7月18日(水)~19日(木):晴れは「週1ペース」ですねぇ | イーティーズ・プレイスの星空観測行

イーティーズ・プレイスの星空観測行

岩手の移動天文台、「イーティーズ・プレイス」による、星空と天体の観測記録。 http://www.justmystage.com/home/etplace/

縁あって、先月末から盛岡市内のある高校にて、「部活動」のお手伝い。きっかけは、校内の戸棚に眠る新品の天体望遠鏡。旧知の友人から、使い方が分からないので何とか、との相談を受け、あれこれやっているうちに行きがかり上、星や天体・天文に興味を持っている高校生とともに、月や土星やあれこれ観望したのが今月の第一週。5~6月の、日食・月食・金星の日面通過など、珍しい天文現象に触れ、関心を持っている生徒が結構な数になっているとのことでした。

日頃、小中学生を対象に天体観察をする機会は多いのですが、高校生は滅多にありません。いい機会ですので、あれこれ趣向を凝らしながら、中長期にわたって援助していきたいと考えています。その分、個人的な観測時間はちょっとだけ少なくはなりますが。ということで、今月の個人観測第二回は月半ば。というよりも、週に一日ぐらいしか晴れの日がないのが実態です。

そして、盛岡でも真夏日となった18日、少し涼しくなった夕方の薄明時に出発。観測地は、八幡平市の「岩手山焼走り国際交流村」の敷地内にある銀河ステーション天文台の前です。この天文台は、いつでも閉まっている(!)ので、観望の絶好ポイントです。実際は、晴れた土曜日には開館しているようですが・・・。けっこう晴天率が高い地域だと、自分的には感じています。

19日が新月で、天気さえよければ、一晩中暗夜での観測が可能ですので、新しいカメラの威力を試すには最高の機会です。21:00過ぎから、星雲・星団・銀河を中心に次々と対象を変えては撮影。湿度が高く、透明度は今ひとつでしたが、期待通りの画像を生み出してくれます。10年前であれば、暗めの銀河を撮る場合には、高いガイドの精度が求められる中で数十分露出して1枚、という世界でしたが、今どきのデジカメは、30秒程度で済みます。しかも、もちろんその場で画像が確認でき何度でも撮り直しがききます。ホント、隔世の感ありです。



星雲(惑星状・散光)4態


大きく見応えのある球状星団4態

天の川が南中し、岩手山の上に直立する頃、しばし望遠鏡を離れて三脚を設置。天文台と岩手山、そして天の川の構図を狙います。スッキリとした快晴ではないので、やはりボンヤリした感じですが、いて座~夏の大三角~カシオペアまで続く天の川が見られたのは実に久しぶりのことです。新カメラ用に魚眼レンズも入手しましたので、その試運転も兼ねています。


これは標準レンズ(やや広角)による画像です

さて、そうこうしているうちに、東の空に目を移せば、早くも木星と、金星も顔を出しています。一週間見ないうちに、どちらも1時台には出てきます。その2惑星の上には、おうし座のすばる。右には、同じくおうし座のアルデバランとヒアデス星団、という何とも豪勢な星々の配置です。


実際はすばるが上で金星は一番下の縦型です

梅雨明けはもう少し先のようですが、今夜からまた天気は下り坂。観望はまた一週間ほどお預けのようです。週末には久しぶりに一本松(陸前高田市)を訪れる予定でしたが、来週の晴れの日まで延期です。一本松は、保存の方向で寄付を募っているようですが、防腐処理の後、心棒をとおして支える工法が検討されているようです。ひょっとすると、次の訪問・撮影が、自立する姿の見納めになるかもしれません。