せっかくの週末の日は雨
もうすぐ梅雨に入るのかな
雨の日はお気に入りの靴は履かない
あの日は梅雨じゃなかったけれど、ある夏の日に突然のスコール
急いでお店の軒先に雨宿りしたけれど、突然の雨でお気に入りの靴は雨に濡れてしまった
「 今日始めて履いた靴なのに… 」
冴えないなと思いながら空を仰いだ
しばらくすると雨は止んで空は晴れた
晴れた空とは裏腹にあたしの心は、冴えないブルー
近くのファションビルのトイレに駆け込んで、濡れた靴をトイレットペーパーで何度も拭いた
「 きっとダメなんだろうな…こんなに濡れてたら… 」
トイレの中で悲しい声の独り言
曇り顔のあたしは、濡れた靴を何度も何度も拭いて電車に乗った
電車に揺られながら
濡れた靴を履いてるのはエンディングのドラマのように
ENDの文字が浮かんで来る
しばらくベランダの影に干していたけれど
結局、元に戻る事はなくなって
その靴は、ゴミ箱に入ってしまった
そんな事を思い出した
雨の日の休日だった