Okinawa通信 27
● 「空前のパワースポットブーム」 なんですってね。
10日ほど前の日経新聞に、そんな言葉を見つけて、
(へえぇ~そうだったの~)と、少し世の中の空気から離れてきたのかな?と感じました。
まあ、いまの自分としては、それがいいことなのかもしれないと思いつつ。
でも、なるほど 「空前のパワースポットブーム」 なのだな、と思うのは、
ほとんどが海を目当ての沖縄観光客なのですが、
ここのところ、その 「パワースポット」 を訪ねるツアーがあると聞いたからです。
なので、いつかお話しようと思っていたこと、
「パワースポット」 なる言葉を見聞きする以前から、この沖縄で感じていたことを、
今回の話題にしてみました。
ちょっと導入として、2つの本を紹介。
1つは『momoto(モモト)』という雑誌。
以前に紹介した『沖縄スタイル』休刊の後、そこの女性編集長だった人が、この雑誌の編集長をやってます。
創刊の辞に、モモトとは、
百度踏揚(ももとふみあがり)という名の、琉球時代の王女から、きていると書いてます。
相当に政治に翻弄された人物で、霊力の高い女性だったと記録に残されているとか。
「琉球・沖縄の時代と世代をつなぐワンテーマ・マガジン」 とうたってますが、
沖縄で、この手の雑誌が売れるかどうか……と思うけれど、頑張ってもらいたい雑誌です。
創刊号のテーマは、「琉球パワー」。
上記のパワースポットとは、とくに関係ないですが、
いまの沖縄でも、パワーの源は女性。それはあきらかに。
卑近な例では、誰もが、沖縄で一番強いのは 「おばぁー」 といいます。関東風にいうと「おばちゃん」です。
(道路でも、車など見ないで平気でわたります……)
『momoto(モモト)』の創刊号。
表紙の写真は、おそらく 「おばぁー」の手(てぃ)。
2つめは、『ほんとうは怖い沖縄』 という本。
美しい海ほんわか南国、というつもりで来ると、実は大変だよ、という本。
96年に移住してきて、何度も引越しせざるを得なかったり、いろんなものが見えたり、
など著者自身の怖い体験を書いている (らしい、私は読んでない)。
『ほんとうは怖い沖縄』 今年でた本。
ナミさんが自分の身を守るために読んだほうがよいかも、
と図書館で借りてきたが、内容にはとても不満のよう。
ちゃんとしっかり書いてない!とのこと。
●沖縄の、身近な神、霊、マジムン(魔物)、気配のよくない霊たち。
沖縄に来てまだ5か月ですが、そして私自身はそんなに霊感のある人間ではないですが、
ここには、きっといろんなものが、いるんだろうな……という雰囲気は感じます。
よく知られるように、
島のあちこちに、御嶽(うたき)とよばれる神が降臨した聖域があります。
さらに、拝所(うがんじょ)もたくさんあります。
ここらを訪ねるツアーが、たぶん沖縄のパワースポットめぐりなんだと思う。
そのほか、緑濃い、自然の樹木や山や川や岩、あるいは海の、霊魂。
そして、わが家にも買いましたシーサーや石敢當が守ってくれる、マジムン(魔物)。
さらには昔からのご先祖さんの霊たち。
沖縄には、こういった琉球の時代からのさまざまなスピリチュアルなものだけではなく、
沖縄戦線で亡くなった多くの、ウチナンチュー、ヤマトンチュー、そしてアメリカ人たちの、
まだ浮かばれていない霊たちがたくさんいると、みんな言っています。
●で、私らの実体験。
沖縄に越してきて、
「沖縄の人は新しい家で生活を始めるとき、こうしてるんですっ」と、
不動産屋さんの女性に教えてもらったのが、
「火ヌ神(ひぬかん)」 という、台所の神様へのご挨拶。
塩と味噌をあけ、
「これからこの場所で生活を始めます、どうぞお守りください」 と手を合わせます。
「火ヌ神(ひぬかん)」は、正式には結構いろいろあるらしいですが、
どの家にもいらっしゃる、台所から暮らしを守る最も身近な神様、ということらしい。
上の『momoto(モモト)』でも、かなりのページを割いて編集していました。
