この前の「食糧危機
」からの続き的な感じです。
「食糧安全保障論」から言えば、「安定供給」という説明があります。
「実際の所、日本が今後世界からつまはじきにされるような戦争を起こすことがあるのだろうか?と考える。太平洋戦争のようなことをやらかしたらそうなるかもしれないが、そんなことをしたら当然他の産業も壊滅状態だ。まるで現代の北朝鮮のような状況だ。この可能性は限りなくゼロに近いと思われる。
もうひとつは食料の輸入相手先が値段を吊り上げてくることだが、原油やレアメタルといった希少資源でなく、基本的にどんな国でも作れるものだから、どこかが値段を上げても他の国から輸入すればいいと考えられる。日本以外の主要食料生産国がカルテルを結んで値段を上げるという可能性がゼロとまでは言わないが、まあありえない話だろう。」
ということを言っている有名な人がいます。(これ自体はごく真っ当な批判なのですが、考えが甘い)現在の「安全保障」という言葉は結構定義がゆるくなったような気がします。
そのことについては「食料安全保障マニュアル 」の時に話しましたが、レベル1とレベル2で大きな差があります。
つまり戦争や二国間関係悪化の事態だけでなく、オーストラリアで自然災害が起こるとか、アメリカだけ巨大ハリケーンで不作だったりした時のことも含まれるわけです。
BSE問題の時はアメリカからの牛肉の供給、毒ギョーザ問題、農薬食品問題等の時は中国製食品全体に問題が生じ、代替品をどうするかということで非常に問題になりましたね。
現時点では穀物はほとんどがアメリカ、小麦は後半分をカナダ、オーストラリア等で占められています。どんな国でも作れるわけではありません。
この三国の内一国でも不作になれば「他の国から輸入すればいい」なんてことは言ってられません。この三国内だとしても急にこれだけのシェアを肩代わりさせるのは難儀なはずです。
「食の安全」とほとんど同じ問題ではありますが、行政および賛成派は自給率を上げようとすることは問題が起きたとしても「その後」に備えることも大事だと考えているから、のようです。
ただ、その後がいただけない。コメの消費量によって自給率を上げた場合、日本人に影響がなくなるのはコメに関係のある食品で、小麦や大豆に頼らない生活をしている場合のみなのです。
それには、コメの代替利用拡大が急務です。つまり、飼料用米100%使用畜産とか、米粉パンとか。日本の小麦粉はラーメンとかスパゲッティには向かないようです。つまりコメでベトナムのフォーとかみたいにするしかない。
というか、コメで代替できるのは、小麦製品くらいだということらしいです。三大穀物の残りであり飼料の大半を担うとうもろこしと、大豆に替えはありません。
なぜ飼料がコメで代替できないかというと、「高い」「供給が少ない」「栄養価が低い」の三大要素からきているんでしょう。価格と供給は反比例できるものなので、補助金如何で将来的になんとでもできるでしょう。ただ、重要なのは栄養です。コメを食べて育つ牛はサシが少ないので、高級な霜降り牛に育てようと思ったら食べさせられないみたいです。
そして、前に書いたとおり肉は最初から「完全自給」はできないでしょう。
それに、小麦の自給率が50%になったくらいで、安定供給がかなうんですかね?依然半分は海外からくるんですよ。
まあ、とりあえず自給率向上策を考えてみましょう。
私はたんなる一消費者ですし、大学のレポートレベルで書ければいいやと思っているので(元々何のためにこういうことを書いてるのか自分でもよくわかってない)、詳しい人に全部教えてもらえるならそれでいいんです。
三つほど例を書いていますが、ものすごいおおざっぱに紹介するとこんな感じ。
1.昔みたいに、国民に肉を食べずにコメを食べる生活にさせる
2a.家畜の飼料を国産にする
2b.家畜の飼料を国産の米粉にする
どのくらいの可能性かというと、
1.60%は可能。現状から250、260万トンほど不足。
2a.50%以上可能。農地が現状の倍くらい必要。
2b.45%程度。現状の限界に加えて、105万ヘクタール必要。
「余計なお世話」とは、肉や油を食べるなって「お願い」すること。
この「お願い」「周知」には非常に問題があると私は考えています。
次回に続きます。
「食糧安全保障論」から言えば、「安定供給」という説明があります。
