伊都国つうしん 187
● 毎晩、眠るために酒を飲んでいるのに ……
小学校、中学、高校と、眠るためにずいぶん時間がかかった人生。
床に就いて1時間、2時間眠れないのが日常でした。
そのため眠るための技術を書いた本を読んで実行してきました。
自分は頭がおかしいのではないか、といつも何度も思っていました。
それが大学1年の京都時代、下宿のみんなと酒を飲み始め、
酒が、その全てを解決してくれました。
あっという間に眠れるのです。
それ以来、73歳の現在まで、夜に酒を飲まない日はありません。
いわゆる休肝日などなく、毎日飲んでいます。
酒の味(醸造酒も蒸留酒も)が大好きで、楽しんでいることは事実ですが、
やはり毎日酒を飲む大きな理由は、眠るための手段として、です。
そういう私ですが、もう眠るために十分酒を飲んでいるはずなのに、
床に就いてなかなか眠られず、子供の頃に1時間ずっといろいろ苦労していた昔を思い出す
そんな夜がときどきあるのです。
今夜がそのようです。現在、夜の1時半です。
この時間に就寝することはそんなにめずらしくないのですが、どうも寝付けないので、
あきらめて、起き出してこれを書いています。
で。
数時間前かな、途中から見たNHKBSの「没後10年 高倉健に会いたい」という番組。
途中から見たのですが、なかなか面白かったことを書きます。
その番組ではきっと高倉健デビューからの話をやっていたと思うのですが、
いわゆるヤクザ映画を終えて、八甲田山とか、黄色いハンカチ、の時代からを見ました。
私は、ヤクザ映画時代の何作かを含め、かなり高倉健が好きですね。
ま、そんな中での名言です。
高倉健。「あなたへ」これが遺作。
この時、81歳。
すげぇなぁ。
番組の中で、彼が73歳のときに、ひとり中国にわたり、2か月、
中国の映画監督として世界的に知られていて、高倉健ファンでもあるチャン・イーモウと
撮った映画「単騎、千里を走る」の撮影が終わったあとに、
日本に戻るクルマの中で、彼が語った言葉が、刺さりました。
彼自身、この2か月の撮影で、深くいろいろなことを感じたのがわかります。
「人が感動するということは、お金や力やものではない、………何十年経ったとしても、
人が人を想うということ、人間が人間を想うということ、
それ以上に美しいものはないよね」
「いい風に吹かれたいよね、いい風に吹かれていたい」
両方とも、まったく同感。
人が人を想う、ということほど美しいものはない、と思うし、
私も、いつもいい風に吹かれていたい。
