“火事”から、まる3年。 | 絵本作家・キャラクター作家 松本えつを | バンザイ日和(えつろぐ)

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えつ魚(etsuwo)の公式ブログ。ネガティブ思考なりに夢を叶える強制手法から作品の題材まで。

実家が全焼した火事の日から、
まる3年経ちました。

あれから3年も、
家族全員、無事に生きてこれました。




早朝にかかってきた父からの電話で聞かされた火事。

最初に
“3日前にわたしが泊まった部屋からの出火”
と聞いて、
警察や周囲の人だけでなく、
わたし自身も、
絶対そのときの不始末が原因なんだ…と思っていて。

まったく身に覚えはないのに、
どう詫びたら…と混乱しながら、
電車に乗って実家に駆けつけたら、

30年以上慣れ親しんだ家は
もう、真っ黒焦げの廃墟と化していました。



当時の記事。
  ↓
http://etsuwo.com/etsulog/index.php?e=268



駆けつけたあと、
すぐに警察に連れて行かれ、
そこで尋問を受け、
実家に泊まったときの行動を全部話しました。

その確認作業の最中に消防署からの通達があり、
出火の原因がわたしではなく、
「長期不使用だったコンセントからの漏電」
であることが判明し、
コロッと態度を変えた警察官が、
わたしを解放してくれました。


それから3日間は、
火事の残骸を片付けたり、
仮住まいの準備をしたりするために、
親戚や、ご近所の方々に助けられながら過ごし、

「人助け」という言葉の意味を、
助けられる側として、初めて知りました。


無事に火災保険がおり、
1年後には、
同じ場所に、新しい家が建ち、
それから平穏なときが過ぎ…

今では、
あの日、炭と灰になっていた家の姿なんて
なかなか思い出すことはないけれど、

今日くらいは、
その写真を見て、出来事を振り返り、
火事の恐ろしさをもう1回認識して、

そして何よりも、
あのとき感じた「人の温かさ」を
しっかり、噛み締めようと思います。



平和な今があるのは、
助けてくれたみなさんのおかげです。



本当に、本当に、ありがとうございました。



ちこら