伊都国での、初ビールづくり | Okinawa通信 ⇒ 伊都国つうしん

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2010年1月。30年以上住んだ東京から引越し、沖縄生活をスタート。
その沖縄に10年暮らし、『Okinawa通信』を書きました。
が、さらに、2019年10月末に、ここ、福岡市西区・糸島近くの
「伊都国(いとこく)」の地に。

伊都国つうしん 24


● 久しぶりだし …… ちゃんとうまいビールが生まれるか、不安ですが。

   『Okinawa 通信』 を読んでくれていた方はご存知だと思いますが、
   沖縄では、毎年何度も自ビールづくりをしていました。

   最初は、
   沖縄に越してすぐ知り合い仲良くなり、わが家の “付属同居人” となった Sちゃんと。
   彼はまったく酒は飲めないのですが、酒の香りと舐めて感じる味が大好き、という
   化学系理科あたまの、変わった人物で、
   私らと知り合った頃、すでに自分でビールづくりをしてました。


   で。 ビール好きの私はすぐに反応し、
   一緒にせっせとビールづくりを始めた、というわけです。
   その時初めて、ネットでさまざまなビールの材料キットを売っていると知りました。


   その後まもなく、一緒にやりたい!と加わった、基地で働く軍属米国人 Stブン。
   彼のビールづくり熱はどんどん盛り上がり、キットから造るのではなく、
   麦芽をはじめ全ての材料を買い込んで、最初から手作りする本格的なものに。


   多いときには、2~3か月に1度は造ってましたが、
   2年ほど前に Stブンの勤務先がアメリカ本国になってしまったために、
   3人でのビールづくりは終了 …… となりました。


 で。沖縄から福岡に越してくるとき、
 引っ越し荷物の中に、ビールづくりのための道具は、しっかりと詰めてきたのでした。


さて。

というわけで、実は私ひとりでビールづくりをするのは初めてなんですが、
越してきて一年、コロナ禍の中、
なんかムラムラと自ビールづくりをやりたくなり、本格的にではなく、
前述の、ネットのお店で、ビールづくりの材料キットを買ったのでした。

もちろんレシピつきです。



● 今回造るのは、アンバーエールという種類のビール。

   購入したキットは、
   麦芽(モルト) だけでなく、すでにモルトエキスになったものも入っている、
   つまりはフルマッシングではなく、パーシャルマッシングというお手軽なもの。

   10リットル作れる材料で、確か送料も入れて5000円ちょっとだった。
   なので500ml 瓶に詰める20本分。材料代だけで考えると 1本約250円か (笑)。

       (※お断りしておきますが、日本の法律は守っております)


ということで。
わが家の自ビール造りの過程を、簡単に、紹介します。 (関心のない方には、ごめんなさい)


ビール造りで、まず気をつけるべきは消毒。雑菌が混ざるとダメになってしまいます。
納豆菌は非常に強く、空気中にしばらく浮遊してますので、
わが家でビール造りをするときは、納豆好きのナミさんにも3日ほど前から厳禁お願い。
冷蔵庫からも姿を消してもらいます。



最初にキットの状態の写真を撮っておくべきでした。忘れました。
……… で、まずは




 

               最初の作業は、お湯に麦芽を入れて
               温度を 66~70℃に保ちながら
               麦芽を糖化させる。約1時間半ほど。
               マッシング作業という。
               この終了時点でマッシュを舐めると甘くなっている。
               その後、麦芽を漉して、湯を足して
               煮込み作業に入る。

               写真は、液体のモルトエキスも加え、
               煮込みをしているところ。煮込む時間も約1時間半。

               蓋をあけて煮込むので、
               湯の量は10リットルの2割増くらいで煮込む。





 

                    煮込んでいる間に、
                    ホップや香り付けの材料などを
                    決められた時間どおりに入れる。

                    写真は、ホップを入れた直後。
                    液体の表面が一気にホップ色の泡に。




 

