夜の高速道路で。。。 | The World of Euphorian'Z

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Euphorian YOSHIKA の 〜*〜EUPHORICな世界〜*〜

おはようございます。星影です。流れ星

 

すっかり秋らしくなってきましたね~もみじ。。。みなさん、いかがお過ごしですか?照れもみじ

 

最近の私のブログはマイブームについてばっかりで申し訳ないんですが、またひとついきますね。

いろいろな人の話を読んだり聞いたりしてると、ふと忘れかけてた記憶っていうのを呼び覚ますこともありますせん?。。。。で、かつてはつながらなかった記憶の断片とかがつながって、”あ、そういえばあの時あれはもしかして、そういうことだったのかも。。。” なんて急に思えたりするようなことがあったりします。

 

このところ、いろいろな不思議話とかを読んだり聞いたりしていて、私も、「あ。。。そういえば。。。」って出来事がいくつかありまして。。。今日はその中の一つを皆さんにお話しましょう。

 

不思議話とかで、よく耳にする話の一つに、夜ドライブとかしててこういう人を乗せた、こういう人に会った。。。何手のがありますよね。私が今回思い出した出来事も夜の高速道路で出くわしたものです。

 

。。。たぶんあれは今からもう十数年くらいは前、私がアメリカに住んでた頃のこと。。。

夜間、アートの製作活動をすることが多かった私は、気分転換のため夜一人でドライブとかにふら~っとその辺を一周したりすることがよくありました。大体いくつか1時間程度で帰ってこれるようなコースがあって、いつもは買い物とかのついでもかねて(24時間空いてるスーパーに買出しとか)出かけたりしてたんですね。

で、たまに少し遠出をしてみたくなり、数時間車を走らせることもあったりしたんですが、その時もちょっとそんな感じで、ニュージャージー州の少し南の方まで行って、Garden State Parkwayという有料ですが(安いです)道のきれいな高速を走ってたんです。もう時間は真夜中の1時半を回っていた頃でした。

 

私にしては日常茶飯事的なことなので、その日もいつものように社内で音楽をならしフンフン鼻歌を歌いながらって感じで走ってたと思います。

アメリカって広いですからね。田舎の方に行くと高速に乗っててもホント辺りは真っ暗なんてことよくあります。その時も辺りはそんな感じでしたが、ふと路肩に一台の四駆が止まっていたのに気づきました。色は黒だったと思います。ま、アメリカって高速の路肩にごろんとマットレスとかが転がってたりしますし、車なら尚更、気にも留めず走ってたんですね。

 

。。。そしてそこからまたちょっと走った後。。。急に真っ暗な高速道路の脇、路肩で何か動いているのが目に留まりました。近づいてくるとそれが人だとわかり、その人は私の車に向かって両手を大きくぶんぶん振っているのです。

 

『ヒッチハイカーは絶対拾っちゃいけない』

 

。。。海外に住んだことがある方、女性なら尚更、一度は言われたり、聞いたりしたことがあると思います。ま、いろいろ事件があったりしますからね。用心に越したことはないですし、私もそれを当然のように思ってました。幸か不幸か、私はそれまでも一度もヒッチハイクをしたこともなければヒッチハイカーに出会ったことも無かったんですよね。でもその時は、真っ暗な中、突然現れたその人を見て、びっくりしたことも重なって私はとっさに止まってしまったんです。

 

ちょっと前方で車を止めた私を見て、その人は私の車に向かって走ってきました。お顔とかはもうほとんど思い出せないんですが、ちょっと小柄な混血っぽい感じの白人の男性でした。年はその当時の私から見て少し年上。。。30代ぐらいだったと思います。

「どうしました?」って聞く私に、その男性は「。。ありがとう。。。ありがとう。。。ガソリンが無くなっちゃって。。。」

って息切れ切れに言ってました。

 

その当時はまだ携帯とか浸透してなかった頃だったと思います。私は車を運転するし、私の車がしょっちゅう壊れるので、結構最初の頃から持つようにはしてたんですが、その時の話の成り行きからまだ持ってなかったんでしょう。。。。その人も明らかに持ってなかったですから。。。

 

