🌟交差し、目覚めをもたらす母音 E
◉母音と感情
あいうえお
五つの母音にはそれぞれの感情世界があります。
A あ 心と体を開く
E え 抵抗、反感
I い 自己主張
O お 愛、理解
U う 自立、個になる、固まる
◉母音と形
母音のオイリュトミーの動きは「身体を使った幾何学である」とシュタイナー医学のグレックラーさんは語っています。(「人間を育む芸術の力」p 39)
A あ 角度
E え 交差
I い 直線
O お 円
U う 平行
オイリュトミーでは、目に見えない感情に「形」を与えて、体で動く練習をします。
魂に必要な糧を、言葉の力を体に下ろすことを通して得ている、とも言えましょう。
成人障害者施設の方達とのグループレッスン
◉自他を分ける力
私が、レッスンで特に意識的に取り入れている動きの中に
E[え]という母音の動きがあります。
手遊びや、運動遊び、オイリュトミーにこの母音の動きを、必ず組み込んで使うようにしています。
なるべく、自然に、楽しい形で。
時には、歌いながら脚も使ってストレッチ風に交差したり。
右手と左足、左手と右足が触れるようにする動きは、
「ウエストが細くなるんだって!」
と冗談を言いつつ、毎回繰り返し、歌いながら練習しています。
最初は、難しそうにされている方も多かったのですが、
今では、皆さん全員が、このEの入ったこの練習を楽しそうに練習できています。
E[え]という母音は
いいえ、と否定したり、
けれど、でもね、と逆説の接続詞を使うときにも E[え]が使われています。
また、
行け!
進め!
などの命令形にも使われ、自分の強い自己感情が発動されます。
人とは違う、私。
世界の中に、飲み込まれず自らを保つ力。
それがE[え]という母音。
Eは,自分と他者を分ける力。
自分に触れ、自らを一点に集める力。
(神経の束は、背中でEのカタチをしています)
自我(自分)と非我(自分以外のもの)を、
分け隔てる力でもあります。
オイリュトミーのレッスンでは、小学生からは、意識的にこの響きを動きの中に取り入れていますが、
発達障害を持つ人たちの、健やかな発達を促すのにも、母音 E[え]は、とても有効な働きを持っています。
💌ハンディを持つ方のレッスン(大人、子ども)に関心のある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
レッスンの形はグループと個別のふた通りあります。
ご希望を伺い、ふさわしい形でできるようにご相談に応じます。
〈奏身舎〉 ✳︎ nasu.sousinsya@gmail.com
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