当初から、交換レンズや望遠鏡用のアダプターなど周辺機器がすべてペンタックス(Kマウント)仕様で揃えましたので、今でも使うのは同社のカメラのみです。デジタルのK10Dは、すべてオークションで入手した中古を3台駆使していましたが、撮影効率や処理能力・スペックなどを考慮した結果、新製品の購入を決断。
7月1日には手に入れたものの、天気がこの通りで、10日間ただ眺めていただけw。もちろん、どの対象をどんな風に撮るか、といった計画だけは万全でしたが。やっとこの日、約半月ぶりの晴天の夜空が広がり、暗夜、月、天の川、星雲、惑星など、カメラの性能を試すにはおあつらえ向きの星空です。今どきのデジカメは、感度(ISO)が6400とか、12800とか、ほんの10年前から見れば、もう別世界です。

県民の森から見る岩手山と天の川

八幡平アスピーテラインから見る岩手山と天の川
どちらも、ISO6400で露出は30秒、18mmF3.5による画像です。月明かりがない時間帯での撮影ですので、十分な可能性を感じさせる出来です。月が出た後、いくつかの星雲・星団も撮影してみましたが、そちらも能率・効率がこれまでの数倍にアップ。露出時間が短くできる分、より多くの対象を撮影でき、場合によっては、極軸調整やガイドが少々甘くても何とかなるほどのレベル。

M27/M57/M13
一段落したところで、撮った画像の確認のためちょっとだけ一休み・・・のつもりが、いつの間にかウトウト。目が覚めたらすでに3時を回り、あたりはすっかり明るくなっていて、東の空には朝焼けの筋雲が広がっています。金星は・・・雲間に見えています。すぐそばのアルデバラン(おうし座の1等星)は肉眼では見えません。

金星(下)の右にアルデバランとヒアデス星団、上は木星
わずか数時間ながら、外に設置・放置した望遠鏡などの機材は夜露に濡れてダラダラ状態です。気温は13度と、やや肌寒いほど。半月ぶりに見た金星は、地球からやや遠ざかり、三日月形から半月型に移行するところです。13日に最大光度(-4.5等)、8月15日が西方最大離角です。
カメラがこれほど高性能になると、苦労して工夫しながら技術を向上させて、ということが少なくなってくるんだろうなぁ。フィルム時代は、失敗ももちろん多くありましたが、そこから学んで、徐々に思い通りの撮影ができて納得できる写真をものにした時の満足感は、何とも言えないものがありました。天体写真に限って言えば、あの頃の経験はちょっと難しい時代になったかもしれません。何よりも泥臭い努力というものをしたがらなくなりそうで・・・。