伊都国つうしん 24
● 久しぶりだし …… ちゃんとうまいビールが生まれるか、不安ですが。
『Okinawa 通信』 を読んでくれていた方はご存知だと思いますが、
沖縄では、毎年何度も自ビールづくりをしていました。
最初は、
沖縄に越してすぐ知り合い仲良くなり、わが家の “付属同居人” となった Sちゃんと。
彼はまったく酒は飲めないのですが、酒の香りと舐めて感じる味が大好き、という
化学系理科あたまの、変わった人物で、
私らと知り合った頃、すでに自分でビールづくりをしてました。
で。 ビール好きの私はすぐに反応し、
一緒にせっせとビールづくりを始めた、というわけです。
その時初めて、ネットでさまざまなビールの材料キットを売っていると知りました。
その後まもなく、一緒にやりたい!と加わった、基地で働く軍属米国人 Stブン。
彼のビールづくり熱はどんどん盛り上がり、キットから造るのではなく、
麦芽をはじめ全ての材料を買い込んで、最初から手作りする本格的なものに。
多いときには、2~3か月に1度は造ってましたが、
2年ほど前に Stブンの勤務先がアメリカ本国になってしまったために、
3人でのビールづくりは終了 …… となりました。
で。沖縄から福岡に越してくるとき、
引っ越し荷物の中に、ビールづくりのための道具は、しっかりと詰めてきたのでした。
さて。
というわけで、実は私ひとりでビールづくりをするのは初めてなんですが、
越してきて一年、コロナ禍の中、
なんかムラムラと自ビールづくりをやりたくなり、本格的にではなく、
前述の、ネットのお店で、ビールづくりの材料キットを買ったのでした。
もちろんレシピつきです。
● 今回造るのは、アンバーエールという種類のビール。
購入したキットは、
麦芽(モルト) だけでなく、すでにモルトエキスになったものも入っている、
つまりはフルマッシングではなく、パーシャルマッシングというお手軽なもの。
10リットル作れる材料で、確か送料も入れて5000円ちょっとだった。
なので500ml 瓶に詰める20本分。材料代だけで考えると 1本約250円か (笑)。
(※お断りしておきますが、日本の法律は守っております)
ということで。
わが家の自ビール造りの過程を、簡単に、紹介します。 (関心のない方には、ごめんなさい)
ビール造りで、まず気をつけるべきは消毒。雑菌が混ざるとダメになってしまいます。
納豆菌は非常に強く、空気中にしばらく浮遊してますので、
わが家でビール造りをするときは、納豆好きのナミさんにも3日ほど前から厳禁お願い。
冷蔵庫からも姿を消してもらいます。
最初にキットの状態の写真を撮っておくべきでした。忘れました。
……… で、まずは

最初の作業は、お湯に麦芽を入れて
温度を 66~70℃に保ちながら
麦芽を糖化させる。約1時間半ほど。
マッシング作業という。
この終了時点でマッシュを舐めると甘くなっている。
その後、麦芽を漉して、湯を足して
煮込み作業に入る。
写真は、液体のモルトエキスも加え、
煮込みをしているところ。煮込む時間も約1時間半。
蓋をあけて煮込むので、
湯の量は10リットルの2割増くらいで煮込む。

煮込んでいる間に、
ホップや香り付けの材料などを
決められた時間どおりに入れる。
写真は、ホップを入れた直後。
液体の表面が一気にホップ色の泡に。

火を止めて蓋をし15分ほど放置し、
ホップの香りを抽出。
この液体をウォートとよぶ。
発酵前のビール。
それを、一気に25℃くらいまで冷やす。
キッチンのシンクを利用して水をため
そこに氷の塊をたくさん入れて冷やす。

25℃くらいまで冷えたら、
それを発酵用の容器に入れる。
この時に雑菌が入らないように注意。
そこに別で作っておいたイーストを
投入する。
その後、発酵容器を激しく揺らして、
投入したイーストが増殖できるように
ウォートに空気を十分溶け込ます。
エアーレーションという作業。
それによって、発酵が始まる。
写真は、エアレーションを終えたあと、
一次発酵を待つ状態。
容器の下にシールタイプの温度計。
18~25℃に保つ。約1週間くらい。

容器の後ろはこんな感じ。
発酵中に発生した炭酸ガスが出ていくように
チューブを使い、その先には
ペットボトルに水を少し入れておく。
10リットルできるはずが、煮込み中に予想以上に蒸発したようで、
なんと8リットルになってしまった ……。
ここで、第一弾は終了。 約半日かかる。
翌日あたりから、イーストによって発酵し始めて出てきた炭酸ガスが、
チューブの先の水を揺らし、ブクブクと音をたてる。
まるで心臓の鼓動のように聞こえます。
よしよし生きてるな ……… という感じですね。
● で。 約一週間ほど温度管理しながら様子見します。
第一次発酵が終了したら、別のボトリング用のポリ容器に移し替えます。
そのほうが、澱を除くことができるからです。
移し替えたボトリング容器に、プライミングシュガーを投入。
その後にようやく瓶詰め作業。
プライミング (発酵が終わった若ビールに炭酸ガスを溶け込ませるための) シュガー (砂糖)、
ということ。
それによって瓶詰めした後で、
それぞれの瓶の中で2次発酵 (ガスが溶け込む) させます。

そうやって瓶詰めした約 8リットル分、
500ml瓶で16本分。
以前は瓶詰めしたあと、王冠 (市販されてる) を打冠してたが、
今はこういう蓋付き瓶をそのまま利用している。
面倒なのでラベルは剥がさずにそのまま使っています。
左のペットボトルは、ガスがちゃんと出てきてるかどうか、様子を見るためのもの。
2~3日すると、ペコペコだったペットボトル容器がパンパンになる。
よしよしちゃんとガスが溶け込んでるなぁ
……… とわかる。
あとは瓶発酵が一応終了して、飲めるようになるまで約2週間、待ちます。
さてさて。
失敗なく、ちゃんとうまいビールになってくれているか ……… 結果はぁ、
今月末くらいに飲めるようになるので、また次回にご報告します。
● 話は変わり。
ことし初の、あまおう。出てきましたイチゴが!
いよいよまた、福岡に来て満喫した 「イチゴ生活」 が始まりますねぇ。

あまおう。
6個で620円。
やはり出始めは高い。
1個62円 (笑)。
味は去年初体験の 「あまぁ!」
では、まだなくて、
ちょっと甘酸っぱいおいしさだった。
それにしても、後ろのミカンと比べても
あまおうの大きさがわかる。
● 【200字小説】 第 15 回
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間に合うことを
休日。午前中に美術館に行こうと決めていた。朝から天気がよく急いで洗濯機を回す。
シャワー、朝食、掃除、ちょうど脱水完了に間に合いベランダに干す。
慌ただしく出て、時刻通りのバス。11時には入れる……予想以上に混んでいた美術館、
しばらくして帰る時間を気にしている自分がいた。
いや私はいつも間に合うことを気にして生きている。
庸子さんは心の中で叫んだ。
帰ろうとしているのは一体、何に間に合おうとしてるの!と。
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