「実際の所、日本が今後世界からつまはじきにされるような戦争を起こすことがあるのだろうか?と考える。太平洋戦争のようなことをやらかしたらそうなるかもしれないが、そんなことをしたら当然他の産業も壊滅状態だ。まるで現代の北朝鮮のような状況だ。この可能性は限りなくゼロに近いと思われる。
もうひとつは食料の輸入相手先が値段を吊り上げてくることだが、原油やレアメタルといった希少資源でなく、基本的にどんな国でも作れるものだから、どこかが値段を上げても他の国から輸入すればいいと考えられる。日本以外の主要食料生産国がカルテルを結んで値段を上げるという可能性がゼロとまでは言わないが、まあありえない話だろう。」
ということを言っている有名な人がいます。(これ自体はごく真っ当な批判なのですが、考えが甘い)現在の「安全保障」という言葉は結構定義がゆるくなったような気がします。
そのことについては「食料安全保障マニュアル 」の時に話しましたが、レベル1とレベル2で大きな差があります。
つまり戦争や二国間関係悪化の事態だけでなく、オーストラリアで自然災害が起こるとか、アメリカだけ巨大ハリケーンで不作だったりした時のことも含まれるわけです。
BSE問題の時はアメリカからの牛肉の供給、毒ギョーザ問題、農薬食品問題等の時は中国製食品全体に問題が生じ、代替品をどうするかということで非常に問題になりましたね。
現時点では穀物はほとんどがアメリカ、小麦は後半分をカナダ、オーストラリア等で占められています。どんな国でも作れるわけではありません。
この三国の内一国でも不作になれば「他の国から輸入すればいい」なんてことは言ってられません。この三国内だとしても急にこれだけのシェアを肩代わりさせるのは難儀なはずです。
「食の安全」とほとんど同じ問題ではありますが、行政および賛成派は自給率を上げようとすることは問題が起きたとしても「その後」に備えることも大事だと考えているから、のようです。
ただ、その後がいただけない。コメの消費量によって自給率を上げた場合、日本人に影響がなくなるのはコメに関係のある食品で、小麦や大豆に頼らない生活をしている場合のみなのです。
それには、コメの代替利用拡大が急務です。つまり、飼料用米100%使用畜産とか、米粉パンとか。日本の小麦粉はラーメンとかスパゲッティには向かないようです。つまりコメでベトナムのフォーとかみたいにするしかない。
というか、コメで代替できるのは、小麦製品くらいだということらしいです。三大穀物の残りであり飼料の大半を担うとうもろこしと、大豆に替えはありません。
なぜ飼料がコメで代替できないかというと、「高い」「供給が少ない」「栄養価が低い」の三大要素からきているんでしょう。価格と供給は反比例できるものなので、補助金如何で将来的になんとでもできるでしょう。ただ、重要なのは栄養です。コメを食べて育つ牛はサシが少ないので、高級な霜降り牛に育てようと思ったら食べさせられないみたいです。
そして、前に書いたとおり肉は最初から「完全自給」はできないでしょう。
それに、小麦の自給率が50%になったくらいで、安定供給がかなうんですかね?依然半分は海外からくるんですよ。
まあ、とりあえず自給率向上策を考えてみましょう。
食料自給率50%と60%の風景:高いお米、安いご飯
と思ったら、すでに私の書きたいことを書いていらっしゃる方がいたので、もう書かなくていいや(笑)。私はたんなる一消費者ですし、大学のレポートレベルで書ければいいやと思っているので(元々何のためにこういうことを書いてるのか自分でもよくわかってない)、詳しい人に全部教えてもらえるならそれでいいんです。
三つほど例を書いていますが、ものすごいおおざっぱに紹介するとこんな感じ。
1.昔みたいに、国民に肉を食べずにコメを食べる生活にさせる
2a.家畜の飼料を国産にする
2b.家畜の飼料を国産の米粉にする
どのくらいの可能性かというと、
1.60%は可能。現状から250、260万トンほど不足。
2a.50%以上可能。農地が現状の倍くらい必要。
2b.45%程度。現状の限界に加えて、105万ヘクタール必要。
『2020年度に50%』:高いお米、安いご飯
こちらのエントリーでは、同じ試算を民主党の政策に当てはめて「41%としても46.3~46.6%にとどまります。従って50%をめざすには、「余計なお世話」の領域に踏み込む必要がありそうです」とのことです。「余計なお世話」とは、肉や油を食べるなって「お願い」すること。
この「お願い」「周知」には非常に問題があると私は考えています。
次回に続きます。