私の大好きな沖縄の芸術家 | Okinawa通信 ⇒ 伊都国つうしん

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2010年1月。30年以上住んだ東京から引越し、沖縄生活をスタート。
その沖縄に10年暮らし、『Okinawa通信』を書きました。
が、さらに、2019年10月末に、ここ、福岡市西区・糸島近くの
「伊都国(いとこく)」の地に。

Okinawa通信450


● ひと月ほど前の話ですが、大嶺實清さんの個展に行ってきました。 びっくりしました。

   読谷村 (よみたんそん) の 「やちむん(焼き物)の里」、一番奥にアトリエを持つ大嶺實清さんのことは、
   このブログでも何度か書いています。
 
いわゆる沖縄のやちむんとは全然趣きが異なる焼き物をつくり、私はそれが好きで何度も訪れていますし、
実際に (欲しいものはたくさんあるのですが) いくつかの食器も買っています。
大嶺さんも、私とナミさんのことを憶えてくれていて、訪れるといつも珈琲をごちそうになりながら、いろんな話をしてきます。



器1



器3


                            以前にも登場しましたが、

                            私が購入した大嶺實清さんの器。
                            沖縄の海の色だ。



このアトリエには (ショップスペースが広くて風の抜けがよく、いつ行っても時間がゆったり動いている)
酒器や花器などもありますが、やはり食器が多く並べられています。
しかしその中に、(何なんだろう?) と思わせる大小のオブジェのようなものもあります。

何度か訪れ、お話をして、ご本人もおっしゃってますが、大嶺さんはもちろん陶芸家ではあるのですが、
その枠にはまらない、アーティストなんだなぁ …… との印象を受けていました。

沖縄県立芸術大学が創設されたときに、教授としてよばれた大嶺さんは、のちに、その大学の学長にもなるのですが、
ご本人は、絵画専攻だ彫刻専攻だ、と分けるのは、間違いだと思っているとのこと。
ただ、アートで、いいのだ、というのです。

「芸大の学長のときに、その話をし実行なさらなかったのですか?」 と聞いてみると、

「東京はじめ内地の芸大を踏襲する形で大学が創られているし、内地の芸大は学科などがさらに細かい。
 教えるほうも、絵は教えられるが彫刻は知らない …… となるから、やはりむずかしい」
 
…… とのことでした。

大嶺實清さん、ことし確か81歳ですが、ともかく元気だし、明るいし、気さくだし、人と話をするのが大好き。
そして、アートの話をするときは、熱が入ります。



つい先日も、台風18号と19号のちょうど合間に沖縄に来てくれた、Fさんと Kiちゃん夫妻とともに、大嶺さんのアトリエを尋ねました。
二人は、グラフィックデザイナーなんですが、何にも言わないのに、「デザイナーですか?」 と職業を当てられたと驚いていました。

このときも、アートの話で盛り上がりました。
「アートは、エネルギーです」
という大嶺さんの言葉が、とても印象に残りました。

ちょうどそのときに、印刷というよりプリントアウトしたような、大嶺實清展のチラシをもらい、
時間があったら来てください、と声をかけられたのでした。


無垢


                         「無垢の造形 大嶺實清展」



OIST (沖縄科学技術大学院大学) のキャンパス内で行われたのですが、この大学、以前ブログでも書きましたが、
まあ、すごい大学です。私立ですが、現在はほとんど国からの金で運営されている、という特殊な大学。
キャンパスもまだ造成中ですが、ともかく立派。 で、学生数は、毎年約20名とのこと。
日本人は数人でほとんど海外の学生だそうです。


ま、それはともかく。
ちょうど、私とナミさんが訪れた日に、大嶺實清さん夫婦もいらしていて、作品についてのお話を聞くこともできました。

食器、茶器、花器、などもありますが、まるでマグマをそのまま練り上げたようなオブジェ、そして初めて見る、墨跡、
みなぎる力感、形、色、空間など、そのすばらしい造形に、驚かされました。
この間言われていた 「アートは、エネルギーです」 が、まさに、目の前にありました。

(あぁ、大嶺實清さんは、陶芸家というより、やっぱりアーティスト、芸術家なんだぁ) と強く思いました。
さらに、沖縄が誇るアーティストとして、もっと内地の人間にも知ってほしい、とも強く思いました。

何か、そのお手伝いができないだろうか、そんなことを考えています。
(ま、ご本人は、名が広く知られて 「忙しくなるのはイヤだ」) と思っているかもしれませんが (笑)。


ちょっと数が多いですが、その時の写真を並べてみます。


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                    個展が行われたOISTメインキャンパスのエントランス。

                    1階エレベーターホールまでの導入路が、まあ格好えぇ。

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                          「無垢の造形展」 の入り口。

                          この会場は、いろんな展示会に使われているようだ。
                          入場料は、無料。




● 以下は、全部ではないですが、展示されていた作品の写真。


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                        作品を持ちながら、

                        創る過程や材料、釉薬などの話をしてくれる
                        大嶺實清さん。


無垢5


                          大嶺さんと奥さん。

                          恥ずかしそうにしながらも撮らせてくれた。
                          写真のとおり、お二人とも気さくで可愛い人だ。