沖縄の清明祭(シーミー) | Okinawa通信 ⇒ 伊都国つうしん

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2010年1月。30年以上住んだ東京から引越し、沖縄生活をスタート。
その沖縄に10年暮らし、『Okinawa通信』を書きました。
が、さらに、2019年10月末に、ここ、福岡市西区・糸島近くの
「伊都国(いとこく)」の地に。

Okinawa通信206



●先祖を迎えて、親族とともにお墓の前で飲食し楽しむ行事です。



4月の沖縄は、とくに中南部で、毎週末のようにお墓の前でこの清明祭が行われています。


移住1年目のブログでも書きましたが、この清明祭は沖縄の行事です。
3月末あたりからスーパーなどで 「清明祭準備」 というPOPが並びはじめます。


清明 (せいめい) とは、立春から始まる二十四節気のひとつ。


立春、雨水、啓蟄、春分、清明……と、二十四節気の第5番目。「万物がすがすがしく明るく美しいころ」 とされています。
例年、4月5日頃とのことですが、今年は、沖縄手帳によると、4月4日だったよう。
東京にいたころは、二十四節気の中のこの 「清明」 は、まったく知らなかった。


でも沖縄では、「清明」 を知らない人は、たぶんいないだろうと思います。


もともとは中国の 「清明節」 (祖先の墓を参り、墓を掃除する日) から来ているらしい。
中国の冊封国だった沖縄でいつから始まったか ………18世紀中頃、とされているようですが、
実際に盛んに行われるようになったのは、そんなに古いことではなく、
明治の琉球処分以降のこと、明治政府に対抗するため、中国文化をことさら強調したから、と書いてある本もありました。


「あいうえお」 が 「あいういう」 と発音されることが多い沖縄なので、
「せいめい」 が 「しーみー」 になります。


一応、清明当日から2週間ほど、という期間があるとのことですが、
親族、沖縄では門中 (むんちゅう) の人びとが集まれるのはやはり週末ですから、4月いっぱいくらいの期間になります。


移住1年目は、ものめずらしくクルマであちこち走っていたので、よく見かけました。
沖縄市では、あまり見かけませんが、たぶん車道沿いにあまり大きな墓がないので見えないせいかもしれない。


ただ以前にも書きましたが、
亀甲墓や屋形墓とよばれる沖縄どくとくの墓が、私はどうも苦手なので、
その墓の前で集い飲食している人びとを見ると、やはり違和感を持つのが、正直なところ ……。


このあたりがやはり、ウチナンチューとはちがう、ナイチャーである私を意識する部分なんですね。




●日本気象協会が、二十四節気を見直すんだと。 (つい先日の日経新聞より)


 二十四節気は、1年を24分割して約2週間ごとの季節の変化を示す暦のこと。


中国 (黄河流域近辺) の気候の中で生まれて、7世紀頃日本に入ってきたらしいけど、日本の気候とは少しずれる。
それと、「清明」 「小満 」「寒露」 など、現代人にはなじみの薄い言葉の多い。

………というような理由で、記事によると、
日本気象協会が、昨年2月に二十四節気を見直すと発表し、すでにその作業に着手したらしい。


つまり、二十四節気の分割時期はそのままに、
もっと実感に合った、そして親しみのもてる季節の言葉を新たに作って普及させよう、というねらいとのこと。


当然のように、反対というか慎重論も出ています。


二十四節気に深く親しんでいる俳人たちからは、
「そのずれこそが、日本文化を豊かにしてきた」 のだと。つまり、
「冬のさなかに春の気配を探り、夏の盛りに秋の到来を気取る。それが日本人の感性を養ったのだ」 と。


慎重論の基本は、この考え。だから、


二十四節気はそのままにして、現代日本人の実感に即した「年中行事表」 をつくればいい、とか、
言葉がわかりにくいなら、大和言葉の補則語をつくればいい、とか。

 たとえば 「雨水(うすい)」 (2月18日頃 )には 「芽吹き」、
      「小暑(しょうしょ)」 (7月7日七夕頃) には 「逢瀬」、
      「霜降(そうこう)」 (10月23日頃) には 「風の音」など…………。




私、この話を書くために、改めて二十四節気を見てみたけど、


「小満」 「芒種」 「霜降」 は、読み方を知らなかったし、小満、芒種は、文字を見てもどういう気候なのか想像できなかった。

だけど、だからといって 「霜降」 に 「風の音」 の補則語は ………必要ないでしょ。

知りたいと思う人が、調べればすむことなんだし。
7世紀に入って来たというほど古いものだとすれば、古いまま、残しておいていいのでは、と思いますが。


「清明」 に、何か大和言葉の補則語がついたとしても、

「シーミー」が大事な年中行事になっているここ沖縄では、
もともとヤマトとは気候が大きく異なるわけだし、まったく無視されると思いますよ。



Okinawa通信-清明コープ


               近くのコープ。あちこちに 「清明祭準備」 の売場が。
               食べ物、飲み物、菓子、果物、
               そして線香や紙のお金などなど。



Okinawa通信-清明祭


                   「シーミー祭」 はこんな感じ。
                   大きな墓では、より多くの門中 (むんちゅう) が集います。
                   写真は、シーミー祭画像のサイトから。


Okinawa通信-清明普天間


                    普天間基地の中のシーミー。
                    普天間飛行場の中に墓がある住民たちは、
                    米軍から立ち入りを許可されて年に一度の墓参りをする。
                    今年は500人あまりが飛行場入場の届け出をした。
                    写真記事は沖縄タイムスネット版より。