今回は2016年2月のデンマークはコペンハーゲンからです。
前回の市庁舎からクリスチャンスボー城へ向かいます。
クリスチャンスボー城が見えてきました。
クリスチャンスボーはコペンハーゲン発祥の地です。元々コペンハーゲンは砂州に作られたほんの小さな砦でしかなかったのですが、1167年アブサロン大司教がこの地にクリスチャンスボー城を建設しました。その後、城は5度破壊され、現在の建物は1928年に完成したものです。かつては王宮として使用されましたが、現在では国会議事堂、内閣府、最高裁判所などデンマーク国家運営の要として使われています。
クリスチャンスボーの周りを取り囲むように運河が巡っていますが、東側に出ると、運河の向こうには教会、政府機関のビルなどが立ち並んでいます。
建物の前にはデンマーク絶対君主時代最後の王であるフレデリク7世の像が立っています。この王が絶対君主制から立憲君主制への移行を承認をし、今のデンマークの政治形態になりました。
城の南側には王立図書館が隣接しています。
静かな王立図書館の庭園の向こう側にレンガ造りの建物が見えてきました。これが王立図書館の旧館です。
そして池のほとりにはデンマークの哲学者キルケゴールの像があります。
まるで時間が止まっているような、なんとも静かな空間です。
この旧館の前にはブラック・ダイヤモンドと呼ばれる、王立図書館の新館が建っています。近代的なこの建物は、デンマークのデザイン集団シュミット, ハンマー&ラッセンによるデザインです。そして、渡り廊下で旧館ともつながっています。
図書館の中に入ってみます。建物のホールは空間を立体的に使ったデザインになっており、なんとも近代的な作りです。
エスカレータを上がっていくと、天井には近代的な絵画。
室内は図書館らしい落ち着いた空間で、静かに読書ができそうな雰囲気でした。
それでは、次の目的地へ移動しますが、その話は、また次回。