
聖ミカエル(サン・ミッシェル) 最初の御出現
西暦490年 イタリア ガルガノ Gargano
西暦490年のある日、Sipontoに住む金持ちの男が、
(一説によると傭兵隊の隊長)
放牧のために、ガルガノ(Gargano)の山に牛の群を連れて行きました。
突然、一番立派な牡牛がいなくなりました。
男はさんざん捜しまわった末、
牡牛が山の頂上の洞窟の前にいるのを見つけました。
怒った男は、牡牛に向かって矢を放ちました。
しかし矢は方向を変えて戻り、男の足を傷つけました。
この出来事に困惑した男は、司教のもとに行きました。
話を聞いた司教は、
3日の間、祈りと悔い改めをするように言いました。
3日目の終りに、聖ミカエルが司教のところに現れて言いました。
「私は、大天使ミカエルです。
私は、常に神の御前にいます。
洞窟は、私の聖なる場所です。
私が選び、私自身が守護者となっています。・・・
岩が開いているところで、人の罪は赦され、
祈りは叶えられるでしょう。
山に登り、洞窟を聖別し、キリスト教徒に示しなさい。」
しかし、山は険しく、異教徒の土地だったので、
司教は長い間、大天使の言葉に従うのを躊躇っていました。
◇ ◇ ◇
上の写真はポストカードですが、
実際はこんなに綺麗ではありません。
牛は、洞窟の前で見つかったとき、
下の絵のように、腹這いになっていたようです。
フランス語では、跪く(ひざまずく)という言葉が使われています。
日本語では、牛が跪くって言うかな。
座る?・・・まあ、膝を折って腹這いになっていたということです。
絵では、弓を持っている人の胴に矢が刺さっているように見えますね。
古い話だから、絵を描いた人が勘違いしたのかもしれないし、
あるいは話にいろいろバージョンがあるのかもしれない。
聖ミカエルの言葉で、「人の罪は赦され、」と書きましたが、
フランス語では、赦されることも可能、というニュアンスです。
