こんにちは🌿 【EU口腔顎顔面外科】です。

 

 

今回は、
顔面非対称・3級反対咬合(受け口)・下顎ラインの左右差
など、複数の悩みを抱えて来院された患者様のケースをご紹介します。

 

他院でも相談されていた方で、どこで治療を受けるべきか悩んでいらっしゃったそうです。
 

✅ 1. 手術前にみられた特徴
● 正面から見たときに目立った左右差

初診時の写真を見ると、
左側の“目〜口元までの高さ”が右側よりも長く見える状態でした。

CTでも、左の上顎骨がわずかに長く、眼の位置・歯列の高さも左側だけ下がるケース

こうした場合、手術では左側の骨の長さを短く
右側は相対的に少し上へ調整
することで、左右差を整えていきます。

 

✅ 2. 手術後の変化(正面・CT)
手術直後のCTを確認すると、
左側がわずかに高めに設定されている“過矯正”の状態になっています。

これは、軟部組織(皮膚や筋肉)は術後に自然と下がるため、
最終的に左右がきれいに合うよう、あえて少し高めに調整する必要があるためです。

結果として、
目・鼻・口の水平ラインが整った自然なバランスに仕上がりました。

✅ 3. 下から見た非対称(アンダービュー)

術前は、顎先が右側へずれている
顎骨全体が片側へ回旋しているといった非対称が確認されました。

手術後は骨の回旋まで含めて修正され、
中心のラインにしっかり戻った形になっています。


✅ 4. 横顔(側面)の変化
▶ 手術前は顎が前に出ている
鼻横の凹みがあり立体感が弱い

 

▶ 手術後は鼻横のボリュームを補い、
顎の位置を後方に調整
顔全体の角度がスッと整い、
メリハリのある立体的な横顔へ変化しました。
 

✅ 5. 咬み合わせ(中心線)の改善

患者様は 3級反対咬合+左右非対称 が強く、
歯の中心線が右側へ大きくずれている状態でした。

このタイプは矯正だけでは限界があるため、
モデル上で中心線を合わせる計画を立て
手術でその通りに再現
手術後は 上下の中心線がぴたりと一致 しました。
 

✅ 6. 輪郭手術を併用した理由

顔面非対称は、成長過程で骨が少しずつねじれ、
左右の下顎角の長さが違っていることもよくあります。

そのため、
長い側はしっかり整え
短い側は必要最小限に調整し
左右差が目立たない滑らかなラインを作り上げます。

術後の写真では、
左右どちらの下顎角もきれいに揃った輪郭に変わっています。
 

✅ 7. まとめ|複雑な症例ほど“先矯正+精密な計画”が大切

今回のように、
骨のねじれ・中心線のずれ・反対咬合が重なるケースでは、
術前の矯正治療(協診)と、綿密な手術計画が必須になります。

安全性と精度を最優先に、
矯正と手術を段階的に進めることで、より安定した仕上がりになります。

 

EU口腔顎顔面外科では、
矯正科・麻酔科・外科の専門医が連携し、
一人ひとりの患者様に合わせた安全で機能的、そして美しい治療を提供しています。

 

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