今回も前回に続き、2014年5月のプラハからです。
前回は、1日目の途中まででしたので、今日はその続きからです。
再び、旧市街広場
再び、旧市街広場に戻ってきました。
朝と比べると、ずいぶん人が多くなっています。
旧市庁舎の天文時計(Pražský orloj)の前もすごい人です。
この天文時計、15世紀に作られ、500年以上たった今でも動いています。
上下に文字盤がありますが、
上はプラネタリウムと呼ばれ、1年かけて一周し、年月日と時間を示しています。
また、下はカレンダリウムと呼ばれ、黄道12宮と農村の四季の作業が描かれ、一日に一メモリ動くそうです。
市庁舎の上に登ってみました。
あまり期待していなかったのですが、これは絶景。
プラハに行かれる方には、絶対お勧めのポイントです。
プラハ城もばっちり見えます。
そして、国民劇場。
ちなみに、先ほどの天文時計、毎正時にからくりが動くのですが、それに合わせてここ市庁舎の展望台ではトランペットのファンファーレがなります。このお兄さん(?)が吹いていました。
聖ミクラーシュ教会。
ティーン教会。
この教会、ここから見ても大迫力ですが、
なんだかハリー・ポッターに出てきそうな建物だなあと思うのは私だけでしょうか。
折しも落雷を伴う大雨が降ってきました。
少し、ここでゆっくりを周りの風景を眺めていきます。
天文時計の裏側も見ることができます。
雨がやんできましたので、ティーン教会へ行ってみます。
残念ながら、写真撮影は禁止。
なかなかかっこよい内装でした。
パイプオルガンもなかなかのものです。
王の道~カレル橋
ここから王の道を通ってカレル橋(Karlův most)を目指します。
王の道は、市民会館や火薬庫がある共和国広場からプラハ城に至る道で、
歴代のボヘミア王が戴冠式の時に通った道だとか。
王の道を歩いているつもりが、ちょっとずれてリンハルツカー(Linhartska)通りへ来てしまったようです。
ここには、今の市庁舎がありました。
王の道がカレル橋に至る北側にはクレメンティヌム(Klementinum)と呼ばれる、広大な敷地を擁するエリアがあります。
これは、強大化するフス派に恐れをなした神聖ローマ帝国皇帝フェルデイナント1世が、カトリックのイエズス会を対抗勢力として呼び寄せたことに始まります。ここに、3つの教会、礼拝堂、図書館、天文台などが建てられ、巨大な宗教複合施設が出来上がっていきます。
現在では、修道院は廃止され、国立図書館などとして利用されています。
王の道の北側にもクレメンティヌムの建物が見えています。
この道沿いには、多くの観光スポットが集まっていて、人も多く行き来しています。
カレル橋の橋塔が見えてきました。
ちょうどカレル橋の手前の道をトラムが走っていきます。
こういうトラムがある風景もいいですよね。
橋のたもとには、聖アッシジのフランシスコ教会(Kostel svatého Františka z Assisi)があり、
そして、その左手にあるカレル橋博物館の前には、カレル橋を作ったカレル4世の銅像があります。
そして、今来た道を振り返ると、
聖サルヴァトール教会(Kostel Nejsvětějšího Salvátora)があります。
この教会は、元々イエズス会のプラハでの中心的教会だったようです。
正面に配置された14体の彫像が目を惹きます。
中へ入ってみます。
この正面祭壇、素晴らしいですね。
スメタナ博物館
さて、カレル橋を渡る前に、いくところがありました。
カレル橋のすぐ南側にあるこの場所です。
前には、ヴルダヴァ川(日本人になじみの深いモルダウという呼び名はドイツ語読みだそうです)が広がっています。
国民的音楽家 スメタナの博物館です。
建物の前には、スメタナの銅像もあります。
意気込んできたものの、展示は正直しょぼい。
建物が立派なので期待したのですが、期待外れ。
楽譜などの資料も展示されていましたが、コピーが多く、あまり見ごたえのあるものはなかったというのが正直な感想です。
カレル橋
さて、気を取り直して、カレル橋へ戻ります。
このカレル橋、カレル4世の命で1357年に着工し、60年の歳月をかけて完成します。
橋塔の中に入ることができます。
橋塔の上から全長520mの橋が一望でき、素晴らしい眺めです。
この橋の両側には、30体の聖人像が取り付けられています。
日本でおなじみのイエズス会フランシスコ・ザビエルの像もありました。
ヴルダヴァ川にかかるカレル橋からプラハ城を望むこの景色、なんだかいかにも「プラハ」って感じで、いいですよね。
カンパ・パーク
予約しているレストランの時間が近づいてきましたので、レストランに向かいます。
今日のレストランは、カレル橋のすぐ近くにある、「カンパ・パーク(Kampapark)」。
”チェコを訪れる各国首脳、芸能人が必ず訪れる”などと紹介されているお店です。
明るくて、清潔感があって、良い感じです。
チェコ産のシャルドネワインを注文。
そういえば、ヨーロッパでは、パンって最初に出てきて、店によってはメインの前までに食べないと、片付けられてしまうこともよくあります。日本人の感覚では、メインの時に一緒に食べたいと思うこともあり、はじめ戸惑ったことを思い出しました。
さて、スターターにホタテ。
火を完全に通し切らない調理がされており、なかなかにうまい!!
このお皿もおもしろいですね。
メインは、サドル・ラム。
ちょっと固めでしたが、結構いけました。
白ワインに続いて、赤もチェコのワイン。
この後さらにイタリアのサンジョベーゼ頼んだんですが、チェコの赤の方がおいしかった。
ところで、プラハには、マリオネット劇場なるものがいくつかあります。
ちょっと興味があったので調べてはいたのですが、行くかどうか決めかねていたんですが、ワインを飲んだ勢いで、折角だから行こうと思い立ちました。
店の人は、まだコーヒーあるよと言ったのですが、調べていた開始時間が迫っていましたので、コーヒーいいからお会計してねと店を出ます。
国立マリオネット劇場
国立マリオネット劇場(Národní divadlo marionet)はカレル橋と旧市街広場の間くらいに位置しています。
演目は、もちろんモーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」。
国立とついていますが、すごいホールではなく、こじんまりとした芝居小屋的な場所。
音楽は、生ではなくスピーカーから流れてきて、音楽自体は大したことはありませんでした。
マリオネット劇初めて見たのですが、スピーカーから流れてくる歌声とマリオネットの口の動きがものすごくよくあっていて、まるでマリオネットが歌っているようです。また、歌い手の声とマリオネットのキャラがなんだかよくマッチしていて、ちょっと感動。
お笑いもかなりちりばめられていて、とっても楽しい公演でした。
最後のカーテンコール?は、マリオネットを操る人たちも舞台に登場(顔だけですが。。。)で、やんや、やんやの喝采です。
あんまり大したことないだろうと思って来たマリオネット劇でしたが、これ面白いですね。
休憩をはさんで、1時間40分ほどの公演で、既に9時40分。
折角なので、カレル橋の夜景を見ようと再度カレル橋へ。
プラハ城もライトアップされて、なかなかのものです。
プラハ城側のマロストランスカー(Malostranská)駅まで歩いていき、そこからホテルへ戻ります。
2日目のお話は、また次回レポートしたいと思います。