聖ミカエル 最初の御出現 ガルガノ |  なんとなく ヨーロッパ

 なんとなく ヨーロッパ

 フランスに住んでいるので、パリとフランスの話が多くなると思いますが、
 まぁ気分で。

聖ミカエル


 聖ミカエル(サン・ミッシェル) 最初の御出現
 西暦490年 イタリア ガルガノ Gargano  

 西暦490年のある日、Sipontoに住む金持ちの男が、
 (一説によると傭兵隊の隊長)
 放牧のために、ガルガノ(Gargano)の山に牛の群を連れて行きました。
 突然、一番立派な牡牛がいなくなりました。
 男はさんざん捜しまわった末、
 牡牛が山の頂上の洞窟の前にいるのを見つけました。

 怒った男は、牡牛に向かって矢を放ちました。
 しかし矢は方向を変えて戻り、男の足を傷つけました。

 この出来事に困惑した男は、司教のもとに行きました。
 話を聞いた司教は、
 3日の間、祈りと悔い改めをするように言いました。

 3日目の終りに、聖ミカエルが司教のところに現れて言いました。
 「私は、大天使ミカエルです。
  私は、常に神の御前にいます。
  洞窟は、私の聖なる場所です。
  私が選び、私自身が守護者となっています。・・・
  岩が開いているところで、人の罪は赦され、
  祈りは叶えられるでしょう。
  山に登り、洞窟を聖別し、キリスト教徒に示しなさい。」

 しかし、山は険しく、異教徒の土地だったので、
 司教は長い間、大天使の言葉に従うのを躊躇っていました。


   ◇   ◇   ◇ 


 上の写真はポストカードですが、
 実際はこんなに綺麗ではありません。

 牛は、洞窟の前で見つかったとき、
 下の絵のように、腹這いになっていたようです。
 フランス語では、跪く(ひざまずく)という言葉が使われています。
 日本語では、牛が跪くって言うかな。
 座る?・・・まあ、膝を折って腹這いになっていたということです。

 絵では、弓を持っている人の胴に矢が刺さっているように見えますね。
 古い話だから、絵を描いた人が勘違いしたのかもしれないし、
 あるいは話にいろいろバージョンがあるのかもしれない。
 
 聖ミカエルの言葉で、「人の罪は赦され、」と書きましたが、
 フランス語では、赦されることも可能、というニュアンスです。


ガルガノ