ベルン (6) |  なんとなく ヨーロッパ

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 フランスに住んでいるので、パリとフランスの話が多くなると思いますが、
 まぁ気分で。




【 2013年 夏の旅 46 】

ベルンには、クレーの美術館みたいなものがあるらしいので、

そこに向かいます。

ちょっと郊外みたいなところでしょうか。

駐車場から5kmだったけど。


Zentrum Paul Klee っていいます。

Mounument im Fruchtland というところに入っているみたいです。

カーナビの住所は、Mounument im Fruchtlandで入りました。

近代的な大きな建物でした。






受付で訊くと、とくにクレーの美術館ではないけれど、

クレーの作品はたくさんあるみたい。

料金は20SFでちょっと高い。

広い会場に、クレーの作品だけではなく、

他のアーティストの作品も展示されていました。

ほとんど知らないアーティストだったけど。

クレーと似たような作風でしょうか。


クレーの作品を4000点持っていて、そのうちの200点を展示しているというから、

期待して行ったんだけど、ハズレでした。

いいものは、殆どない。

スケッチみたいなものが多かった。

それも、スケッチというより落書にちかい。

それを見て、クレーという画家に対する考え方が変りましたね。

『この人は病気だったのか。』って感じ。

初期の頃だけだったのかな、と思って、制作年代をチェックしたら、

ずっと同じように落書みたいなスケッチをしていたみたいです。

それも趣味の悪い落書。

『・・・・・』


マリオネットも幾つかあったけど、

これは子供のために作ったのかもしれない。

これも趣味が悪いものだった。


ドーミエの作品が展示してあって、

その横にクレーの模写が展示されていました。

ドーミエというのは、風刺画家みたいな人ですね。

『そうか、そういう流れだったのか。』とか思ったけど、

模写になっていないんです。

やっぱり落書にしか見えない。


会場にあったビデオを見ていたら、

彼なりに理論とか一生懸命考えていたみたいだけど。

クレーが使っていた顔料や絵具もありました。

チューブに入った絵具は、Talensのものでした。





クレーに対する理解は深まったけれど、

ここはクレーを研究対象にしている人以外は、

来てもあまり意味がないような気がします。







チロルの山はともてよかったのに、ここは思い切りハズレでした。

『やっぱり自然の力とか美しさは、偉大だよな。』


気を取り直して、インターラーケンに向かいます。

ベルンからインターラーケンまで、そんなに遠くない。

たぶん50kmちょっと。