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 ド・ロ神父に関する場所を回ってきましたが、少しブレイク。先に立ち寄った「枯松神社」は宣教師ジワンを祀ったものでしたが、このジワンの弟子となった日本人伝道者バスチャンの屋敷跡と地元の潜伏キリシタンに伝承されてきた場所へ向かいます。


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 その場所は長崎市指定史跡となっていて、所在地は長崎市新牧野町1397番地1。こういう情報があれば普通は何とか場所が特定できそうですが、旅に出る前にはGoogleマップにも住所が出てこないため、だいたいの場所しか分かりませんでした。ド・ロ神父記念館でいただいた地図で、やっと安心して出かけられることに・・・(その後、新しくなったGoogleマップのデータにはバスチャン屋敷跡が加えられましたので、今なら安心して行けることでしょう。)。

 牧野地区は出津からずっと北。道路が整備されているので移動は困難ではないですが海が近い出津から山中深くへ向かい移動します。
 今回の記事では、まずバスチャン屋敷跡がどのようなところにあるか、感じていただこうと思います。


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 出津からバスチャン屋敷跡へ向かうには、場所が特定できればカーナビで大丈夫。外海地区の史跡等を整備した「エコミュゼ外海」に加えられているので、随所に案内看板が立っています。(ただし目立つものではないので、注意深くしていないと見落とすかも。私は一カ所見落として道を間違えました。)

 現地に車の乗り入れはできません。解説の記された看板の場所からは徒歩で移動します。(ド・ロ神父記念館でいただいた地図に、車が2~3台駐車できる場所がある旨書かれています。大勢押し寄せる場所ではないので問題はないと思いますが。。。)


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 虫除けスプレーや帽子などで身を守り、出発です。夏の時期、虫除けは必須。すぐ蚊の餌食です。

 いきなり路が二手に分かれていますが、標識が指し示す右側に向かいます。


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 さらに進むと石詰の壁がある場所を通ります。このエリアは木と手すりの間にクモの巣が連続していくつもあります。ひっかからないように、注意して抜けていきます。(一カ所ひっかかりました。)

 最近、セアカコケグモなど毒グモの発生が報じられていますが、今後はこのような場所を訪れるにも神経をつかうことになりそうです。

 たいへんなエリアを抜けて、振り返った景色。


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 その先は通路が石段状になり、長い下りが始まります。

 バスチャンの潜伏地は谷だった、ということが実感できる地形です。


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 コーナーを曲がるとまだまだ下ります。道路部分から130メートルとのこと。きっと高低差無しでの距離だろうと推察。それにしても山中の細道は長く感じます。

 こういう場所で急病や転落などで動けなくなったら、、、と少し不安を覚えたりもしました。


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 下りを下りきると前方に石詰みの小屋が見えてきました。

 昔は道路も整備されていなければ、山中の歩道もなかったでしょう。ここに至るまでに味わった虫害、困難、不安感・・・。ここで潜伏していたバスチャンは常に感じていたことでしょう。それでも自分のためにではなく、西彼杵半島のキリシタンを励ますために潜伏し続けた、ということに驚かされるのです。自分ではなく他者を想い、自分を捧げるバスチャンの心の一端に触れたような気がします。


 バスチャンと屋敷跡については次回。


(つづく)