                 火を止めて蓋をし15分ほど放置し、
                 ホップの香りを抽出。
                 この液体をウォートとよぶ。
                 発酵前のビール。

                 それを、一気に25℃くらいまで冷やす。
                 キッチンのシンクを利用して水をため
                 そこに氷の塊をたくさん入れて冷やす。




 

                      25℃くらいまで冷えたら、
                      それを発酵用の容器に入れる。
                      この時に雑菌が入らないように注意。
                      そこに別で作っておいたイーストを
                      投入する。

                      その後、発酵容器を激しく揺らして、
                      投入したイーストが増殖できるように
                      ウォートに空気を十分溶け込ます。
                      エアーレーションという作業。
                      それによって、発酵が始まる。
                      写真は、エアレーションを終えたあと、
                      一次発酵を待つ状態。

                      容器の下にシールタイプの温度計。
                      18~25℃に保つ。約1週間くらい。



 

                   容器の後ろはこんな感じ。
                   発酵中に発生した炭酸ガスが出ていくように
                   チューブを使い、その先には
                   ペットボトルに水を少し入れておく。



10リットルできるはずが、煮込み中に予想以上に蒸発したようで、
なんと8リットルになってしまった ……。

ここで、第一弾は終了。 約半日かかる。

翌日あたりから、イーストによって発酵し始めて出てきた炭酸ガスが、
チューブの先の水を揺らし、ブクブクと音をたてる。
まるで心臓の鼓動のように聞こえます。

よしよし生きてるな ……… という感じですね。



● で。 約一週間ほど温度管理しながら様子見します。

   第一次発酵が終了したら、別のボトリング用のポリ容器に移し替えます。
   そのほうが、澱を除くことができるからです。


移し替えたボトリング容器に、プライミングシュガーを投入。

その後にようやく瓶詰め作業。

プライミング (発酵が終わった若ビールに炭酸ガスを溶け込ませるための) シュガー (砂糖)、

ということ。
それによって瓶詰めした後で、
それぞれの瓶の中で2次発酵 (ガスが溶け込む) させます。



 

               そうやって瓶詰めした約 8リットル分、
               500ml瓶で16本分。



以前は瓶詰めしたあと、王冠 (市販されてる) を打冠してたが、
今はこういう蓋付き瓶をそのまま利用している。
面倒なのでラベルは剥がさずにそのまま使っています。

左のペットボトルは、ガスがちゃんと出てきてるかどうか、様子を見るためのもの。
2~3日すると、ペコペコだったペットボトル容器がパンパンになる。

よしよしちゃんとガスが溶け込んでるなぁ
……… とわかる。


あとは瓶発酵が一応終了して、飲めるようになるまで約2週間、待ちます。

さてさて。
失敗なく、ちゃんとうまいビールになってくれているか ……… 結果はぁ、
今月末くらいに飲めるようになるので、また次回にご報告します。




● 話は変わり。

   ことし初の、あまおう。出てきましたイチゴが!
   いよいよまた、福岡に来て満喫した 「イチゴ生活」 が始まりますねぇ。


 

                        あまおう。
                        6個で620円。
                        やはり出始めは高い。
                        1個62円 (笑)。
                        味は去年初体験の 「あまぁ!」
                        では、まだなくて、
                        ちょっと甘酸っぱいおいしさだった。

                        それにしても、後ろのミカンと比べても

                        あまおうの大きさがわかる。




●  【200字小説】  第 15 回


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 間に合うことを

 休日。午前中に美術館に行こうと決めていた。朝から天気がよく急いで洗濯機を回す。
 シャワー、朝食、掃除、ちょうど脱水完了に間に合いベランダに干す。
 慌ただしく出て、時刻通りのバス。11時には入れる……予想以上に混んでいた美術館、
 しばらくして帰る時間を気にしている自分がいた。
 いや私はいつも間に合うことを気にして生きている。
 庸子さんは心の中で叫んだ。
 帰ろうとしているのは一体、何に間に合おうとしてるの!と。


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