですが、せっかく付けているのに使い方が残念な例が少なくありません。もっとも良くないのは、「遠隔監視システムのアラート発報に頼りすぎている」例。

遠隔監視メーカーの宣伝文句では、「発電所にトラブルが発生したら、自動でアラートメールを送るから見逃さない」とありますが、実際にはアラート発報されないトラブルも多いです。

例えば、ストリングが断線している場合や接続箱の不具合、出力抑制も把握できないことがあります。

PCSの故障なら、RS485インターフェイスでPCS情報を取得するタイプの遠隔監視ならほぼ見逃しません(たまに見逃しますが)。それでもパネル側の不具合については、発電量でチェックするしかありません。

ひとつの発電所を何分割してチェックしているか、という部分も絡んでくるので一概には言えませんが、総発電量の20%ダウンぐらいまではアラート発報しない設定が普通です。
敏感にしすぎると誤報が多く、アラート発報慣れしてしまい、いざ重大事故という場合に見逃してしまう危険性があるからです。
アラート発報されないぐらいの軽微なトラブルだから気にしなくて良い、という訳ではありません。

1ストリングが断線していて、それが15直列なら、年間15万円ぐらいの損失。2ストリング、3ストリング断線すれば30万、45万の損失になります。
太陽光発電システムは生物と違い自然治癒はしないので、発電量は下落する一方。
さすがに50%ダウンやゼロになれば、鈍感に設定した遠隔監視でもアラート発報してくれますが、
その段で気付いても後の祭りです。それまでに累積した損失額は、売電損失補償保険でもカバーできません。

低圧発電所ならば、多少見逃しても大した金額ではありませんが、
高圧発電所の場合は損失が大きいので、アラート発報だけに任せきりにせず、日々の発電量を目視で継続的に見ることをお勧めします。

毎日見ていると徐々に発電所の癖が分かり、不具合に気付きやすくなります。また、週1や月1で遠隔監視のデータを様々な角度から解析することも有効です。

その時間が取れなければ日常管理をプロに任せることを検討したほうが良いです。
気付かないうちに年間数百万円もの売電ロスをしてしまうことを考えれば、保険のようなものです。

ただし、「日常管理やります」と言うO&M業者が、実はアラート発報をチェックするだけだった、
などという笑い話もあります。どのような解析手法で管理するのか確認してみてください。

当社では、毎日の発電状況をロボットで自動監視し、異常を見逃さない手間なし、正確、エビデンス付きで発見する「目付役」というサービスがあります。

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~「新エネルギー新聞」施工の現場から当社代表奥山連載記事より~

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