沖縄「県系人」という人びと。 | Okinawa通信 ⇒ 伊都国つうしん

Okinawa通信 ⇒ 伊都国つうしん

2010年1月。30年以上住んだ東京から引越し、沖縄生活をスタート。
その沖縄に10年暮らし、『Okinawa通信』を書きました。
が、さらに、2019年10月末に、ここ、福岡市西区・糸島近くの
「伊都国(いとこく)」の地に。

Okinawa通信154



● 「県系人」 という言葉が、沖縄にあるそうです。



沖縄県系人、といえば、沖縄出身者やその子孫のことを指す、とのこと。


日経新聞のコラムで、初めて知りました。
それによると、
「日系人」 ならぬ 「県系人」 という言葉があることで、沖縄の人びとの絆の深さがうかがえる、
と書いてありました。


全国区のニュースでもやっていたので、ご存じの方もいるかもしれませんが、
いま沖縄では、
世界各地に移民していった 「沖縄県系人」 たちが5年に一度、沖縄で集まる
「世界のウチナーンチュ大会」 というのが行われています。


今回が5度目、とのことですが、
世界25カ国から (すごい!)、 5000人以上の県系人たちが参加しているそうです。

以前、Okinawa通信106 【沖縄の中のブラジル】 でもお話しましたが、
沖縄は、移民がとても多い県です。


前回紹介した情報の繰り返しですが、


   1899 (明治32年)~1991年までの約90年の間に、16万人近くが海外に生活の場を求めたようです。

   内訳をみると、
   ハワイを中心にしたアメリカが、約 34,000人。
   ブラジルが、約 25,000人。
   ペルーが、約 12,000人。
   アルゼンチンが、約 7,000人。
   …など、中南米で約 49,000人。
   フィリピンの約 17,000人を筆頭に、
   アジアが、約 24,000人 (うち旧満州国が約 3,000人)
   そして旧南洋諸島 (グアム、サイパン、パラオなど) が、約 50,000人。


…………戦前だけではなく、戦後新たに移民していく人も多いようで、
今回の、新聞その他の情報によると、

世界に広がる 「沖縄県系人」 は、実に40万人以上に上るとのこと。
5世や6世などもおり、沖縄を知らない若い世代も多くなっているらしい。


そこで 25年前から、海外の 「沖縄県系人」 が沖縄に集まる大会を催しているのでしょう。
12日 (水) の前夜祭から明日16日 (日) までの期間、
那覇市を中心に、盛り上がっているようです。


正直、ここ沖縄市にいると、その熱気は感じられないのですが、
NHKのローカルニュースでは、毎日、その様子を伝えていますし、
沖縄タイムス、琉球新報の2大地元紙も、(見るのはインターネット版ですが) 連日、トップニュースで、
大会の様子や、沖縄での親族との出会いの様子などを紹介しています。


テレビで見ていると、
いまだに、沖縄なまり、沖縄方言を話せる人たちもいますが、
多くは、英語やポルトガル語 (ハワイ移民やブラジル移民がとても多いから) しか話せなくなっている。

多くの県系人たちは、沖縄の (とくに那覇市の) 変貌に驚いているようでした。

高いビルが並び、クルマや人があふれ、モノレールが走り………
彼らが沖縄をはなれた時代からは、きっと想像もできない発展ぶりなのでしょう。


そして、迎える側のウチナーンチュたちとの交流に、

また、沖縄の食べ物や、エイサーや琉球舞踊やサンシンなどの伝統文化との再会や、初めての接触で、
自分の中を流れる沖縄人の血を、強く感じている人たちが多いようです。


海外にいる 「沖縄県系人」 だけではなく、
国内にいる沖縄県出身者たちも含めて、彼らの、沖縄を思う気持ち、というか郷土愛は、
(おそらく他県人と比べても) とっても深いのだろうな………


と、郷土愛の薄い、北海道出身の私は (あ、郷土愛の薄い……は、「北海道出身」に係るのではなく、「私」に係ります)
そう感じるのでした。




Okinawa通信-大会1


Okinawa通信-大会2



Okinawa通信-大会5



Okinawa通信-大会3



Okinawa通信-大会4



               大会初日の「ウチナーンチュ大会」 の模様を伝える
               NHKのローカルニュース。
               生憎、大会が始まる直前まで、強い雨が。
               開始と同時に上がったらしいです。


               たぶん現地の人の血が入ったわけではないでしょうが、
               なぜか、ブラジルに移民した人はブラジル人の顔に、
               ハワイや米国本土に移民した人は、ハワイ人米国人の顔に、
               なっている気がする。
               年配の方は、日本語 (標準語ないしは沖縄方言) を話すが、
               少し年齢が下がると、
               例えば 「めんそーれ」 など、きっと憶えただろう沖縄方言はでるが、
               日本語は出てこない。
               それだけ時が経っているのですね。