「何でも話し合いで解決する」

って思っている人って、これといった苦労なく、すんなり暮らしてこられた幸せな人なんだと思います。

だって、話し合いで済むことしかなかったんですよねニコニコ



私の人生の経験上、話し合いで穏便に事が済んだということは、数えるほどしか無い。

いくら話し合っても埒が明かないことのほうが多く、交渉決裂、あるいは別の方法で、つまり良く言えば根回し、悪く言えば裏工作を考えて解決することなんか当たり前のようにあります。

会議の単純な例年通りの決め事なら話し合いで決まっても、夫婦に関して話し合いでなんとかなることなど殆ど無い。


話し合いが成立するのは、互いが平等な立場であることで、一方たけが絶対的な権力のある立場であれば、それは表面上の話し合いという外部に対してのパフォーマンスになりやすいです。

口には出さなくても、その権力のある人への忖度や長いものには巻かれろ的な諦め、またかなりの面倒くささが伴う偏屈な人を相手にした時に、話し合いではなく自分の考えを放棄したりするのです。


話し合いで何でも解決できるものなら、この世の中武力による戦争にはなりません。



「何でも話し合いで解決する」って思っている人って、幸せな人だとも最初に書きましたが、実はそうばっかりでもないですよ。


というのは、相手にしたくない偏屈な人に対して、話しても無駄だとわかっているから、適当な相づちと適当な話し合いで、面倒な時間を避けたいがために同調してくれているだけだという場合もあります。


よくあるじゃない、

妻の言うことを「ウンウン」聞いているようで、簡単に「わかったよ」と言うから「何がわかったの?」と聞けば何も理解していないなんていう夫の話。

早く逃れたいんですよ、面倒な妻との話し合い。


一見、平和なんですから、そんな夫婦は妻だけが話し合いで解決していると思っていても不思議じゃありません。逆に夫がそう思っていることもよくあるケースです。

だから簡単に言うのですよ。

「夫婦は、話し合いで何でも解決できる」って。

よく力の強い国も、話し合いという言葉で小国を無言の圧力で脅して静かにさせているようなものです。


自分中心で夫が「わかったよ」と口先で言ってくれるから、単純にそんなものだと思いこんで、それぞれの家庭の構成や事情、パワーバランスなど考えたこともない。自分のパターンがすべてだと思い込み、他人にも「話し合い」を押し付ける迷惑さ。


私はこういう人は苦手ですけど、やっぱり羨ましい脳天気で幸せな人かもしれませんね。

話し合いで解決は難しい。けれども話し合いをしてみれば相手の人間性や性格が少し余計にわかります。

「この人と話し合いしても無駄だなあ」って思うことも、話し合いをしてわかることだから、それも一つの解決の道だから悪くはないかもしれませんねショボーン




庭のブルーベリーが色づいていました。