今回も2016年2月のデンマークはコペンハーゲンからです。
前回は、国立美術館について書きましたが、今回はローゼンボー離宮です。
ローゼンボー離宮は、クリスチャン4世によって建てられた離宮で、絶世の美女キアステン・ムンクとの愛の新居と定め熱烈な愛の日々を送ったようです。1605年に着工し、1634年に完成します。クリスチャン4世はこの離宮をたいそう愛し、臨終の際にも場所を走らせて、ここローゼンボー離宮の寝室で最後の時を迎えています。今は公開され王室の貴重なコレクションが展示されています。
ローゼンボー離宮は、国立美術館からすぐのところに建っており、その広大な敷地は都会のオアシスのようです。
国立美術館側の入口から敷地に入っていきます。
少し進むとクリスチャン8世の王妃カロリーネ・アマーリエの像があります。
「王の庭園」と呼ばれる素晴らしい庭園の向こうにオランダ・ルネッサンス様式の素晴らしい建物がそびえたっています。
こちらの入口は「ライオン」が守っていました。
ここローゼンボー離宮でも兵士たちが警備をしています。
それでは、内部に入ってみます。
(実際に訪れてから随分時間が経ってしまいましたので、どの写真がどの部屋か、かなりあいまいになってしまいました。部屋の名前など間違っていたらすいません。。。)
こちらはクリスチャン4世の冬の部屋。
こちらは、たしかトイレだったような。
「大理石の間」の天井。この部屋の壁には、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーの紋章も配置されています。
どの部屋も素晴らしい調度品が展示されており、正直ささっと見て終わりくらいに考えていたのですが、うれしい驚きです。
こちらはクリスチャン4世の間。なんともきらびやかです。
そして「鏡の間」。一面、鏡に覆われたこの部屋は、ベルサイユ宮殿の「鏡の間」に影響を受けたクリスチャン5世が作らせたもののようです。楽器に目を奪われて、部屋より楽器の写真を一生懸命撮ってしまいました。
外を見ると衛兵が並んでました。なかなかに壮観です。
こちらは「大広間」。
王座の周りを3頭のライオンが守っています。このライオン、王が崩御したとき棺を守る役割も持っているようです。
地下には、様々は宝物が展示されています。
ここの地下には400年前のワインの蔵があって重要な晩餐会で供されることがあるらしいのですが、このワインもその一部なのでしょうか。。。
こちらはクリスチャン3世の剣。
そして、こちらが戴冠の使われる王冠です。クリスチャン5世から8世までの戴冠式で使われていた王冠、クリスチャン6世の王妃のために作られた王冠、そしてクリスチャン4世の王冠が展示されています。クリスチャン5世以降の絶対君主制の王冠は頭部が閉じられていて、それ以前のクリスチャン4世の王冠は頭部が開いているということでした。
素晴らしい宝物、調度品に心が洗われます。もっとじっくり見ていたいところですが、ローゼンボー離宮を後に次の目的地へ向かいます。