ニッポンがマイブーム | 小田原のお寺で学ぶ磁器上絵付けとポーセラーツ教室

小田原のお寺で学ぶ磁器上絵付けとポーセラーツ教室

城下町小田原。緑豊かなお寺の一室で、磁器上絵付け、ポーセラーツの教室を開いています。
少人数のサロン形式ですので、それぞれの方のペースに合わせて、丁寧にご指導いたします。

お久しぶりです。

ペインティングスタジオハーモニーの山中です。


このタイミングで「Nipponがマイブーム」などと書くと

オリンピックの話題?と思われそうですが、

もう少し前のことです。


最近、日本のもの(特に文化的なもの)に興味が出てきて

いつごろからかな?と考えてみたら

そういえば、今年のTWFの出品作も、日本を意識したものでした。




そして、新しい学びを始めました。




ニッポンブランドマイスター講座。

日本のモノづくりからNipponの未来を創る

「ニッポンのスペシャリストになろう」

各回の講師は、いずれもその世界では有名な方ばかりという

贅沢な講座で、受講生の方々もすでに活躍中の方ばかりです。


第一回目のテーマは「器」でした。


「創造のシステムから見た日本の「うつわ」ということで

世界の焼き物の歴史、その中での日本の特徴、

またモノの値段がどうやって決まっているのか

作家さんや商業デザイナーさんの例など

いろいろ見せていただきました。


私の印象に残ったのは

・侘び、寂びなど、年月と共に変化(経年劣化)したり、

完全な形でないものを愛でるというのは

日本独特の感情であること

・西洋の人は、物が出来たときが完成形、と考えるので

フォルムをきっちり作りやすい磁器が発達、

日本はそれより磁器の歴史が古いのに、陶器も残っている

などのことでした。


もちろん、古いものを丁寧に末永く使ったり

異形のものを珍重する、ということは西洋でもありますが

それとは、少し違うようなのです。





また、宿題として各自が、お気に入りの普段使いの湯呑やカップを持ち寄りましたが

どの器についても、思い入れがあって、それについてならいくらでも語れるというのが

日常使いの器について考えさせられることでした。

(私は、オットのものを持っていきました)


そして、一番印象に残って

先生も何度もおっしゃっていたことが


「日常目にするものが、その人の美意識を作る」ということ。


「ピンと来ないかもしれませんが

普段の生活の中で目にするもので、知らないうちに美意識が作られていきます。

普段使いのものを、疎かにしないでください」とおっしゃっていました。


知っているようで、知らない日本のモノ作り。


次回のテーマは、「茶」。

日本茶についての講義や、常滑焼の急須の用と美について

実物を見ながら、飲ませて頂きながらの講座だそうです。







講座を終えて。

場所が六本木ミッドタウンなので、

美術館に寄ったり、いろいろ楽しめるのも嬉しいです。