徒歩9分の最寄り駅のロータリーで長男がタクシーをつかまえてくれた。

頑張って走ったから電話を切って10分後ぐらい?

あわてて行き先に病院名を伝えたからか、運転手さん、「高速使いますか?少しは早いと思いますけど」と。何でも使って!早く、早く、お願いします!


心肺停止と言ったって、こんなに医学が進歩している時代。そんなにかんたんに死んでしまうわけない。

集中治療室?いっぱい管がつながってる?

今夜は無理でも明日は目を覚ます?


20分後、病院に到着した。


救急外来の受付で名前を言う。

目の前のソファーに案内される。


ほんの少し待っただけで先生らしき人が出て来た。

「心肺停止の状態で運ばれて来ました。◯◯駅の現場でも救急車の中でも、もちろんこちらに着いてからも、蘇生を施しましたが、一度も心臓が動くことはありませんでした。残念です」


え? どーいうこと?


シンゾウガ、ウゴカナイ?


「ここへ来る前に心臓が止まってしまっていたので、もし、心臓が動いたとしても、もう脳死の状態でした」


ノウシ?


だから?

心臓動いても、どーしようもない?


そう聞こえたけど、

突っ込む気力もない。


パパが、死んじゃったの?