車を止めた時点で私の中には一瞬「大丈夫かな。。。」っていうような気持ちも確かにありました。でも話してみて、どうやらその人自体は、幽霊でも犯罪者でもなさそうだ。。。と判断した私は、すぐさっきの四駆の持ち主だと思ったのと、ま、見るからに困ってそうだったので、次のサービスエリアまで乗せていってあげることにしたんです。で、私はその時乗ってた”アメリカで最も盗まれない車のモデルナンバー1!”に輝いた(?)フォードエスコートワゴン(私はお気に入りだった)の後部座席にどーぞと乗せたんですが、その人はもうものすごく喜んでる様子で、「ありがとう、ありがとう、誰も止まってくれなかったんだよ。。。」と何度も何度も言ってました。私はそれを聞きながら、普通に「まぁ。。そうでしょうね。。。」って感じに受け答えしてたと思います。

 

で、少し走ってサービスエリアに着き、そこで彼を降ろしてそのまま帰ってしまってもよかったんですが、なんせ真夜中でそのエリアはまだ田舎の辺りでこれから人やタクシーを呼んで待ったりするのも大変だろうと思った私は、一区間ぐるっとUターンすればいいだけだし、と思ってガソリンを買った彼を彼の車まで送ってあげることにしました。

 

それでその彼はまた「ありがとう、ありがとう」と大喜びをしてまして、私は「いや気にしなくていいから」と答えてたんですけどね。そしてまず、すぐEXITで出て、再度高速に乗った後、しばらく走ってニューヨーク方面へ再度方向変換するためのEXITが見えてきたので、一応確認したんです。

私: 「自分の車がどこかっていうのはわかってますよね。ここでUターンで大丈夫?」

男性: 「うん、わかってる、ここで大丈夫。」

彼はそう答えまして、私も彼の車を見たのがEXIT2つの距離とは思えなかったのでそこでUターンしました。

 

で、またしばらく車を走らせてまして。。。後は路肩の彼の車を見つけるだけ。。。ですよね。

その間、その人はと言いますと。。。

最初は、助けられたのがよほどうれしかったという感じで しばらく興奮気味に「ありがとう、ありがとう、誰も止まってくれなかったんだ。。。」って言い続けてただけだったんですが、私が車まで送ってあげるとまで言ったからでしょうか。そのうち「今度お礼がしたい!」って言い出しました。私は「そんなのはいいんで。。。」って感じに普通に流してたんですがどんどんテンションが上がってきて「今度ディナーおごるよ!何が食べたい?」と後部座席から身を乗り出してまで話しかけてくるようになったんです。

 

だから私はまいったな~と思いながら、「。。。それはいいんで、車ちゃんと見ててくださいよ。」って言ってたんですね。それでも、その人は「大丈夫、大丈夫。」って感じで、「どこに行こうか、何を食べる?大丈夫、お金はあるから!」なんて感じで一方的にしゃべり続けてました。

 

一区間ぐるっと回るだけだから。。。って思って彼を車まで送ってあげることにはしたものの。。。まだその辺は田舎で、EXITとEXITの間が結構長くなるんですよね。その時、時間を見ると2時半近くになってたと思います。もうあれからなんだかんだで1時間近くたってた訳です。。。。時間はどんどん遅くなってた訳ですし、乗せてあげてる彼だけキャッキャ、キャッキャ、後部座席から身を乗り出して一人ではしゃぎながら弾丸のようにしゃべってて最後のへんは二言目には「お金はあるんだ」なんて言うもんだから、私はだんだんその彼に対して気分も悪くなってきてたんです。

 

。。。で、しばらくすると、見覚えのある光景が目に入ってきました。

 

私: (。。。ん???これって。。。さっきのサービスエリア。。。じゃない?。。。)

彼: 「。。。あ。。あれ?。。。」

 

そこは確かにさっき彼がガソリンを買ったサービスエリアでした。

それには彼も気づいたようで、さすがに少し静かになりました。

 

。。。先を続ける前にここで、一応先に説明しときますね。今考え直してみたら、私もちゃんと路肩に気を配って走ってたんですよ。普通に走ってて車が路肩に止まってたことに気づいたくらいですから、気を配りながら走ってて気づかないってことはないだろう、と思ってました。それに車を見てからその人を拾うまでそんなに時間的にも経ってないはずなんですよね。人間が歩く距離、速度なんて知れてるでしょう?その人も私も距離的に一つEXITを戻れば車はある、って思ってましたし、アメリカは右側を運転するから出口はいつも右端の路肩に近いレーンからなので、路肩歩いてればいくつEXITに遭遇したかも当然のごとくわかるはず。。。

