la saison des pluies 〔ラセゾンデプリュイ〕 | poème

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何人かの1人でも良いなって思えますような詩集を書けると良いなって思っています

ときには、日常的な恋の話し、あるときは、非日常的なあり得ない空想から生まれた話し、心に響くような文章が書けたら、そう言うブログにして行きたいので、宜しくお願い致します。



せっかくの週末の日は雨






もうすぐ梅雨に入るのかな




雨の日はお気に入りの靴は履かない




あの日は梅雨じゃなかったけれど、ある夏の日に突然のスコール






急いでお店の軒先に雨宿りしたけれど、突然の雨でお気に入りの靴は雨に濡れてしまった



「 今日始めて履いた靴なのに… 」



冴えないなと思いながら空を仰いだ




しばらくすると雨は止んで空は晴れた





晴れた空とは裏腹にあたしの心は、冴えないブルー






近くのファションビルのトイレに駆け込んで、濡れた靴をトイレットペーパーで何度も拭いた




「 きっとダメなんだろうな…こんなに濡れてたら… 」


トイレの中で悲しい声の独り言


曇り顔のあたしは、濡れた靴を何度も何度も拭いて電車に乗った







電車に揺られながら

濡れた靴を履いてるのは
エンディングのドラマのように
ENDの文字が浮かんで来る



しばらくベランダの影に干していたけれど




結局、元に戻る事はなくなって



その靴は、ゴミ箱に入ってしまった





そんな事を思い出した
雨の日の休日だった