ここ最近、長男がまたちらほら私の家に訪れるようになりました。
どうも、大事にしていたセカンドカーの往年のスポーツカーのエンジンが壊れてから、なかなか部品が手に入らない寂しさから見るに忍びないため気持ちが沈んで来られなかったようで、ここ最近その気持ちが切り替わったらしいです
随分前になりますが、その長男が高校からの進学について冷たい言葉を担任に浴びせられ、再会した私がその担任にどう接すればよいのかを悩んだ過程を記事にしたことがあります。
実は、まだ長男には伝えていませんでした。なんとなく機会を逃してしまったんです。
そこで、たまたま小学校時代の担任の先生にある式典で共に来賓として会うことがあったので、その話からしました。
「小学校の時の田中先生覚えてる?
先生が『長男君はお元気ですか?どうしていますか?』と気になさっていたよ。『元気で今は◯◯◯という会社に勤めています』と話ししたら、先生が『良かったですね』と喜んでいらしたよ。」
「ふーん、そうなんだ」とそっけなく返事したものの嫌ではなかったようです。
そこで私が切り出してみました。
「高校の佐藤先生覚えてる?」なんとなく長男が固まったような気がしました。
「〇〇(長男)は、先生がきらいだったんでしょ?お母さん気がついてた」
長男は「誰か覚えてない…」と黙りました。
やっぱり何かあって先生とは上手く言ってなかったのだろうと思います。
「お母さんね、佐藤先生と今会議で会うんだけど、あの時の悔しい気持ちを抑えて『その節は大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません。ありがとうございました』と言ったら、先生はこうおっしゃったよ。
『実は、彼が専門学校を卒業してから数年後に風の便りで長男君の噂を耳にしたんです。彼は、本当にあの仕事を目指してやりたいことがあったのですね』って、しみじみ生徒を信じてやれなかった自分を悔いているかのようだったよ。
『本当に良かったです』と、先生はちゃんと〇〇のこと思ってたよ。」
そう伝えたら長男は言葉は出さずに黙っていましたが、ほんの少し嬉しそうな顔をしたように見えました。
長男も大人になって、誰しも間違いもあればそれを素直に認めて謝るにも勇気が必要なことも知っていると思います。
言って人を傷つけることは簡単にするけど、謝ることは難しくされることは少ない。
高校生の彼に、その時の先生という大人がどう映ったのかは分からないし、私もあの時の佐藤先生には怒りや失望もあったけど、今はやはり先生としてだけでなく、大人としての見本を長男に見せてくださったと感謝しています。
言われたい言葉は、言われたい人に言われなければ意味がない
プロフィール画像を変更しました。
単に、今年のラッキーカラーに変えたかったのでクリーンのあるこれにしました。
クリスマスローズを中心に春めいてきた私の花園