文玉珠については今回が最後となります。
書籍からの抜粋です。
「 郵便貯金2万6145円の返還請求裁判で有名になった文玉珠さんが、
「お金を500円預けた。・・・生まれてはじめての貯金だった。
大邱で小さいときから子守や物売りをして、どんなに働いていても貧しい暮らしから抜けだすことができなかったわたしにこんな大金が貯金できるなんて信じられないことだ。
1000円あれば大邱に小さな家が1軒買える。
母に少しは楽させてあげられる。
・・・貯金通帳は私の宝物になった」
『文玉珠 ビルマ戦線 楯師団の「慰安婦」だった私』
(構成と解説・森川万智子:1996年2月1日、梨の木舎)
と、1943年3月6日付で新規に野戦郵便貯金を開設したときの気持ちを語っていました。
当時、『アサヒグラフ』には、東京都世田谷区内の土地100坪くらいの戸建てが、5000円くらいで買える広告がでていました。
当時、文玉珠さんの貯金があれば、世田谷で立派な屋敷を5軒買えました。
現在、同じ世田谷区内の戸建ては1億円でも無理でしょう。 」
・水間政憲『ひと目でわかる「慰安婦問題」の真実』Kindle No.1209/2220
元慰安婦の文玉珠が慰安婦時代に稼いだ大金は以前紹介しましたが、大金を手に入れた喜びがこの本からよく分かります。
不幸な生い立ちから一転大金を手に入れた文玉珠ですが、結局その大金は失うことになってしまいました。
日韓基本条約とその付随協定である日韓請求権並びに経済協力協定によって韓国政府が補償する義務がありますが、韓国政府は、
「日本は元慰安婦に謝罪・賠償を行うべき」
と、国際条約を無視した立場を崩していません。
文玉珠は韓国挺身隊問題対策協議会に惑わされることなく、嘘をつくのをやめて一刻も早く韓国政府に補償することを訴えるべきなのです。
「慰安婦の尊厳を」などと言う韓国ですが、元慰安婦に対する補償を行わずに日本を非難するとは、北朝鮮と大差ない野蛮国家です。
「日本は静かにゆっくりと韓国から離れるべき」
慰安婦問題の経験から得た貴重な結論です。