 

ですから、サービスエリアがまた見えた時には私も正直「え?。。。車、なかった。。。」って感じでした。

でも、その時はもうそれよりもキャッキャと一人車内で騒ぐ彼に疲れてきてまして、そのサービスエリアに気づいた時はさすがに私の中で、”さっきから大丈夫大丈夫って言ってたよね~~~!!!メラメラ”と怒りさえ込み上げてきてしまったわけでして。。。

それなのに、サービスエリアに再び近づくにつれ少し静かになった彼は、

「。。。あれ~。。。おかしいなぁ。。。車、なかったよねぇ。。。」

ってなことをまたしゃあしゃあと繰り返し言ってるもんで、私の不機嫌も頂点に達してきまして。。。

 

サービスエリアのガソリンスタンドの近くでもう一度車を止めまして、まだ後ろで「。。あれ~。。。」って言ってる彼に向かって低いトーンの声で言いました。

 

私: 「私、車が何処にあるかわかってるか、って聞いて、あなた、わかってる、って答えましたよね。私、もう一回は行きませんよ。降りてください。メラメラ真顔メラメラ

彼: 「滝汗!?!?!!!」

 

彼はものすご~くびっくりしたような顔をして、一瞬にしてしゅんと静かになりまして、

そのまま何も言わずそそくさと降りていきました。

 

バックミラーで、彼がガソリンを抱えながら小走りにお店の方に走っていくのが見えまして、その姿に「ちょっとかわいそうだったかな。。」という気持ちも一瞬芽生えたりはしたんですけどね。私の中では「もう知らん!ぶー」っていうのが勝ってまして、お金は持ってるみたいだし、電話はかけられるだろうし、ま、何とかなるでしょう、と結論付けた私は、「あ~。。。早く帰って寝たい。。。チーン。。。」と思いながら帰りの道を急ぎ、その後はそのままふつ~に道に迷うことも無く、無事お家に着きその後ぐっすり寝ることができましたぐぅぐぅzzz。。。。とさ。めでたしめでたし。。。。音譜

 

。。。。とまぁ、怖くも何とも無い、ある意味少し不愉快な夜の高速道路での出来事。。。でありました。

 

。。。でも。。。。

 

今思い返してみると。。。車が見つからなかった。。。っていうことについてはやっぱり少し、不思議ではあるんですよ。なんだかんだで結構走りましたから。。。あの時は”もう一つ向こうのEXITだったってこと?!”って単に思いまして「わかってるから大丈夫!」って言い放って一人騒いでる彼にカチンときた訳ですが、さっきも説明したように、二つのEXITをまたぐ距離だったら私も彼も気づいてたと思うんですけどね。。。それに私、あのサービスエリアで他に人を見た、っていう覚えがないんです。サービスエリアって言ってもそこはガソリンスタンドとコンビニがあるぐらいの小さなタイプのものだったと思うんですが、ガソリンスタンドもセルフのものもアメリカって多いですし、その時は夜遅かったこともあったので人がいないってことも全然不思議に思ってなかったんですけど。。。それでも最後に、明かりが灯ってるコンビニを見ながら、あそこなら人もいるだろうから何とかはなるだろう。。。って思った覚えがあるんで、やっぱり人は見てないんですよね。ま、こんな考えも最近の異世界に迷い込んだというような不思議話の影響でここまで思い出した、っていうだけなんですが。。。

 

。。。それに。。。

 

『ヒッチハイカーは絶対拾っちゃいけない』

 

についても私自身は、困ってる彼に手を貸した、ってことについては全く後悔はしてないんですよ。実際あの彼もちょっと空気読めないタイプの方ではありましたが悪人とはほど遠い感じではありましたし、途中からは身の危険は皆無!とまで感じてました。もちろんあの時最後まで助けず、途中でカチンときて降ろした、っていうことについても後悔はしてませんが。。。アメリカは車ないと生活できなかったりするでしょう?車でトラブルにあった時、私も何度か見知らぬ人がさ~っと来てさ~っと助けてくれて、さ~っといなくなったなんてことありましたからね。困ったときはお互い様という感じで優しい方はやはりどこにでもいらっしゃるものだと私は思っています。悲しくなるような事件が実際起こったりしてることに対しては悲しいことですし、それに対して気をつけるという知識と気持ちを持っておく、っていうのは間違ってないとは思いますが、それをおもむろに決め付けてしまうのもやはりいかがなものかと。。。