その後、しばらくして、
わが家の周辺あたりの、沖縄墓、そして墓のある濃い森に、ナミさんが反応します。
ここ沖縄中部あたりは、あまりケアされていない墓たちが、住宅地の中にあちこちあります。
そこから出てくる、どうも気持ちのよくない気配に、私たちは慣れないのです。
以前にも書きましたが、彼女はいま、車では全然問題なく出歩けますが、
いまだに、歩いてでは、わが家の近辺、一人では決して出かけません。
私は、といえば、私自身も (あぁあのあたりちょっと気持ち悪いなぁ) と感じますが、
その気持ちに蓋をして歩いたり通ったりしてます。
実は歩いて10分ほどの所にジムがあって、そこには歩いていくことが多いんですが、
途中に何か所か、そういう気配の悪い場所がある。
それに関係があるのかどうか、ある場所に来ると、(あれ、この道でよかったっけ?)と
不安になる……実際、そこで何度か迷ってしまったこともあって、
とても不思議。
越してきて1か月過ぎに、
こちらで知り合った超沖縄通のYさんに連れられて、ナミさんが、
首里城からスタートする 「東御廻り(アガリウマーイ)」 という、霊地を巡拝する
いわゆるパワースポットめぐりに出かけました。
なぜそうなったのか理由は分からず、
たぶん家近辺に反応した彼女のことを知って、沖縄の神や霊にご挨拶をしたほうがいいのでは、
と、Yさんが思ったのだろうと想像してます。
で、ときどきは怖い場所もあったが、
とても神に包まれているような場所もあり、気持ちが落ち着いた、と彼女は言いました。
それはいいのですが、
だから今度は私も一緒に行こう!と呼ばれてしまったんです。
私の友人の中には、
私が昔から神道の信者で、家に神棚があることを知ってる人もいると思います。
実は沖縄の家にも、守り神として神棚を祭っています。
そんな私ですが、
どうも正直、気が進まなかった………んですけど、連れて行かれました。
首里城の石門の御嶽(うたき)から、知念にある有名な斎場御嶽(せーふぁうたき)まで、
7か所廻ったでしょうか、
最初の首里城のところで、もうあきまへん。
近づくとだんだん目の奥が重くなるような眠くなるような、そして肩が重くなります。
正面にむかうと、頭の後ろ側の細胞がひらくような感じ。
なんか久しぶりに、
ビンビンと感じてしまい、その後も、何か所かは清清しく感じたところもあったのですが、
これ、今回はまだ来なかったほうがよかったかなあと思う場所が多かったのです。
その日は天気も悪く、けっこう雨も降ってきて、Yさん「ここまでにしましょう」。
ホッとしました。
もう少し、私自身が、心を開けばよかったのかもしれないけれど、
まあ、そのときが来たら……そうしよう、と、とりあえずは、失礼したしだい。
●といっても、沖縄はこわい、という話をしたかったのではありません。
何を言いたかったか、といえば、
ふつうに、海を楽しみに、南国を楽しみに、遊びに来るには、全然、問題なし。
大満喫できるはず。
でももし、沖縄パワースポットツアーなんかで、沖縄の聖地・御嶽(うたき)めぐりをするとしたら、
油断しないほうが、いいゾと思う。
もしかすると、何かイヤなものを背負って、自宅へ帰ることになるかもしれないから。
……という話。
これって、やっぱり脅しかなぁ。
●話題は変わり
21日の夏至。
わが家から見た感じでは、午後6時半は、沖縄は、まだ真っ昼間。
7時ちょっと前にようやく日の光が黄色くなってきて、トワイライトタイム。
星が見えるほど暗くなったのは8時頃。
東京よりずいぶん西の沖縄の夏至。 ちょっと調べてみると、
日の出は、5時37分 日の入は、19時25分
ちなみに東京と札幌は、
日の出 4時26分 日の入 19時00分
日の出 3時55分 日の入 19時18分
北海道がもっとも昼が長いんだ。
知らなかった。
やんばるの「おーしったい」で摘んできた
月桃の花を浸した泡盛。 2週間たって、
香りも、味も、いい具合。


