● ひと月ほど前の話ですが、大嶺實清さんの個展に行ってきました。 びっくりしました。
読谷村 (よみたんそん) の 「やちむん(焼き物)の里」、一番奥にアトリエを持つ大嶺實清さんのことは、
このブログでも何度か書いています。
いわゆる沖縄のやちむんとは全然趣きが異なる焼き物をつくり、私はそれが好きで何度も訪れていますし、
実際に (欲しいものはたくさんあるのですが) いくつかの食器も買っています。
大嶺さんも、私とナミさんのことを憶えてくれていて、訪れるといつも珈琲をごちそうになりながら、いろんな話をしてきます。
以前にも登場しましたが、
沖縄の海の色だ。
このアトリエには (ショップスペースが広くて風の抜けがよく、いつ行っても時間がゆったり動いている)
酒器や花器などもありますが、やはり食器が多く並べられています。
しかしその中に、(何なんだろう?) と思わせる大小のオブジェのようなものもあります。
何度か訪れ、お話をして、ご本人もおっしゃってますが、大嶺さんはもちろん陶芸家ではあるのですが、
その枠にはまらない、アーティストなんだなぁ …… との印象を受けていました。
沖縄県立芸術大学が創設されたときに、教授としてよばれた大嶺さんは、のちに、その大学の学長にもなるのですが、
ご本人は、絵画専攻だ彫刻専攻だ、と分けるのは、間違いだと思っているとのこと。
ただ、アートで、いいのだ、というのです。
「芸大の学長のときに、その話をし実行なさらなかったのですか?」 と聞いてみると、
「東京はじめ内地の芸大を踏襲する形で大学が創られているし、内地の芸大は学科などがさらに細かい。
教えるほうも、絵は教えられるが彫刻は知らない …… となるから、やはりむずかしい」
…… とのことでした。
大嶺實清さん、ことし確か81歳ですが、ともかく元気だし、明るいし、気さくだし、人と話をするのが大好き。
そして、アートの話をするときは、熱が入ります。
つい先日も、台風18号と19号のちょうど合間に沖縄に来てくれた、Fさんと Kiちゃん夫妻とともに、大嶺さんのアトリエを尋ねました。
二人は、グラフィックデザイナーなんですが、何にも言わないのに、「デザイナーですか?」 と職業を当てられたと驚いていました。
このときも、アートの話で盛り上がりました。
「アートは、エネルギーです」
という大嶺さんの言葉が、とても印象に残りました。
ちょうどそのときに、印刷というよりプリントアウトしたような、大嶺實清展のチラシをもらい、
時間があったら来てください、と声をかけられたのでした。
「無垢の造形 大嶺實清展」
OIST (沖縄科学技術大学院大学) のキャンパス内で行われたのですが、この大学、以前ブログでも書きましたが、
まあ、すごい大学です。私立ですが、現在はほとんど国からの金で運営されている、という特殊な大学。
キャンパスもまだ造成中ですが、ともかく立派。 で、学生数は、毎年約20名とのこと。
日本人は数人でほとんど海外の学生だそうです。
ま、それはともかく。
ちょうど、私とナミさんが訪れた日に、大嶺實清さん夫婦もいらしていて、作品についてのお話を聞くこともできました。
食器、茶器、花器、などもありますが、まるでマグマをそのまま練り上げたようなオブジェ、そして初めて見る、墨跡、
みなぎる力感、形、色、空間など、そのすばらしい造形に、驚かされました。
この間言われていた 「アートは、エネルギーです」 が、まさに、目の前にありました。
(あぁ、大嶺實清さんは、陶芸家というより、やっぱりアーティスト、芸術家なんだぁ) と強く思いました。
さらに、沖縄が誇るアーティストとして、もっと内地の人間にも知ってほしい、とも強く思いました。
何か、そのお手伝いができないだろうか、そんなことを考えています。
(ま、ご本人は、名が広く知られて 「忙しくなるのはイヤだ」) と思っているかもしれませんが (笑)。
ちょっと数が多いですが、その時の写真を並べてみます。
個展が行われたOISTメインキャンパスのエントランス。
「無垢の造形展」 の入り口。
入場料は、無料。
● 以下は、全部ではないですが、展示されていた作品の写真。
作品を持ちながら、
大嶺實清さん。
大嶺さんと奥さん。
写真のとおり、お二人とも気さくで可愛い人だ。
