 

不思議話とかの中でもよくありますが、「これはやばいっ!」って瞬間的に感じることってあると思うんですよね。やっぱりその時その時自分の気持ちや直感に従うっていうの大切だと思います。私もアメリカにいて一度だけ、そう感じた経験がありました。高速走っててうっかりレーン変更し忘れてにそのままEXITで全米で犯罪数が3位と言われる町に降りてしまった時です。Uターンをするのに町の中をぐるっとしなければならなかったんですが、Uターンする入り口までたどり着く5分足らずの間、「。。。やばい!これはやばい!早くここから離れなければ!」って感じたの覚えてます。まだ夜の7時ぐらいでしたが、あたりは真っ暗。。。ってイメージでそれでいて車の中にいてもいたるところから視線を感じるんですね。心臓ばくばくし始めますし。。。あ~いうふうに感じたりしたら、いちもくさんに逃げるにかぎります。ま、私はその時も無事迷わずすぐに高速に再び乗れたから問題なかったんですが。

 

。。。一応これから海外へ行きたいなんて思ってるような女の子がいるといけないので付け加えておきますが、行き先の国の言葉がままならない状態ではやはりヒッチハイカーを拾うなんてことはお勧めしません。この出来事があった時、私はもう十分アメリカに慣れていてコミュニケーションをとる上で変な誤解などは生まれないぐらいのレベルだったから出来たことで、1,2年ぐらいじゃしてなかったでしょう。カチンと来て「やっぱり降りてください。真顔」なんてことも言えなかったかもしれません。このヒッチハイクの彼とか私をご飯に誘ってきたりしてましたが、これもけっして別にモテて誘われてたってわけじゃなく、お国柄的なところもありますからね。私は自分が美人でもなんでもないちっちゃいちんちくりんって自負してまして、でも、初対面でぶすっと相手を睨みつけるようなタイプでもなく普通にニコニコはしてるので、そうしてれば日本人の女の子ってだけで声はかけられます。これから海外へ羽ばたいていこうというみなさん、女性の方ならそういうところも一応客観的に捕らえれるぐらい心に余裕を持てている状態で行ってくださいね。

 

。。。で、もう一度、彼の車がなかった、ってことに戻りますが。。。ま、多少不思議な部分は残るにしても、私のこのお話の中では、このところの不思議話の中にあるような異世界にさまよいこんで、あるはずの車が無くなってた。。。なんてことではなく、”やっぱりたぶんもう一つ前のEXITまで戻らなければいけなかったか、彼も私も彼の車を見逃してしまったか、だろう。。。”ぐらいで片付けてます。万が一、億が一、車が何かの不思議作用であるべきところになかった。。。ということだったとしても多分それは私にとってはいいことだったんだと思います。あの乗せてあげた彼、決して悪人ではなさそうでしたが、一人で小学生の僕みたいにずっとそばではしゃがれ、おまけに人の話は聞かない。。。となるとすご~く疲れるじゃないですか。。。あんな感じで終われたのはもしかしたら神様やエンジェル達のお助け行為だったのでは。。。キラキラと想像してみたりするのもまた”いとをかし。。。”にひひ音譜

 

。。。ってことで、また長くなりましたが今回はこの辺で終わりませう。

結局不思議でもなんでもないお話ですみません。にひひ

 

あ。。。そういえばあんなこともあったなぁ。。。ってホントに不思議だったってことも他にはあったりするんですよ。

そちらは、また機会があったらお話ししましょう。。。ってことで。

 

今度時間があったら、日本に帰ってきてからの出来事で、最近の不思議話のお陰で「もしかして、あの時のあれは。。。」と思って妙に私の中で納得してしまった。。。というお話を聞いていただこうかな。。。と思ってます。今度はちょっぴり怖い。。。かも。。。です。(いろんな意味でにひひ

 

それではみなさん、今日はもう金曜日。

今週最後、っていう方も多いと思いますのでがんばりましょう!

 

ではではまた。UMAくん音譜

 

星影流れ星