パパがまだ◯◯警察署から帰って来れなかった10月12日の朝も、私はふうたん(シーズー♂10歳)を朝5時に散歩に連れて行っていた。

それがパパの日課だったから。

本来、その時間、私は化粧して着替えて、パパとふうたんが戻って来る頃に朝ご飯の準備を始めていた。

7時にパパと長男が出勤したあと、私の出勤時間の7時30分までに掃除と洗濯を済ませる。

それが毎朝の私のルーティン。


パパが柩に入った姿で家に帰って来て、告別式までの6日間、毎日、たくさんの方々が来てくださり、結婚して別で暮らしている次男も、身重の嫁ちゃんを実家に預け、寝泊まりしてくれている、そんな非日常の中でも、私はこのルーティンを変えなかった。


パパがいる時と同じ生活リズムを続けることが、唯一、私を崩壊させない手段だった。


パパのやってくれていた、ふうたんの散歩とおトイレ掃除は今までより余分な日課になったけれど、それらをすべて果たすことで、「パパが起きない」ことと「次男がいる」こと以外は、我が家の朝は、いつもと同じ朝になっていた。