毎朝、私はパパのケータイの目覚ましで5時に起きる。
実際は目覚ましが鳴る前に目が覚めていて、鳴った瞬間止める、っていう。
1回目の月命日が過ぎ、数日後。
その朝はふうたん(シーズー♂10歳)の怒る声で目が覚めた。シーズーって、怒る時、クシャミをするみたいに首を振りながら「ヘクションっ!」「ヘクションっ!」って鳴く(?)んです。(ウチの子だけかな?)
お散歩に行きたい時、お菓子やご飯が食べたい時、水が飲みたい時、そーやって訴える。
ケータイを見たら、まだ4時。
どーした、ふうたん。
パパが亡くなってから、私とふうたんはリビングのソファーベッドでパパの祭壇が見える所で寝ている。
ケータイ画面の薄明かりで、怒っているふうたんを探すと、ふうたん、祭壇の前の座布団にきちんとお座りしてて。私には思いっきりお尻を向けて。
なんと、パパの遺影を見上げながら「ヘクションっ!」って言ってる!
パパのお骨からパパの匂いがする訳じゃないだろうし、犬が写真を見分けられるなんてこともないだろうし。
遺影を見上げて「お散歩行くぞ!」って訴えているふうたんの後ろ姿を見て、あー、パパ、やっぱり、ここにいるんだね、と、嬉しいという感情でもなく驚いたわけでもなく、ただ妙に納得している私がいた。