今となっては息子の家庭学習の柱になっているこぐま会の「ひとりでとっくん365日」。
それにあわせて取り組んでいるのが「おけいこカード」です。

できるだけ具体物を使ってものの本質や関係性を実感してからペーパー問題へ…。
その流れに共感してこぐま会を始めましたので、必然的にペーパーに取り組む前に「おけいこカード」で具体物を使った作業を通して本当に理解してからの方がいいんだろうなぁ~、という感覚で購入してみました。
が!
全部の分野でおけいこカードが必要とも言えず、買わなくてもよかったかな?という思いがよぎる瞬間もありますので、この場で書きとめておこうかと思います。
もちろんいいところもたくさんあって、わが家でも活用させてもらっています

まず、厚手の紙でできていますので、切り取って準備しておくのに多少の手間はかかりますが、何度か使ってもすぐに折れ曲がって使えなくなることはありません。
わが家では小さなジップロックに入れて保管していますが、このままいくと下の娘にも十分使えそうですので、強度は問題なし。
準備についても、「初めっから切り取ってあればなぁ…」と思ったこともありますが

ピグマリオンの準備(DVDを見ておく、コピーしておく、使い方を学んでおく…)に比べると切り取るだけなので手間はそうでもありません。
また、切り取り線がついているものでも、必ずしも切り取らなくても使えるものもあります。(怠け者でスミマセン)
また、「ひとりでとっくん365日」に準拠していますので、ペーパー問題で出てくる分野それぞれに対応したカードがあり、ペーパー問題に取り組む前に一通り体験できます。
ペーパー問題では一つの分野につき2,3枚程度しか問題がありませんので、カードで何度も繰り返して理解できたのちにペーパー問題で復習・確認できると一番だと思います。
今までのところ、おけいこカードを使ってよかった!という学習は、たとえば…
○三角パズルの例題
○8個の積み木の例題
○しりとり
○記憶の問題(具体物の記憶、数の記憶)
など、くり返し取り組むことで理解の深まる図形・パズル系の問題や、カードを広げることで実際に目で見てイメージのふくらむ問題です。
これらは問題としてペーパーに向かうよりも、ゲームの延長のように実物で作業する方が子どもも飛びついてきますし、手を動かしながら考えることで思考力も養われます。
一方で、これはおけいこカードでは具体物での取り組みにならないのでは?と思うものは…
○量の系列化
○量の保存
○シーソー
○数
○仲間はずれ
特に未測量(大きさ、重さ、かさ)の分野では、実際にコップに水を入れて並べたり、形の違うコップで水を入れ替えたり、シーソーは公園のシーソーで乗ってみたり…そういう実体験と比べてしまうと「おけいこカード」の限界を感じました。
仲間はずれも、できれば家にある文房具や台所道具などを見つけて集めて並べてみたり…そういう作業ができるに越したことはないでしょう。
しかし、そこは「おけいこカード」に求めるところでもないような気がします…。
実際にこぐま会のお教室での授業では、数の学習ひとつにしても、野菜や果物のおもちゃを並べたお買いものごっこ→おはじきを使って数を数える練習→カードで同数発見などの練習→ペーパー問題、と具体物を使った取り組みを十分行った上でカード、ペーパーへと落とし込む授業をしてくださるようです。
「おけいこカード」は、具体物での取り組みそのものを表わす教材ではなく、具体物でたくさん働きかけをしたあとのペーパーへ落とし込むための教材、そう考えてみると本当によくできていると感じます。
というわけで、結論。
おけいこカード≠(not equal)具体物、と考えればしっくりくる。おけいこカードを具体物だと思って、それを具体物での取り組みだと思って進めようと思うから限界を感じるし、これじゃぁ具体物での取り組みになるの?と思ってしまう。
でも、
おけいこカードは具体物じゃないんです!具体物でしっかり体験したあと、ペーパー問題に取り組む前、に使うものなんです!
具体物での体験に使う教材をお求めの方は、オリジナル教材の「さんかくパズル」「立方体つみ木」「こぐまつみ木」「ドームつみ木」「シーソーセット」「基本図形パズル」「ドーナツおはじき」などを使うとよいと思います。
私自身は、全部のオリジナル教材をそろえていては費用もかかるし場所もとるし…と「さんかくパズル」や「基本図形パズル」はボール紙で手作り

おはじきはプラステンを利用するなど、他のもので代用することが多いですが…。
それ以外は、ふだんの生活の中で用意できるもの、体験できることが多いと思います。
それこそ形の違うコップを用意して水を入れ替えるだけで量の保存のお勉強になりますし、外に出て風を感じるだけで理科的常識につながる体験になります。
前記事で鏡映像はおけいこカードだけでは理解できない、というようなことを書きましたが、実際に鏡の前に立っていろいろなポーズをしてみればよいのです。
また、実際の具体物での取り組みはどんなことをしたらよいの?という方には、こぐま会のHPから「週刊こぐま通信」バックナンバーをご覧になるとよいでしょう。
こちらには写真がいくつか載っており、お教室の様子が垣間見えます。こんなものを使ってこういうふうに学んでいるのね!といくらかでも参考になりますよ。
このように考えるようになってから、おけいこカードは全部使えなくてもいいや、とちょっと気が楽になりました。
ふだんの生活の中で具体物での体験をたくさんしてきていれば、自然とおけいこカードは必要なくなるのです。おけいこカードを経なくてもペーパー問題で解答できるほど、実体験から理解しているから。
だから、おけいこカードに乗り気じゃないのにペーパーは難なく解ける、そんな問題は実体験での積み重ねで理解しているんだ、と前向きにとらえておけいこカードをやったかどうかは問題ではないと思うようになりました

でも、おけいこカードは何度でも使えますので、思い出したころに以前やった問題のカードだけ取り組んで復習に使ってもよいかな、と考えています。(08まではおけいこカードも買っちゃってるから、使えるところは使わないともったいない気もするし…

)
おけいこカード、本当にいるの?とお思いの方はたくさんいらっしゃるでしょうが、ご家庭で具体物で実体験できる環境を用意できるのであれば「いらない」でよいと思いますし、ペーパー問題に入る前にどのように取り組んだらいいかヒントがほしい方は「求めすぎず、頼りすぎず、活用する」というスタンスがよいのではないでしょうか。
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