8月10日(金)~11日(土):ISS、ペルセウス、そして合宿 | イーティーズ・プレイスの星空観測行

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

縁あって、6月末から携わってきた某高校天文部の活動は、夏休みに入りついに合宿を迎えました。星が見たい、という強い希望を持った高校生たちでしたが、望遠鏡に触ったこともない、という初期状態から、組み立て・調整・自動導入までをこなせるようになっています。現時点での成果の確認の意味も込めて、一泊の野外合宿を決行です。何人かの保護者にも協力していただき、万全の態勢。

その前に、7月下旬から、ISSがようやく好条件で見られるようになってきました。が、8月上旬まではずっと曇りや雨の毎日で、うらめしく雲を見上げる日々でした。日中は晴れて暑い日が続きましたが、午後から夜にかけて「大気の状態が不安定」になり、雲が広がるというパターンです。やっと晴れ間が出始めたのは8月7日から。盛岡市内の愛宕山展望台、網張、再び盛岡の岩山展望台と、三日連続で撮影。


愛宕山展望台。通過直前に月が薄雲に覆われました


網張。こちらも直前から雲が出ました


岩山。三度、雲が・・・。

なかなか快晴にはなりません。そうこうするうちに合宿当日。天気予報では終夜曇り一時雨、という思わしくない状況でしたが、めげずに現地入り。場所は、八幡平市の焼走り国際交流村の中にあるキャンプ場(キャビン村)です。夏休み中とあって、家族連れなどのグループで、キャビンはほぼ満室です。到着時には小雨が降っていましたが、日没後から晴れ間が広がり、19:00過ぎあたりからはついに快晴の空が広がってきました。このような予報のハズレは歓迎です。もちろん最初から当てて欲しいわけですが。


北斗七星の下を通過するISS

夕食の後、20:00過ぎに通過するISSの観望と撮影。ふと思いついて、部員がそろって眺めている構図を作成。通過時間が3分ほどでしたので、その間は「口は動かしても体は動かさない」ということにして、一緒にISSが雲に吸い込まれていくまで観測・撮影しました。こちらの無理矢理の要求に、文句も言わずにポーズを取った、岩手の素直すぎる高校生たちに感激した瞬間です。

合宿の大きな目標の一つは、ペルセウス座流星群の観測です。これまで流れ星をはっきりと見たことがない、という生徒もいましたので、芝生にシートを並べて、寝転がってじっくり観望という態勢を敷き、一つでも二つでも見て帰ろうを合い言葉に時間を過ごしました。夜遅くから、やはり雲が広がってきたものの、その合間からは流星がいくつか見られました。流れるたびに「出た」「見えた」「見た」「あっ」「流れた」・・・「えっ」「どっち?」「おぉ!」など、にぎやかな高校生たちでした。


これは8日未明に出現したペルセウス群の流星

夜半を過ぎて、いよいよ雲が厚くなった頃から、睡魔に降参する生徒も出始めます。それでも頑張り続ける部員の味方をしたのか、03:00ごろから再び晴れ間が広がってきて、木星と金星が見えてきました。ほとんどの参加者にとっては、望遠鏡で初めて見る木金コンビです。この日は、月と金星の形がほぼ同じでしたので、なおさら面白かったようです。木星の縞模様と衛星ももちろん。


月がすっかり暈をかぶって、左下には木星と金星


朝焼けに染まる空・・・二人が睡魔によりダウンですねw

やがて、東の空が白み始めるとともに、きれいな朝焼けが広がり、示し合わせたように、一斉に携帯で撮影会です。その様子を撮影するのが私w。一晩中観測に精を出したメンバー達の顔も赤く燃えて、感激ひとしおの表情が並びました。だいぶ動いて相当疲れていたはずですが、みんな仲良くテキパキと後片付けまで。一人が思わず小声で漏らした「ちょ~眠い」の一言が笑いを誘いました。みんな眠いよね(もちろん私もw)。