WORSHIP@Blog

 救助院の隣にある記念館のド・ロ神父像。引き続き出津文化村にあるド・ロ神父ゆかりの場所をたずねます。


WORSHIP@Blog

 ド・ロ神父が設計・施行した鰯網工場を利用した「ド・ロ神父記念館」。ここではド・ロ神父の使用した様々な道具(建築、農業、医療、授産場の道具類、生活用具、キリスト教信仰に関わるもの等)を見ることができます。

 救助院のガイドさんが一緒に来てくださって、ここの職員さんに外海の史跡の案内図がないか、聞いてくださいました。そこで頂いた1枚の道路案内図のおかげで、位置を特定しにくい外海の山中の史跡の場所がはっきりして、効率良い回り方も教えてもらえました。感謝!


WORSHIP@Blog

 続いて長崎市外海歴史民俗資料館。記念館と共通入場券で入ることができます。

 一階は民俗資料中心。中にはド・ロ神父と関係あるものがあるそうです。

 二階はキリスト教史とド・ロ神父関係の資料、そして考古資料。特に外海のカクレキリシタンに関する資料が多数あり、腰を据えてみさせていただきました。センサーの前を通ると「オラショ」が流れたり、シスター橋口のド・ロ神父のオルガン演奏が流れたり・・・。これは面白いと思いました、が、他に見学客もなく、ちょっと真剣に見学していたものですから、突然音声が流れた時には心臓が止まるくらい驚きました。

 長崎市の施設は、ド・ロ神父記念館も、この外海の資料館も、長崎市内のサント・ドミンゴ教会資料館も図録類はありません。規模的にそういうものなのかもしれませんが、どこも一級の資料ばかりなので、是非出版してほしいと思いました。歴史文化博物館のミュージアムショップで見つけた「外海のキリシタンとド・ロ神父」(長崎巡礼協議会・刊。リンク先の写真は冒頭の数ページ)というガイドブックはかなり良い内容ですが、資料館として収蔵品を使える形にまとめてほしいものだと思います。


WORSHIP@Blog

 カトリック出津教会。ド・ロ神父の設計・施工です。レンガ造りの建物に白くモルタル塗装がされています。全体に屋根が低い造りなのは風対策とのこと。国の重要文化財に指定されました。

 これだけの建物を自ら手がけてしまうド・ロ神父の才に驚嘆するばかりです。彼は長崎で多くの教会を建築した鉄川与助氏を指導した一人でもあります。

 教会は施錠されているようで入ることができませんでした。


WORSHIP@Blog

 出津教会の裏に建てられているド・ロ神父胸像。

 今回、特に心に残っているのはド・ロ神父が文字通り日本に骨を埋めたということ。彼は大正3年に74歳で死去しますが、来日後は一度もフランスに帰国せず、日本の人たちのために尽くし続けたのです。人を愛するとはどういうことか、身をもって示した人物でした。


WORSHIP@Blog

 出津文化村で見学した場所をマッピング。


(つづく)