やはり、個性が強い独特の方が多いですし、何より興味深いお話をして下さる面白い方が多いです。
先に、最悪の教授と思った事例を挙げます。
地球惑星の基礎講義が終わった直後、教団に駆け寄り、「獅子座流星群って、どんな風に見られるのですか?肉眼で観られますか?」と訊いたところ・・・、
「私にそんなこと訊かれても、知らない」と言って、立ち去りました。
「講義の時間は講師であって、自分の研究がしたいだけであって、教師ではない」のです。
とてもガッカリしたことを覚えています。
ですが、別の方々には、可愛がられました。
大学2年の時、院生のゼミに参加させてもらったり、私は物理学科だったのですが、隣接していた科学学科の教授の方には、全大学の教授の研究成果の名簿を見せて頂いたりしました。(実は、大学4年の時、既に、博士課程へ進学する院試の問題は解ける実力がありました。しかし、飛び級がないので正直、飽きたのです。)
全く関係のない歯学部の教授にも可愛がって頂きました。
アメリカのヒューストンへ連れて行って下さったことに深く感謝しています。
私が、物理の道を見限ったという表現はおかしいですが、諦めた大きな理由の1つは、「ニュートリノに質量がある」ということが、神岡鉱山跡地に作られた巨大な観測装置、スーパーカミオカンデにて、地球をもすり抜けて観測不能とされてきたニュートリノを観測したからでした。それまで、「ニュートリノには質量はない」として誤魔化したような論理展開に納得がいかなかったので、悶々としていました。そこへ、ニュートリノにはやっぱり質量があったと立証されたので、素粒子物理学の分野は終わったなと勝手に思い込みました。現在は、質量を司るヒッグス粒子まで観測されました。先で何が起きるか判らないものですね。諦めずに進んだ人にのみ成果が与えられる、ということを実証しているのではないかと思います。