1度目のエンコードされたMP3HDファイルの中身は4KB損失のWavファイル | 海の見える家

海の見える家

努力して諦めなければ、必ず道があると信じて突き進みます。時を間違えなければ。頑張る時に頑張らなければ、努力は結実しないのです。

「Universal Extractor 2」というアプリケーションや様々なインストーラや果ては動画から音声を抽出することまで展開できるツールがあります。

試しに、昨日作成したMP3HDを、このツールで展開してみると、何と中身は圧縮前のWavファイルでした。

これには流石に驚きました。

しかし圧縮前と展開後では若干サイズが異なるということが判明しました。
一応、MP3HDは、loss-less(可逆圧縮)ということですが、若干のloss(4KB)があるので、不可逆圧縮となります。
(2つのファイルサイズが異なるのでHash値を取る意味は全くありません。)

Format Hash値(MD5) Bytes
-------------------------------------------------------- -----------------
wav 3600A7F0D58269B63F651D89E2053746 42,065,998
wav 63169FE0C67A4E047CC4F724C0E1B0B6 42,061,902
---------------------------------------------------------------------------
上が圧縮前のWavファイル
下が上のWavファイルをMP3HD圧縮してツールで展開して出てきたWavファイル

その差は、4,096 Byte(4 KB)

ちょうど4KBが消えています。どこに行ったのでしょうね。

消えた4KBは意味が必ずあります。
例えば元のWavファイルにタグ情報が埋め込まれていて、エンコードの際に、それを消し去ったのかもしれません。

純粋な音声データ部分しか圧縮していないので、付加されていた情報は音声データとは全く無関係な余計なでデータだから、圧縮(MP3HDエンコード)の際に無視された可能性が高いです。

そうなると、一見すると不可逆圧縮に見えますが、完全な可逆圧縮なのではないかと思います。

消えた4KBの行方、非常に興味深く、面白いと思います。

※ 追記 ※
面白くありませんでした。

次に、出てきたWavを再びMP3HDエンコードして、デコードすると、今度は、9 KBのデータが失われたWavになりました。1番最初にエンコードする前と比較すると合計で13 KBの情報が失われたことになります。

結論として、MP3HD規格は、可逆圧縮(loss-less)ではなく、不可逆圧縮だったという事実が得られました。

これ以上は時間の無駄と判断したので検証は終わります。